Tuesday 31 July 2012

Kotomiジュエリー-秋冬コレクション2012-スライド・ショー

あー、できたできた、やっと秋冬コレクション出揃いました。
プレヴューに間に合うように、値付けも終了して、いつでも納品体制万全^^。まずはスライド・ショーでお披露目。




今シーズンの撮影のバックグラウンドは、シャトーから借りてきた、アンティークの木製壁面装飾のレリーフ。
8月にシャトーに滞在するときに返却、
来年のペーターおじさんの箱彫刻に納まっている・・・かもしれないモノ達。

おまけヴィデオ、もとい・・・、ミュージックはDead Can DanceのXavier。
1987のアルバム"Within The Realm Of A Dying Sun" より。


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Sunday 29 July 2012

箱彫刻家Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ)新作

今回はLe Châteauで覗き見した、ペーターおじさんの箱彫刻の新作。
完成しているものもあれば、まだ製作中のものもあり。
これまた、並べられている状態のまま動かさずに、サクサク撮っていったので、作品写真としては上出来とはいえないけれど、パリ個展会場での撮影がわりの速報ということで。


Box sculpture 2012 July- 08
鉛色の作品。実際に鉛の「ついたて」の前には、小さな白いライオンの彫像が立っている。

Box sculpture 2012 July- 08
クローズアップ。
小さな棚の上の、小さな小さなボウルが、インテリアのスケールを実感させる。

Box sculpture 2012 July- 09
今回のシリーズの中で、とりわけ印象的だったこの作品。
左下のキャビネットが・・・、

Box sculpture 2012 July- 09
アンティークの人形の家の家具(?)だったのだろうか、
信じられないほど細かな細工の施された象牙製のもの。

Box sculpture 2012 July- 07
去年これとよく似た構造の作品を見たことがある。
今回のこの作品にはストーリー性というか、「オチ」があって・・・、

Box sculpture 2012 July- 07
よく、箱彫刻の「挿し色」に使われるブルーに、ペイントされた椅子と、
よく見ると階段にブルーの塗料が飛び散っている。その訳は・・・、

Box sculpture 2012 July- 07
階段の最上段で、ちょっとしたトラブル。
青い塗料の入っていた小さな容器が、ひっくり返ってしまったのだった・・・、
という、状態が演出されている。芸が細かい・・・。

Box sculpture 2012 July- 05
このフレームの、壁画のようなまったりしたタッチは、
古いキャンバス地を張りこんだ上にペイントして作られている。

Box sculpture 2012 July- 05
そのディティール。

Box sculpture 2012 July- 11
近頃時折現れる、机の上の地球儀。

Box sculpture 2012 July- 11
そのディティール。

Box sculpture 2012 July- 12
いつも人気のある「図書室」シリーズ。
ゴシック風の装飾木枠の中に、ガラス瓶の底がぴったり納まっている。
流しガラスがなかった頃に、吹きガラスで作られたガラス、
Crown glassとかBullseye glassとか呼ばれる)を、連想させる。

Box sculpture 2012 July- 12
そのディティール。
この図書室に収まっている本の表紙はマーブルペーパーが使われている。

以下はディティールを撮ったけれど、全体像が上手く撮れなかった作品達。

Box sculpture 2012 July- 10
どうやって作るのか、小口金装丁のミニミニ本。
小口金が光に映える。

Box sculpture 2012 July- 01
古い壁紙に、錆びたフックのある部屋。

Box sculpture 2012 July- 02
時々登場する、「挿し色・ブルー」の作品。

Box sculpture 2012 July- 03
古いボルトのある部屋。

Box sculpture 2012 July- 06
ダイナミックなスクロール飾りの付いている部屋は、

Peter's workshop
まだ外側のフレームと合体していない(写真左側の作品)。

Box sculpture 2012 July- 13
小さな音楽室は・・・、

Box sculpture 2012 July- 13
キャビネットの中に、仕込まれているのだった。
古いキャンヴァスを張り込む手法が、ここでも使われている。

Peter's workshop
まだ最後の仕上げを待っている作品たち。
このアトリエの眺め自体が、
まるで箱彫刻作品の中・・・かと、一瞬勘違いしてしまう(笑)。

パリ個展が実現せずに残念だったけれど、ペーター師匠の製作エネルギーもアイディアも、まったく衰えは感じられない。ぜひまた個展が実現すると楽しいのだけれどな^^。

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Friday 27 July 2012

ペーターおじさんの家、Le Château

標本箱はやっとペーターおじさんのLe Château(ル・シャトー)にたどり着いた。
今回はパリからの日帰りで、おじさんが元気に回復したのか「偵察」に来て、届け物をしただけなので、数時間だけ。
来月また友人たちと、ノルマンディー・ドライヴ旅行の基地として滞在させてもらうので、その時にまたじっくり撮影予定。
なので、今回はおじさんとだらだらおしゃべりしながら、目に留まったものをスナップした程度。





Le Château
キッチンの窓辺のあじさい。
いつでも、何気なく、なんでも見事にアレンジできてしまうおじさん。

Le Château
ダイニングテーブルでお茶。
生活空間で多少散らかっていても、絵になるのがシャトーのいいところ。

Le Château
窓辺のブルーのコーディネート。
去年なかった、ブルーのジャグが増えている。

Le Château
18世紀マイセン(?)っぽい。光がきれいに差してきた。

Le Château
事務机の上のディスプレイ。

Le Château
暖炉の上の18世紀の装飾レリーフ。
「去年これをちゃんと撮ってなかったぞ。」と、指摘される。

Le Château
去年撮り損ねていたもの、もうひとつ。
暗い裏口への通路にある、黒い陶磁器のコレクション。
私:「去年、ライトのスイッチが判らなかった。」
おじさん:「そんなことだと思って、今日はちゃんと点けておいた。」
数時間のチャンスも逃さず、フォトグラファーにまんまと仕事させるおじさん(笑)。

Le Château
もともとあった壁埋め込みの戸棚に、別のキャビネットのガラス戸が、
偶然フィットするサイズだったので、とり付けたのだそう。
古びたガラス扉の奥に、紅色のマット・ペイントと黒い器のコントラスト。
このセンスが、おじさんの「ただものでない」ところ。

Le Château
シャトーの「魔法の部屋」、コレクション室兼材料倉庫を、
これまた、シャトーのトレードマークの様なFoxed(水銀のはげた)の鏡越しに。

Le Château
ここに閉じこもって、一生写真撮ってても飽きないかも・・・私(笑)。

Le Château
正面庭の眺め。
「今年はちゃんと芝刈りしてないで、(草を)残してるんだ。」そう、
そういえば、ナショナル・トラストの庭などでも、最近はこういう「自然風」がトレンド。

Peter's friends' dog
おじさんの犬ではなくて、(本来ならパリ個展中の、おじさんの)シャトーの留守番に
オランダから滞在中の、友人夫妻の犬き。
ちょっと甘やかされっ子で、小さいのによく吠える。
静かな猫好きで、犬嫌い(多分)、その上悪ガキ気質のあるおじさんと吠えあっては、
裏の農場の牛をびっくりさせて、どすどす遠いほうの農地に逃げこませたり・・・、
というような事態を巻き起こしている、張本犬(張り合うおじさんも、おじさんだが・・・笑)。

Garden room has cleared
その、友人夫妻の重労働のおかげで、大掃除された庭の一角。
去年は木づたですっかり覆われていて、
椅子ひとつ分のスペースしかなかったのを覚えている。

Le Château - garden
薄日がさしてきたので、おじさんと庭を散策。

Le Château - garden
現在はシャトーの境界線の外なのだが、もともとはシャトーの敷地に中に、
水車小屋があって(現在は痕跡の廃墟が少し)、
そこから今でもせせらぎが隣の農場へと流れている。

Le Château - garden
キッチンにも切花があったけれど、今年はあじさいが満開。

Le Château - garden
弱ってきていたので、去年切り戻しをしたそう。
その年は花は付かないが、その翌年の今年は見事に花をつけている。

一方、ノルマンディー名産のりんごは、去年記録的豊作だったのが、
今年はまったくの不作。一個たりとも実っていないそう。
シャトーの庭のみならず、ノルマンディー全域そんな具合。
我家の庭の料理用りんごも、今年は実る気配なしなので、
もしかすると、北ヨーロッパ全域りんご不作なのかもしれない。

Le Château - garden
裏庭の奥に昔の牛舎の名残がある。
20世紀に作られたものなので、殺風景なコンクリートむき出し、
だったところに、野草を植え込んだら、今はほとんど覆われてしまっている。

Le Château - garden
牛用の水場が野草の中の、ウォーター・フィーチャー。

Le Château
数時間でもここにいると、記憶のどこか根底で繋がっている、
それでいて、現実とは完全に切り離された異次元・異空間にスリップしてしまう。
Danaさんと私はそれを「竜宮城効果」と名づけている。

Peter with Noriko's present
その竜宮城主のおじさんは、さしずめ鯰髭の竜神さんなのだろうな。
ホメオパス兼ハーバリスト、Danaさんから届けられたハーブ・レメディとともに。
「壜をコレクションに加えるのじゃなくて、ちゃんと飲むように。」
というのが、Danaさんからのメッセージ(笑)。


次回はシャトーで覗き見した、おじさんの新作をフィーチャー。


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Wednesday 25 July 2012

Paris to Flers-パリからフレアに向かう

今回は、ペーターおじさんを訪ねて、日帰りでFlers(フレア)に出かけたときのイメージ。

手術で個展がキャンセルになってしまったおじさん、「もう元気だよ。」と電話では言っているが、本当に大丈夫か偵察に行ってみることにした・・・というのがいきさつ。
そして、ホメオパス兼ハーバリストのDanaさん、おじさんの手術前から、いろいろサポートするレメディを届けてくれていたのだけれど、「回復期にはこれ」というハーブ・ティンクチャーも作ってくれていて、それをタイミングよく届けるため。

今回は、自分用記録に、パリから鉄道で向かう行程を載せているので・・・、いや、まだ、今回の標本箱ではシャトーにはたどり着いてませんよ、次回次回(笑)。






Montparnasse - underground
モンパルナスの長い長い、地下道。
 

フレア(Flers)は、方角的には観光名所モン・サン・ミシェル(MSM)と同じノルマンディーで、ターミナルも同じモンパルナス(Montparnasse)なのだが、ルートが違う。
その昔は、フレアの先の終着駅Granville(発音・グランヴィユ・・・かな?)から、支線やバスでMSMに行くのが定番ルートだったようだが、南を走る別ルートのRennes(レンヌ)に高速TGVが入ってから、レンヌ経由・継続バス乗り継ぎ、というのがMSM行きの定番ルートになってしまった。
なので、グランヴィユ行きの列車は、乗客大半が地元人のとてもローカルなライン。

フランスやヨーロッパの鉄道ラインは、RailEurope(レイルヨーロップ)で、ブッキングできる。
経験からいうと、2週間以上早くブッキング購入すると、ディスカウント価格。
(窓口で買ったことはないので、実際どれだけ当日・窓口券より安いのかは詳しくは知らないのだが・・・。)
Eチケットをプリントアウトして持参、このEチケットは、通常フランスの鉄道駅で「入場スタンプしないと罰金」の、スタンピング機を通さなくてO.K.
ただし、写真付きID(パスポートでいい)を持参して乗ることというのが原則(ID検査されないことが多いけど)。






Long way to Montparnasse3 station...
モンパルナス-通路は延々続く。メトロを降りてから、歩くこと10分・・・。


モンパルナス駅というのが、都会に時々ある「難儀な駅」の一つ。
交通の要所で、いくつものラインを何とかつなげたのだけれど、構成に超無理が生じてしまった・・・というあれ。
Londonで悪名高いのはBank駅乗り換えと、判りにくいので悪名高いLondon BridgeとVictoria駅。
ParisではLes Halles(レ・アール)~Chatelet-Les Halles(シャトレ-レ・アール)間と、このMontparnasse(モンパルナス)駅。

4番メトロのモンパルナス駅で降りて、まず、メインの鉄道モンパルナス駅への間に、長い地下道がある。
ここは両方向ムーヴィングウォークで問題なし。
で、メインの鉄道モンパルナス駅についてから、フレア/グランヴィユ方面の列車の出るMontparnasse3こと、Montparnasse Vaugirard(モンパルナス・ボージァ)駅にたどり着くまで、モンパルナス1のメイン駅の横を延々歩く。
この駅から乗ったのは初めてだけれど、地図を「読んで」いて、こんなことだろうと思った。なので、時間の余裕を充分に持って出かけた。
そうしたら、駅に向かう方向一方向だけのムーヴィング・ウォークあり。たぶん「え"っ、別の駅なのかっ」というので、パニック・ダッシュの乗客が多いのだ・・・と思う。
(あ、もちろん、重要観光地MSM行きTGVはわかりやすく便利なモンパルナス1・メイン駅の発着、参考までに・・・。)
このムーヴィング・ウォークを3本乗り継いで、モンパルナス3駅到着。
予想外のムーヴィング・ウォークのおかげで早くついてしまった。(一方向だけなので、帰りの方角には付いていない。3駅を降りてから、みっちり15分歩いた・・・笑)






Monparnasse
時間をもてあまして、写真を撮って遊ぶ。

Monparnasse
そう、モンパルナスはかなり殺風景な大都会。

Montparnasse3 Vaugirard
でもまぁ、ほんの少し「鉄ちゃん(鉄道マニア)」のケのある私は、鉄道を見るとハイになる。
さすがに、自分の乗った、なんてことのない車両までは撮らなかったけど・・・(笑)。

Heading to Normandy
ノルマンディーに向かって走る。フランス的なる並木道が見える。

Vermeuil sur Avie station - from the train
途中いくつかローカルな駅に停車。
これはVermeuil sur Avieという駅。後一時間少しでフレア着。

l'Aigle station - from the train
l'Aigle駅。

Through Argentan station
Argentanはフレアの手前の大きな町。
広い鉄道引込み線がある。

Through Argentan station

Through Argentan station

Through Argentan station
内なる「鉄ちゃん」が喜ぶ^^。

Almost Flers
Briouzeの駅を過ぎて、ルートが少し北に曲がったら、フレアはもうすぐ。
通り雨の中列車は走る。

1時10分、時間通り2時間でフレア到着。通り雨もやんで日がさしてきた。
田舎らしい開けっ放しの駅のホームで、ペーターおじさんに再会。
庭仕事復帰で日焼けして、元気そう。

Bistoro in Flers
さっそく、フレアの町のビストロでランチをご馳走になる。

Lunch with Peter
元気そうで、安心したよー!! ペーターおじさん。


次回は、Le Chateauの様子など。

ロンドン今週から、再び夏日(汗)。
高温・日差しの苦手なドラキュラ系の私は、健康の危機を感じる(笑)。
オリンピック興味ナシ、人ごみがウザイので、しばらくは巣の中で仕事ごもりして、棲息することに。








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