Thursday 31 January 2019

Staying in Venice(ヴェニス滞在覚書)-その他諸々-

9月に再びヴェニスに1週間滞在するので、それにそなえて、前回(2018年3月)に滞在した時の記録ををいろいろ、覚書として書いておくことに。 前回は公共交通機関(つまり、全部ボート)だったので、今回はその他諸々のことを。

まずは、宿の話。
私と配偶者氏がホリデーに出る時は、滞在型で一週間連泊するので、いつでもホリデーアパートメント。外食があまり好きでない(いちいち待たされるのが面倒)ので、キッチン付きのところ。
Tripadvisor(トリップアドバイザー)UK版か、Booking.com(ブッキング.com)で、Holiday Rental(ホリディ・レンタル)から探している。Airbnb(エアービーアンドビー)でも一応は調べてみる。
私見だけど、高い順にTripadvisor>Booking.com>Airbnb という感じかと。TripadvisorとBooking.comは、アパートのオーナーがプロっぽい、つまり、手続きや物件のクオリティーに信頼感がある(あ、もちろん、レヴューの高いところから選ぶけれど)、その分、割高。Airbnbは素人さんがやってて、ちょっと不安だけど、その分安い、という位置づけ。(ちなみに、Pおじさんと私がアートフェアで滞在する時は、いつもAirbnb。オランダ人のもうひとりのNet秘書のお友達が、いつでも手配してくれている。おじさんは強運の持ち主、不安を知らない人なので、Airbnbでいいのだ・・・笑。)
レヴューがよくて、手頃な価格のアパートを探そうと思うと、シーズンにもよるけれど、半年から1年ぐらい前から、リサーチする必要ありで、決めたらさっさとブッキングしてしまう。 この時は3月のかなりシーズンオフなので、5ヶ月ぐらい前、前年の10月頃にブックした。

Holiday apartment in Venice
これは、昨年の3月に滞在した時のアパート。
The house above the glass factory(ガラス工場の上のアパート)。 
詳細はリンク先を見てもらって・・・、
2ベッドルーム(一つは屋根裏部屋)で、
ここを運営しているのは下のガラス・モザイク工場。
アパート自体は、クリーンで、広くて快適で、申し分なし。
唯一問題は、屋根裏に上がる階段のデザインが奇妙で、
上がりにくかったので、下の階だけ使っていたのだけれど。
周辺も住宅地で、観光の雑踏からは程遠いところ。

Our apartment
散らかしてるけれど、キッチン・ダイニング。

Holiday apartment in Venice
このキッチンの窓から、下の工場の中庭が見える。

Holiday apartment in Venice
Orsoni
(オルソニ)という、かなり有名な会社。

Orsoni Mosaic, Venice
で、工場見学させてもらったり(撮影禁止なので写真はなし)、
オブジェ作品用に、小ロットでモザイク・ガラスをわけてもらったりした。
その好奇心で、ここのアパートにした・・・というのが正直なところ。
(この工場は中庭を挟んで、反対側の、
オフィスの上階をB&Bとして、貸し出してもいる。)

2019-01-28_05-18-38
ちゃんと、作品に使っている^^。
あ、これは余談・・・。
このアパートは、空港水上バスがヴェニス島に差し掛かる入り口に当たる、Cannaregio(カナレッジオ)地区にあって、水上バス・ストップ Guglie(グーリエ)から、橋を渡らず5分のところにある。 空港水上バスも停まるので、空港アクセスは最高。
ただ、交通でいえば、グランカナルを中心地サンマルコに下る、ダイレクトの水上路線バス(ヴァポレットの方)がなかった。(空港水上バス、アリラグナだったらダイレクトに、サンマルコまで行けるのに、通常のヴァポレットのチケットでは乗れない・・・という、前回の話はこのこと。)
なので、10分歩いて、グランカナルに面した方のストップ、S. Marcuola-Casino(サン・マルクオラ・カジノ)からヴァポレットに乗っていた。そして、ヴァポレットは€7.5。帰りはぶらぶら歩いて帰ったとしても(サンマルコから歩くと30分)、毎日片道€7.5かかる。

これが前回学習したことで、今年のアパートは、もう少し中心地よりのSan Polo(サン・ポロ)エリアにした。
このアパートからだと、歩いて7分のリアルト橋を超えて、サンマルコまで15分、ほぼすべてのエリアが徒歩圏に入っている。
そして、空港水上バス・アリラグナからは、グーリエの次のストップ、San Stae(サン・スタエ)から2つ橋越えで、徒歩5分。

ここで、なぜいつも「橋越え」にこだわっているかというと、ヴェニスの橋はすべて「お太鼓橋」なので、小さい橋でも10段ぐらいの上り下りがある。 滞在中はいいけれど、行き帰りで大型のスーツケースを転がしていく場合、ちょっとこれが厄介。できれば、橋越えは少ないにこしたことはないのだった。
足の不自由な人や、車椅子の場合、ヴェニスで見て回れるエリアは、ほんとうに限られててくる・・・と思う。ヨーロッパ各都市は、いまやバリア・フリー化が進んでいるけれど、ヴェニスだけは街全体が歴史文化遺産ということもあって、難しいのだろうなー。

アパートに関する覚書の最後は、City Tax(シティ・タックス)。
ヨーロッパの都市に宿泊すると、たいていかかってくることが多いけれど、ヴェニスも「もちろん」チャージする(観光だけで生きているのに、チャージせいでか・・・)、€5-3/一人一泊。この値段の差は、ホテルの☆付に準じている。 私達の泊まるような、ホリデー・アパートだと€3で、通常はチェックインした時にキャシュ(ホテルならカード)で払うことが多い。 しかし、今回のアパートは全額先払いの時に、同時にこれもチャージされたので、そして説明がなかったので、ちょっとびっくりした。
後で問い合わせたら、City Taxだったので、納得した次第。
なにやら、ヴェニスでは宿泊しない観光客(例えばクルーザーで来て、夜はクルーザーに戻るような・・・)にも2019年から、「ヴェニス入場料」を課税しようと画策中だとか。夏とかホリディ-シーズンは、観光客でモノスゴイことになるらしいので、それもやむなし・・・かな。


宿の次は、食事・・・、食に疎い私のこととて、正確にいうと「食材・生活用品の調達」。

Venice - Town
最寄りのスーパー・マーケット・・・というものは、万国共通。
ただ、ヴェニスでは、他の都市に比べて、
スーパー・マーケットの数が少ないように感じる・・・のは気のせい?

Venice - Town
そのかわり、ローカルなマーケットが、昼過ぎまで開いているので、
そこで買い物したりもしていた。

書くタイミングを逃して、こんなところに書いてしまうけれど、
ヴェニスはだいたい、ローカルなマーケットでも
英語が通じる(というか、無理やり通じさせている感ありだけど)。
なので、言語に関してはあまり問題なし。

Venice - Town
魚はヴェニスのメインディッシュ。
うちの配偶者氏は、魚介類が苦手なので、
前回の滞在では買わなかったけれど、
次回は魚介類好きの日本人の友人たちと行くので、
そして歴史的な魚市場Rialto Fish Marketも、徒歩4分、
アパートで料理するのが楽しみ。

Lunch at Al Vecio Marangon, Venice
私達の食べていた「おうちゴハン」。
当たり前だけど、パスタが美味しいので、パスタ中心。
ティラミスがみんな味が違って美味しいから、
外でお茶したらティラミス・・・というわけで、2kg太った(笑)。
ここでまた、余談。配偶者氏は魚介類・赤肉が苦手で、チキンが大好き。でも、なぜだか・・・ヴェニスではチキン料理が少ない。
ビストロに入っても、魚介類、赤肉、ソーセージ・・・などのメニューはあるのに、そして、今どきのこととて、ヴェジタリアンのものもあるのに、なぜかチキン料理を見かけない。 で、配偶者氏はちょっと不満~、なのだった。

そしてまた、その他諸々の覚書。

Venice - Town
有料公共トイレは意外とある。
観光エリアと、あとクルーザー・バス・鉄道の入る、
交通の要所に、だけれど。<地図はこのページ>。
そして、まずまず清潔に管理されている。
ロンドンだと駅のターミナル以外に、
街中で有料公共トイレはもう見かけなくなってしまった。
(その昔・・・20世紀にはあった、そして恐ろしくキタナかった・・・笑。)


High tide in Venice
最後の覚書は洪水。
11月~3月の冬のシーズンは、
海から吹き込む風が強いので、高潮になりやすく、
また、満月・新月の時に高潮が起きやすいという話。
私達が滞在したのは3月だったけれど、
確か新月だったんじゃないかな・・・、2-3日洪水に遭遇。

High tide in Venice
用意周到、洪水予測済み、で、ゴム長持参したにもかかわらず、
長さが少し足りず、ゴム長浸水しそうになって、
あちこちで売られている、
ヴェニス名物ビニール長靴カヴァー(€7)を買って、装着。

High tide in Venice
高潮だと、最寄りのグーリエの水上バス・ストップがクローズ。
歩いて10分ぐらいのサンタルチア鉄道駅前の、
フェロビアから水上バスに乗るべく、歩いていくと、
駅前繁華街はこういうことに。

Piazza San Marco, Venice
サンマルコ広場も冠水していて、
同じようなプラットフォーム橋が架けられている。

ちょっと困るといえば、困るけれど、
高潮冠水になっているのは、だいたい2-3時間で、
お茶や食事をしている間に引いていくので、
慣れてしまえば、そんなに大変でもないのかもしれない。
Netで高潮予報もある<イタリア語でこのページ>。
1m以上の高潮になると、冠水の注意報がでるそう。
(土地の低いサンマルコ広場、グーリエのあたりもだろうけれど、
冠水の危険性が出てくる。)

いやまぁ、以下のニュースの時(2018年10月末)は、
ハリケーンが北イタリアに上陸して、水位を押し上げて、
史上4番目の洪水になったそうなので、こんな事はまずない・・・。
しかし、この、えらいことになっているニュースを尻目に、
私達は今年の滞在のアパートをブックしたり、
フライトを取ったりしていたのだった(笑)。




さて、今回で、ヴェニスのシリーズは終わって、
次回からは、イギリスに戻って、
Rochester(ロチェスター)のシリーズに入りますよ。
お楽しみに。





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Sunday 27 January 2019

Staying in Venice(ヴェニス滞在覚書)-ボート編-

今回は・・・、自分がまたこの9月に、今度は友人たちとヴェニスに1週間滞在するので、それにそなえて、前回(2018年3月)に滞在した時に知ったことをいろいろ、覚書として記録しておこうと思う。(なので、今回の標本箱は、あんまり美的ではないですよ・・・笑。) 今回はボート編。

Venice fron the sky
ロンドンからのフライトは、主にGatwick(ガトウィック)空港から飛んでいて、Heathrow(ヒースロー)便もあるけれど、本数が少ない。 ヴェニス側は、本土側にあるMarco Polo(マルコポーロ)空港に着く。
ランディングの数分前に、ヴェニスを横切る。写真下に伸びるのは、本土と島を繋ぐ橋、Ponte della Libertà(ポント・デラ・リベルタ=自由の橋)。 これに沿って、鉄道も入ってきていて、真ん中に見えるのが終着駅Venezia Santa Lucia(ヴェネツィア・サンタ・ルチア)駅。 写真右側、鉄道駅と建物を越して、橋を渡った先にバスのターミナルがある。 鉄道・バス・車が入ってこれるのは、この一角が限界。ここから先のヴェニスの大半のエリアには、水上バス/タクシーだけが、公共交通手段になる。

Venice Marco Polo Airport
マルコポーロ空港

空港からヴェニス島へのアクセスは、空港用水上バスAlilaguna(アリラグナ)を使うのが一番便利。もし、滞在するホテルやアパートが、よほどバスターミナルに近い場合は、空港から路線バスでくることもできる(これは使ってないので、詳細は知らないけれど)。 しかし、近くでなかったら、バスターミナルから再び歩いて、最寄りの水上バス・ストップから乗り換えることになるので、結局空港用水上バスが便利ということになる。
空港用水上バスの乗り場は、空港ターミナル・ビルからムーヴィング・ウォークでつながっている。この写真の先へ、先へと進む。

Venice Marco Polo Airport
ガラス張りの廊下状のムーヴィング・ウォークが見えてきたら、その手前に、いくつかボートやレンタカーなどのカウンターが並んでいる。この写真で角で開いている、アリラグナのカウンターで、Netで購入したヴァウチャーを、実際のチケットに引き換える必要がある。
ちなみにNetでチケット購入するのは<このページ> 。ヴェニス本島へは、片道14€ / 往復25€ なので、往復を買っておく。そして、プリントアウトをこのカウンターに渡すと、往復でも1枚のチケットが渡される・・・ので、帰りまでに失くさないように。
そして、ルートは<このページ>。私は前回も、次回もオレンジ(A)ライン。
逆に、このルートを見ておいて、空港から便利な地区でホテル・アパートを探すのもいいかもしれない。ラインの最後までだと1時間以上かかり、かなり遠い感じがするので。
タイムテーブルは<このページ>。

2019年9月Update:Net購入した空港用水上バス「アリラグナ」の、乗船チケットを受け取る窓口が変更になっていた。
この記事にある、空港から埠頭へのムーヴィング・ウォークの手前ではなくて、埠頭にあるチケット売り場で引き換えする用になっていた。 その方がずっと合理的でわかりやすいのに、なんで以前はこんな気づきにくいところで交換していたんだろうかね(笑)。

Venice Marco Polo Airport
ムーヴィング・ウォークを突き当たりまですすんで、

airport water bus terminal
エスカレーターを降りたところが船着き場。
手前の方は、めちゃくちゃ高い水上タクシーが、待っているので、
そこのところは通り過ぎて奥へ、奥へ。
水上タクシーだと、普通の陸タクシーとは桁違いで、€200ぐらい取られる。
(それでもちゃんと正規の水上タクシーで、
闇タクシーにボラれているわけではない。)
アリラグナの船着き場は、一番奥と奥からニ番目なので、
かなり距離はある。

airport water bus terminal
この2つがアリラグナの船着き場。
ちょっとラインが、知らない観光客にはややこしいからか、
どこに行くのか係員が聞いてくれて、
正しいところに並んでいるか確認しているようだった。

Airport water bus - Alilaguna
これがアリラグナのボート。
比較的小型で下半分が黄色、
ボディにアリラグナと書いてあるのでわかりやすい。

後で出てくる、路線水上バスは、また別物。
運営している会社も違い、チケットの互換性等はないので注意。
(路線水上バスでは、空港ダイレクト便は運行されていないけれど。)

Water bus line A to Venice
アリラグナ・ボートの中はこんな感じ。

Water bus line A to Venice
空港を後ろにみて、ボートはヴェニス島へと向かう。

Water bus line A to Venice
ヴェニスが見えてきた。
このボートでアクセスというところからして、
ヴェニスの非日常なロマンティック感が、漂っている。

Water bus line A to Venice
前回乗ったオレンジ(A)ライン・ボートは、
Fondamenta Cannaregio(フォンダメンタ・カナレジオ)から、
グラン・カナルに向かって、入っていく。

Water bus stop Guglie
そして、これがボート・ストップ。
ストップ名が明記されているし、
ストップ名を大声で呼んでくれるので、わかりやすい。



次に、ヴェニス内の移動に使う水上(路線)バス、
Vaporetto(ヴァポレット)について。
(呼ばれている名前も違うのだった。)

Water bus - Vaporetto
ヴァポレットの方がもっと大きなボート。
前の方のバナーに路線を貼っているだけなので、
どのボートかちょっとわかりにくい。

路線ルートは以下に。
このページ>でPDFをダウンロード/拡大して見る事ができる。

map-actv-public-transport
このマップでは、アリラグナのルートも記載されているけれど、アリラグナルートはアルファベット、ヴェポレットのルートは数字で表記される。
ルートで、4.1/4.2 5.1/5.2 となっているのは、環状ルートで、どちらも1があとにつく方は、反時計回り、2が後につく方は時計回り、という事になっている。
滞在場所にもよるけれど、そして他の島に行くかどうかにもよるけれど、主に使うのは、1、2、4.1、4.2、5.1、5.2、6、のルートかと。
特にルート1、2は、グランカナルを走るので、観光ボートとしても利用できる。ボートからカナルに面した歴史的建物を見たり撮影したりっていうのが、ヴェニスの醍醐味の一つ。
ルートによって、停まるストップが振り分けられていて、路線図では同じグラン・カナルを通っているのに、ここのストップには停まらないボートなどというのもある。ルートマップでストップの白く長い丸の中に、記されたナンバーのボートだけが、そのストップに停まるので注意。

基本的に、乗船前にチケットを買っておく、で、ボート・ストップの入口のゲートのマシーンでヴァリファイ(タッチして有効化する)をすることになっている。

Validate-vaporetto
こんなマシーンがゲートの横についてる

1日パスなどをインフォメーション・センターなどで買っていたら、チケット売り場を探さなくていいし、観光地区のボート・ストップには、チケット窓口か、自動販売機がついているので、そこで買う。
自販機の買い方は<このページ>に英語で。
この記事を簡単に日本語にしてみると・・・、まず英語を選んで、Buy your ticketをクリック。 ヴァポレットのチケットには、Waterborne Serviceを選ぶ(他の選択肢のAerobusというのは、バスターミナルまでヴァポレットで出て、そこから空港(陸上)バスにのりかえる分を含めたチケット・・・だと思う)。 その次の画面で、1日~1週間の期間パスか、€7.5の1回乗りか(Ordinary water service 75)を選ぶ。次に必要な枚数を入れて、カードかキャッシュで支払い・・・という段取り。
1日チケットは€20なので、一日に3回乗るなら、1日チケットがお得。

とにかく、観光客からは搾り取れるだけ搾り取って生き延びていくしかないヴェニスなので、観光客には交通機関も容赦なくチャージしてきてなんでも高い。在住者/長期滞在者には、別の居住者パスのシステムがあって、半年(だったと思うけれど)以上滞在している人は、これを申請することができるのだそう。
そんなに長く滞在しない人でも、€100出せば、写真付きのVenezia Unica city pass(高頻度使用者パス)を買うことができて、すると、居住者レートの一回乗船€1.5で、カードにトップアップできるそうだ。17回以上乗るなら、このユニカ・パスの方がお得ってことになる計算。(この辺の事情は英文で<このページ>)

さてここで、チケット購入に関しての問題が発生する。
私達が滞在する(した)アパートは、観光地区に位置しているわけではない。すると、最寄りの水上バス・ストップにチケットカウンターはおろか、自販機すら設置されていない、ということが多々ある。(住民は居住者パスを使うので、チケットシステムはひたすら観光客のためのものなので。)
その場合、チケットを売っているTabacchi(タバッキ=タバコ屋さん)で買うことができる。

tobacchi
左がタバッキのマーク。小さな何でも屋さんみたいな店で、表にこの看板が出ていたら、タバッキ。それでも全部が、チケットを扱っているとは限らなくて、チケットも扱っているところでは右の、ヴァポレットの会社ACTVのマークをアレンジしたような、スティッカーが貼ってあったりする。

そしてまた問題、それも見つからなかった場合はどうするか・・・。
あんまりオススメはできないけど、最後の手段ということで、ボート乗り場にゲートのない方の降口から入り込んで(中に区切りはないので)、とにかく乗ってしまう。そして、"自主的"に係員を探して、「XXまで」と告げてチケットを買う(係員は、ボートの停泊の時に、ゲートを開け閉めしているので、すぐに見つけられる)。
係員がチケットの検札に来るまで待っていたら、「無賃乗船」扱いされて、罰金の対象になる可能性が高いとのこと。ま、係員もチケット売り場のないストップはよく知っているし、そこから見るからに観光客が乗り込んできたら、チケット買ってなくても不審には思わない・・・だろうけど。 しかし、ちゃんとチケット販売機のあるところでは、やらないほうが身のためだと思う(笑)。

ちなみにNetでもチケットが買えるよう<このページ>なので、次回はこれでやってみようかと思う。
スマホのappもあるのだけれど<このページからダウンロード>、で、これだと、それはそれは便利なんだろうけれど、あまりのレヴューの悪さに恐れをなして、インストールしようとは思わない(笑)。
だし、イタリア外のクレジットカードと連携できるのかもちょっと謎だし。


次に、水上バス・ストップのことを少し。
水上バス・ストップは上の写真のようなブースで、観光激戦区のあたりでは、ルートによって分かれて、いくつも並んでいる場合がある。

Appontement Piazzale Roma (Parisi)
こんな風に。

この場合、路線ナンバーを頼りに、適切な水上バス・ストップをを探す。
そんなに観光激戦区でなくても、2つならんでいることは多い。
この場合、右方面行、左方面行という風に分かれている。これも、行き先方面が表示されているので、それを参照。
(地上のバスのように、反対方面には道の反対車線にストップがある、というシステムではないので、最初少し混乱した。)
かとおもうと、マイナーなストップでは、このブースは一つしかない。どちら方向行も同じストップに停まる。
この辺の事情が、あまりシステマティックにできていない、イタリア的なるところなのかなと感じる。

そして、例えばアリラグナとヴァポレットの両方が停まるストップから、これまた両方停まるストップに行きたいとして、仮にヴァポレットのチケットを持っていて、アリラグナが来たとしても、これには乗れない。
これが、上に書いた、チケットの互換性はないという話。 どうしてもアリラグナに乗って行きたかったら、空港までの片道€14を払うことになるのだった。

Venice - Town, water way
水上バス・ストップのブースの中。
停まるボートのラインナンバーと路線が、表示されている。

Venice - Town
ストップに入ってきたヴァポレット。

Vaporetto - water bus in Venice

Venice - Town
ヴァポレットの中。



次のボートネタは、ヴェニス名物ゴンドラ。

Venice - town
これはもう、純粋に観光用で、実際のところ私達は乗っていない。ゴンドラツァーは35分 €100あたりが相場で、安いツアーがあるとしたら、相乗り(10人まで乗れるそう)するタイプのもの。これだと€28ぐらいからある。そう、それでも、€28。
損益分岐点にシビアな私は(笑)、どこの都市でもボートツアーをしているにもかかわらず、ヴェニスでは、ヴァポレットで充分満足していたのだった。
それでもゴンドラに乗りたい場合は、これはもうNetでサーチすればいくらでも見つけて、ブックできるし、ヴェニスの観光地区のいたるところで、ゴンドラツアーの船着き場があるので、そこで値段を確かめて(交渉して)から乗るとよいかと。

Venice - Town
これは、最大の観光激戦区「ため息橋」の下を行くルートのゴンドラツアー。
写真で、8艘連なって進んでいるのが見てとれるかと。こんな感じで、観光名所ルートは、ゴンドラ間距離50cmぐらいで、ぎっしり連なって進んでいる。もう、チェーンで繋いで、ゴンドラ漕ぎの人は一人でいいんでないのか(笑)。



次に、もう一つの知られざる(?)ゴンドラTraghetto(トラゲット)の話。これは、ゴンドラの形をした、グランカナルのフェリー(渡し船)のこと。
20世紀の半ばまでは、30ヶ所で運行していたようだけれど、基本家族経営の個人営業だそうで、どんどん数が減ってきて、現在は公式には7ヶ所、しかし季節によって、時間帯によって運行していないことも多くて、通常運行は以下の2ルートのみ。ここでは対岸を結んで、シャトル運行している。

traghetto1
リアルトの魚マーケットと、対岸のカ・ドーロの近くを繋ぐ渡しと、サン・トマ近くで対岸と繋ぐ渡しの2ヶ所。

Fine day on the Grand Canal

この渡しに使われるゴンドラは、装飾なしのシンプルなもので、慣れたローカルの人は数分のことなので立ったまま乗っていく。
(もちろん座ってもいいのだけど。) 漕手は観光ゴンドラと違って2人。観光ゴンドラよりスピードを出して、渡りきるからだと思う。
一回乗りヨソモノ€2、住人€0.7で、これまたユニカ・パスを持っているかどうかで、値段が変わる。次回は一度これに乗ってみたいものだと思っている^^。


ボートついでに、ヴェニスのボート事情を最後に。
Venice - Town
ヴェニスには車も、バイクも、自転車も存在しない。
あるのはただただボートのみ。
なので、運送会社のデリヴァリーもすべて、ボートで。

Venice - Town, water way
これは救急車代わりの救急ボート。
消防ボートというのは見かけなかったけれど、あるはず・・・。

そんなわけで、グランカナルの先、
最大の観光激戦区サンマルコの手前、アカデミアのあたりは、
いつでも多様なボートで大混雑している。

Venice - town
これがリアリティ満点の、ヴェニス・ボート事情。

これでよく事故が起きないものだなと思うけれど、車の交通事故に比べたら、断然少ないようで、去年、5年ぶりに、致死ボート事故が続けて2件起きたことが、ニュースに上がってきている。
どちらも原因は、近年増加しているスピード・ボートだそうで、スピード・ボートの衝撃波は、街の沈下しつつある脆弱な基盤も痛めているため、取締の法案が検討されている。
それ以外では、従来のボートはスピードが抑えられているためか、安全性は高いようだ。また次回も、ボートに乗って、ヴェニスを満喫したいと思うのだった。








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