Saturday, 30 November 2013

Nicole Etienne Pop-up exhibition

やっと、予定より早く撮影仕事のポスト・プロセスを仕上げて、ジュエリーの納品を済ませて、今日あたりからやっと落ち着いてきた感じ。
もうすっかり、冬らしくなってしまって、クリスマスも間近。
今回の標本箱は、11月の中ごろに、Josephine Ryan Antiques(ジョセフィーヌ・ライアン・アンティークス)で催された、Nicole Etienne(ニコール・エティエンヌ)の作品展の様子。
あ、もちろん、同時にディスプレイ販売された、Kotomiジュエリーを中心に撮影したもの^^。


"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
プリヴュー・イベントの夕方は、
このウィンドウのソファに寝そべって、ヌードの女性が本を読んでいる・・・という、演出で人目をひく。
(あ、撮影したけれど、公開は自重します・・・笑)。

"Forrage" pop-up exhibition @ Josephine Ryan Antiques
これは、前日のセット・アップの後に撮影したもの。
壁にかかるのは、ニコールのランドスケープの新作で・・・、

"Forrage" pop-up exhibition @ Josephine Ryan Antiques
近くによって見ると、貼り付けられたクリスタルや、ガラス・ビーズが輝いている。

"Forrage" pop-up exhibition @ Josephine Ryan Antiques
で、その前のテーブルの上の、ガラス・クロシェの中には、Kotomiジュエリー、

"Forrage" pop-up exhibition @ Josephine Ryan Antiques
が、輝いている。

"Forrage" pop-up exhibition @ Josephine Ryan Antiques
メイン・ディスプレイはこのテーブル。
霧の中の湖・・・的な作品の前に、Kotomiジュエリー着用の、白鳥の剥製。
周りのディスプレイの果物や、花はすべて本物。

"Forrage" pop-up exhibition @ Josephine Ryan Antiques
豪華なスタイリングは、ジョセフィーヌの最も得意とするところ。

"Forrage" pop-up exhibition @ Josephine Ryan Antiques
大型のKotomiジュエリーも負けてない・・・。

"Forrage" pop-up exhibition @ Josephine Ryan Antiques
サイド・テーブルの彫像にもディスプレイ台になってもらって、

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
石像にも、ディスプレイ台になってもらう。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
アンティーク・ディーラーさん達と、コラボレーションして楽しいところは、
アンティークの中に、Kotomiジュエリーがしっくり収まってしまうところ。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
もう一箇所、ざくろの中にディスプレイ。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
これは地階のディスプレイ。
ニコールの絵画を中心に、ダイニングルーム風の演出。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
奥の部屋には、作品のモデルになった剥製キツネ君と、その作品。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
最後の作品は、中庭に出る手前の、オフィス・スペースを使って展示されている。
ちなみに、手前で彫刻的に盛り上がっているのは、パーティー用のサモサ。
スパイシーで美味しかった^^。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
中庭にゲストが集まり始まる。
真ん中の、サーモン・ピンクのブラウスを着ているのが、ニコール。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
Kotomiジュエリー着用のジョセフィーヌ。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
さっそく、一点お買い上げのお客様^^。

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
ライヴ演奏も入って、一足早く、クリスマス・パーティー気分、

"Forrage" pop-up exhibition Pre-view evening @ Josephine Ryan Antiques
の、夜は更けていくのだった・・・。



Kotomiジュエリーは、ジュセフィーヌ・ライアンのチェルシー店で、来年の1月8日まで、引き続き展示販売が決定。近くに来られることがあれば、ぜひ覗いてみてくださいね。

 Josephine Ryan Antiques (ジュセフィーヌ・ライアン・アンティークス)
17 Langton Street, Chelsea, London SW10 0JL




Monday, 11 November 2013

Kotomiジュエリー News

今回の標本箱は、主にKotomiジュエリーのいろいろなお知らせ。

まずは、Pop-up(短期)エキジビションの予定が2つ。


Nicole Etienne Pop-up exhibition
"Forrage"
@ Josephine Ryan Antiques 
(ジュセフィーヌ・ライアン・アンティークス)
17 Langton Street, Chelsea, London SW10 0JL

Nicole etienne exhibition

11月14日(木) 5:30-8:30pm Preview (RSVP=要予約) 
コンタクト: jryanantiques@aol.com
11月15日(金)-16日(土) 10:30am - 6:00pm
11月17日(日) 12:00-4:00pm

カリフォルニア出身の、トレンディーな画家ニコール・エティエンヌの最新作を、
ロンドンで発表するポップ・アップ展覧会。
会場は、スタイリスト系アンティーク・ディーラー、
ジュセフィーヌ・ライアンのチェルシー店。
ジュセフィーヌのスタイリング、Kotomiジュエリーも参加の、
一種のコラボレーション展に。
私は14日(木)のプリヴューに参加予定。
プリヴューに参加希望の方は、上記のジュセフィーヌまで、
メールを入れてお越しください^^。

Update: Kotomiジュエリーは、ジュセフィーヌ・ライアンのチェルシー店で、
来年の1月8日まで、引き続き展示販売が決定。
近くに来られることがあれば、ぜひ覗いてみてくださいね。


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Update: 以下のアレックスの、オープンハウス・イベントは延期決定。
10月のデコラティブ・フェア以降の引き合いで、
なんと在庫すべて売りつくしてしまったそう。
来週からまた仕入れにコンチネントに向かうけれど、
オープンハウス・イベントの日程はまだ未定とのこと。
決定したらまた、ここでもご紹介することに。


Alex MacArthur Interiors - Brighton
(アレックス・マッカーサー・インテリアーズ -ブライトン)
Open House(オープン・ハウス)


Alex MacArthur Open House

11月29日(金)6:00pm - 11:00pm Pre View Reception (プリヴュー)
11月30日(土)10:00am - 6:00pm オープンハウス
12月1日(日)10:00am - 6:00pm オープンハウス

(すべてRSVP=要予約。詳細住所とアポイントメントは:mail@alexmacarthur.co.uk )

夏に参加した、ブライトンのアンティーク・ディーラー、
アレックスのオープンハウス・イベントに今回も参加予定。

私自身も出来たら、29日(金)のプリヴューに参加したいのだけれど、
ちょっといろいろ、公私共に用事が混んでいて、これはまだ未定。


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Etsyに、いろいろバラエティーをつけたアイテムを新リスティング。
また前回のように、各画像をクリックで、エッツィーの各販売ページが別タブで開くので、
詳しい商品説明と送料などの情報は(英文で失礼!!)、そのページを参照してください。

Etsy listed Nov 2013
BR-315 $120
Rutilated quartz star shaped brooch with a dangle
星型ルチルクオーツ・大型ブローチ、ルチルクオーツ・ドロップ付。

Etsy listed Nov 2013
BR-316 $130
Rutilated quartz cross brooch with feathers.
クロス型ルチルクオーツ・大型ブローチ、フェザー付。

Etsy listed Nov 2013
BR-318 $100
Glass mosaic tiles and blue agate bar brooch with feathers
モザイク・ガラス・タイルのバー型ブローチ、フェザー付。

Etsy listed Nov 2013
N-2914 $250
Smoky quartz tumbled stone 3 focal necklace with chain swags.
スモーキークオーツ、タンブル石の3ポイントネックレス、チェーン・ドレープ付。

Etsy listed Nov 2013
N-2919 $140
Smoky quartz drop shaped focal necklace with chain swags.
ドロップ型スモーキークオーツ・ネックレス、チェーン・ドレープ付。

Etsy listed Nov 2013
N-2931 $140
Smoky quartz pentagonal shaped necklace with a dangle and swag chains.
スモーキークオーツ五角形のペンダント・ネックレス、ドロップ付。

Etsy listed Nov 2013
N-3051 $120
Rutirated quartz (angel hairs) long chain pendant / necklace
ダイヤ型ルチルクオーツ・カボションのロング・チェーン・ペンダント。

Etsy listed Nov 2013
N-3083 $120
Rutilated quartz (angel hairs) long chain pendant.
ルチルクオーツ、ロング・チェーン・ペンダント。

以上、8アイテムの新リスティングでした。


と、さんざんKotomiジュエリーの宣伝広告をしておいた上で、標本箱ブログはしばらくお休みモードに入ります。
11月13日から12月はじめまで、日系の雑誌+出版物用の撮影が、びっちり詰まっていて、出張で出ていることも多し、な、状況なのでした。
(時々また「自己宣伝的お知らせ」ミニ標本箱が入るかも、だけど。)

そんなわけで、12月にまた、標本箱のぞきに来てくださいね。
それまで、Have lovely autumn days!!


Friday, 8 November 2013

V&A ファニチャー・ギャラリー -2-

V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアム)から、家具部門のギャラリーのイメージの続編を。
木製の家具に装飾を加えるとしたら、最初に思いつくのが、彫刻をすること、そしてペイントをすること・・・、というので、この2つは最も古い技法と考えてもいいかもしれない。


Box, about 1500-50, Northern France
16世紀前半、フランス製、オーク材の箱。
そして、最も古い家具の種類は、こんな様な「箱」、「チェスト」とも呼ばれる。
厳重に鍵がかかるので、金庫でもある。
それ以外には、ベッド(最も高価な家財道具)と椅子ぐらいしか、
中世以前には、家具の種類がなかった。
テーブルは、脚と天板が別々になった、仮設式のものが多かったという。
(この箱自体は、もう少し時代が下って、ルネッサンス期に差し掛かっているけれども)
英文解説とディティール写真はこのページ

Chair (sgabello), Italy, back about 1560-90, most other parts 1820-40 restored
16世紀後半、イタリア、ヴェニス製、ウォールナッツ材の椅子。
これはルネッサンス期の椅子でも、
ヴェニス>イタリア>ヨーロッパ全域に広まっていったスタイルで、
Sgabello(Sgabelli)スカベロ(かな?)と呼ばれるもの。
簡易椅子として、人数に合わせて移動させて使われた。
このチェアーは、背板と側版の片方だけが、16世紀のオリジナルで、
そのほかは19世紀に修復されたものなのだそう。
英文解説とディティール写真はこのページ

Panel, possibly from a cupboard, about 1540-1600, probably northern France
16世紀後半、フランス製、オーク材のカバード(戸棚)の扉。
これも、ルネッサンス期のもの。
本来は、上の写真の箱のように、ダークにワックスがけされていたはず。
20世紀後半に、ワックスが取り除かれて、現在は素のオーク材色になっている。
英文解説とディティール写真はこのページ

Frame for a painting, 1680-1700, FranceFrame - detail
17世紀後半、フランス製、金箔張りオーク材の絵画額。
金箔はほとんど剥がれてしまっていて、
全体に、下地の赤褐色顔料(bole)の色になっている。
立体的なガーランド(花輪)と額自体が、同じ材から彫られているのではなくて、
(中国製なら、やり/ やれそうだけど・・・。)
円周を4分割したものを、つなぎ合わせた額のベースに、
一房ずつ彫りだされた植物モチーフを、
順番に糊付けしていって構築されているのだそう。
英文解説とディティール写真はこのページ


Mirror, about 1762-5, based on a design by Thomas Chippendale (1718-79), EnglandMirror - detail
1765年、ロンドン製、ミラー。
ミラーというか、Sconce(スコーンス)と呼ばれる、
壁掛けの反射鏡ミラーの前に取り付けられた燭台・・・の大型のもののよう。
Chippendale(チッピンデール)のデザインカタログに、よく似たデザインがあるため、
チッピンデール工房か、あるいは同時代の高度なコピー品と考えられている。
繊細にくねくねしたロココ様式に、中国趣味の鳳凰(?)がくっついているところが、
いかにも、チッピンデール。
英文解説とディティール写真はこのページ


Corinthian capital, about 1780, England
1780年、イギリス製、コーニス型柱頭建築資材。
これは、家具・・・というよりか建築装飾部材で、
1780年に建造されたテラスハウスの一つの、
1階のメインの応接室のalcove(アルコーヴ=壁を凹ませて作った、主に装飾用の空間)
を、飾っていたものだそう。
パイン材で作られていて、もともとは、壁にあわせてペイントして使われていた。
ネオ・クラシカル様式の建築装飾の典型。
英文解説とディティール写真はこのページ

Frame, about 1860, Tuscany,ItalyFrame-detail
1860年、トスカナ、イタリア製額縁。
ミュージアムのサーチに出てこなかったので、詳細がわからないのだけれど、
19世紀のルネッサンス・リヴァイヴァル様式のもの・・・、
なんだけれど、一番上のイーグルはネオ・クラシカルっぽいモチーフだったりして。
19世紀は、なんでも混合リヴァイヴァルの時代だったので、そういうのもアリ、かと。

Portfolio stand, 1873 Italy, Luigi Frullini
1873年、フローレンス、イタリア製、大判書・書見台。
これも、ルネッサンス・リヴァイヴァル様式のもの。
レリーフ入りのパネルが、手前に開いて降りて、テーブル状になる仕組み。
英文解説とディティール写真はこのページ

Portfolio stand - detail
そのディーティール。材はウォールナット。

「彫り物」関連はこれぐらいで、ペイントされた家具の中から目にとまったものを。

Cabinet, about 1600, possibly Veniece - Italy
17世紀初頭、ヴェニス、イタリア製のキャビネット。
軟木材の上にレザー張り、その上に彩色されている。
両サイドの小扉に、カーディナル帽付の紋章が描かれているので、
当初のオーナーは枢機卿の一人であったと推測されている。
英文解説とディティール写真はこのページ

Cabinet  -detail
そのディティール・・・なんだけれど、カーディナル帽の扉を撮りそこなった・・・。
左は竪琴を弾くダビデ王かな?宗教ネタということで。

Cupboard, dated 1776, upper AustriaCupboard - detail
1776年、オーストリア製、パイン材カバード(戸棚)。
ペイント家具は、圧倒的にコンチネンタル(大陸ヨーロッパ)に多い。
なぜだかイギリスにはない。
イギリスはオーク材を使ってワックス仕上げというのが普通。
コンチネントではパイン材を使って、ペイント仕上げ。
材の違いに拠るのかな・・・とも思うけれど、正確なところは知らない。
この花は、中央ヨーロッパ>東ヨーロッパ>トルコ>ペルシャにまで
ルーツが遡るモチーフ。
英文解説とディティール写真はこのページ


Cupboard - detail
そのディティール。田舎風の素朴なタッチ。

V&Aのファニチャー・ギャラリーから、目に付いたものをいくつかピックアップしてみたけれど、家具・インテリア好き、クラフト技法に興味のある人間には、なかなか興味深いギャラリーなのでした。






Tuesday, 5 November 2013

V&A ファニチャー・ギャラリー -1-

今回と次回は、V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアム)から、家具部門のギャラリーのイメージ。
ちょうど昨年の11月に新装オープンとなった。
以前は、主に20世紀以降のデザインのものが、照明の暗いぱっとしない展示室に押し込められていた・・・ように覚えている。
新しくギャラリー(展示室)は、時代・様式で家具を見せるのではなくて、技法・素材をテーマにして分別展示されている、というのが新鮮なポイント。
まぁ、私のこととて・・・それぞれのテーマに沿って、ちゃんと見ているわけではなくて、自分の好きな部分にだけやたら注目してみている・・・という、相変わらずの偏りレポートだけれど。


V&A Furniture room
正面入り口にあたる、Room135から見たところ。
ちょうど建物の6Fの、西側の端にある。<V&Aマップはこのページ
この6Fの一角は他の展示室からは離れているので、
ぶらぶら見ているとたどり着けない。
「6FのXX室」というように、探し出すのに、
ちょっと目的意識の必要とされるエリアなのだった。

V&A Furniture room
反対のRoom133から見たところ。
最上階なので、屋根からの自然光が充分に入ってきて、
見やすい展示構造になっている。
各展示品の詳しい解説は、タッチ・スクリーン式のディスプレイパネルで
表示されるようになっているため、解説ボードがごちゃごちゃしていなくて、すっきり。

Cabinet, about 1650, using panels of 1600-50, cabinet-Northern Europe, panels-Florence-Italy
一番、目が釘付け・・・だったのが、このキャビネット。
Inlay(インレイ=切り嵌め象嵌)のセクションにあった、
イタリア17世紀製の大理石・半貴石象嵌パネルを使ったもの。
英文解説とディティール写真はこのページ

Cabinet panels
扉2枚のイメージを合成してみた。
木製ヴェニアを染色して、象嵌細工したものも、
イタリア製でよく見かけるけれど、それだと年月を経て褪色してしまっている。
この場合、石自体のカラーなので、見事にヴィヴィッドなまま。

Table top, about 1580, Rome-Italy
同じくイタリア16世紀後半製の、
マーブル(大理石)marquetry(マーケトリー=はめ木象嵌)のテーブルトップ。
英文解説とディティール写真はこのページ
(なんだか私の写真、V&Aのに比べると青いね・・・笑)。

Table top- detail
そのディティール。
V&Aの解説によると、ローマでは、古代ローマ時代由来の大理石石材を、
その後の時代でも発掘再利用されていた・・・とか。
イタリア大理石の歴史は奥深い・・・。

Virginal, 1577 with later additions probably by Annibale Rossi(active 1542-77), Milan- Italy
インレイ関連で、この16世紀イタリア製Virginal(ヴァージナル)の装飾もお見事。
家具というよりかは楽器で、ヴァージナルというのは、
箱型の小型ハープシコードのこと。
フェルメールの絵画などでもよく登場するタイプの楽器の、超豪華版。
英文解説とディティール写真はこのページ

Virginal - detail
ディティール。これはもうジュエリー系。
ダークなエボニー材に象牙のインレイ、そこにアメジストやジャスパーなどの
半貴石のカボションがはめ込まれている。

Virginal - detail.jpg
鍵盤にも大理石のマーケトリー象嵌で、

Virginal - detail.jpg
ハーディーガーディーなどの楽器を演奏する、
象牙製ミニュチュア天使が、付いている。

Detached front of a cabinet, about 1605-30, probably India(Gujarat) or Pakistan(Sindh)
17世紀インド製、キャビネットの正面扉。
チーク材にホーン材のインレイ象嵌。
英文解説とディティール写真はこのページ
ウィリアム・モリスが所有していたものなのだそう。

Detached front of a cabinet - detail
そのディティール。
どことなく、モリスのパターンとも相通じるような・・・(笑)。

Desk and bookcase, probably about 1780-1820, prpbably Mexico
18世紀後半~19世紀前半、メキシコか中南米諸国で製造された、
ライティング・ビューロー付ブックケース。
この場合、表面をびっしり覆っているのは、真珠母。
中国淡水性の貝が輸出されて、使われたと考えられている。
英文解説とディティール写真はこのページ

Bureay-bookcase - detail
そのディティール。
真珠母片が一つも損傷なしの状態で残っているのは、お見事。

Ornamental dish (tazza), about 1880, Maison Giroux, Paris-France
パリ、フランス、Maison Giroux製作、1880年、飾り皿。
アイボリーとさまざまな種の木材のマーケトリー象嵌。
ジャパネスク・スタイルで、日本画や日本工芸の影響の大きいデザイン。
英文解説とディティール写真はこのページ

Ornamental dish (tazza)- detail
木材の部分に染色がされているけれど、かなり褪色してしまっている様子。
製作された当初は、カラフルな飾り皿だったと思われる。

Cabinet, about 1700, probably by Andre-Charles Boulle(1642-1732), Paris-France
パリ、フランス、Adam Weisweiler製作、1780-90年、キャビネット。
マーケトリー象嵌装飾の素材は、木のように見えるのがべっ甲で、
そこに真鍮や、ピューターの薄板をはめ込んで作られている。
英文解説とディティール写真はこのページ

marquetry
最後にこれは、Parquetry(パーケトリー=寄木細工)のプロセスの解説ディスプレイ。


見た目似たように見えるけれど、
Inlay(インレイ=象嵌)、Marquetry(マーケトリー=切り嵌め象嵌)、Parquetry(パーケトリー=寄木象嵌)という3つの別物の技法がある。
私もよく最初解らなかったのだけれど、どうやら・・・、

インレイ=全体のベースになる素材があって、それを彫り落としたところに、模様になる薄いヴェニア材をはめ込んだもの。

マーケトリー=薄いヴェニア材同士を重ねて模様に切り抜き、色・素材の違うコントラストになるように、それぞれの薄ヴェニアを組み合わせかえる。それをベースになる素材に貼り付けたもの。つまり、表面全体はヴェニア材同士で覆われている。

パーケトリー=最後の写真でよく解るように、細くカットされた素材を、幾何学パターンに組み合わせて貼り付ける。すると「金太郎飴」みたいな、パターンの通ったバーが出来上がる。これを、ヴェニア状にスライスしたものを、ベースになる素材に貼り付けたもの。これも、表面全体はヴェニア材同士で覆われている。

ということのよう。
一見しただけでは、なかなか判別がつかないものも多くて、いまだに混乱中。
日本語だと・・・全部「象嵌」なような気もするのだけど・・・、ちょっとこのへん、日本語の記憶も怪しい。

次回もまた、このV&A家具部門のギャラリーより、引き続き。