Saturday, 28 May 2016

Cathedral of Our Lady Antwerp (聖母大聖堂アントワープ)

標本箱は再び、アントワープに戻ってきて、アントワープ大聖堂、正確にはCathedral of Our Lady Antwerp (聖母大聖堂アントワープ)のイメージを。

Cathedral of Our Lady Antwerp
アントワープのど真ん中にそそり立つ、
13世紀由来のゴシック建築。

Cathedral of Our Lady Antwerp
このリアルに端正な感じが、19世紀的だなと思って、
Wikiを読んでみたら、この大聖堂、
宗教戦争やら、フランス革命軍やらで、何度も何度も
破壊・略奪されてきた踏んだり蹴ったりの歴史。
現在の状態に完全に修復されたのは、
やはり見たとおり19世紀のことだそう。

Cathedral of Our Lady Antwerp
それでも秀麗・華麗なティンパヌム。

Cathedral of Our Lady Antwerp
内部のインテリア。

Cathedral of Our Lady Antwerp
これは15世紀ぐらいかな、天井装飾の一部が、
白く塗り込められた下から修復されている。

Cathedral of Our Lady Antwerp
祭壇部分のヴォールト装飾も修復されたもの。

Cathedral of Our Lady Antwerp
その下に掲げられた、主祭壇のジーザス先生。

Cathedral of Our Lady Antwerp
Trancept(翼廊)のCrossing(交差点)がタワー状になっている。
正面左のベルタワーとは別物で、
先端にOnion dome(タマネギ・ドーム)の乗っかった方のタワー。

Cathedral of Our Lady Antwerp
その天井画は、"The assumption of the Virgin"(聖母昇天)
Cornelis Schut1647年の作品。

Cathedral of Our Lady Antwerp
そうそう、"The assumption of the Virgin"(聖母昇天)といえば、
この教会で一番有名なのは、主祭壇画のルーベンス・ヴァージョン。

Cathedral of Our Lady Antwerp
なんとも色っぽいマリア母さま。
ルーベンス1625-26年の作品。
余談だけれど、日本語だと「Jesus' Ascension(キリストの昇天)」も、
「Mary's Assumption(聖母メアリーの昇天)」のどちらも
「昇天」という同一語を用いるけれど、
英語だとAscensionとAssumptionと、別の用語が使われる。
これは、キリストは「自力で上昇」して、
聖母は「キリストの力によって引き上げられた」という違いなのだそう。
キリストも天界の父様が引き上げたんでないのかい?
などと、私は突っ込んでしまいそうになるが・・・、
あくまでも自力上昇なのだそう。

Cathedral of Our Lady Antwerp
主祭壇左側の‘The raising of the cross’
(十字架を立てる←日本語が解らない・・・)
も、ルーベンス1609-1610年の作品。
元々は、St Walburgis教会の祭壇画だったものが、
フランス革命軍によって他のお宝ともども略奪され、
元あった教会も破壊されたため、
1815年にこの大聖堂に返却されたのだそう。
散々な歴史をくぐり抜けてきている絵画たち。

Cathedral of Our Lady Antwerp
もう一つ1611-1614年のルーベンスの作、
‘The descent from the cross’
(十字架からの降下←日本語の正式名称不明)

Cathedral of Our Lady Antwerp
Last Judgement and the Seven Works of Mercy,
Bernard van Orley 1518-1519年
このトリプティックは、Royal Museum of Fine Arts Antwerp
(アントワープ王立美術館)所蔵のもの。
この美術館が2019年まで、大改修のため閉館していて、
特別企画展として、ここの大聖堂に貸し出しされていたもののよう。

Cathedral of Our Lady Antwerp
このミカエルや背景のバラ色の広がるイメージに惹きこまれる。

Cathedral of Our Lady Antwerp
オーク材のクワイヤ・ストールは、
この大聖堂の19世紀の復興の中心人物だった
建築家François Durletの設計で、
1840年から1883年まで40年以上かけて制作された。

Cathedral of Our Lady Antwerp
見事なゴシック・リヴァイヴァル。

Cathedral of Our Lady Antwerp
このバラ窓も、19世紀復興時のもの。

Cathedral of Our Lady Antwerp
とてもゴシック風にデザインされている。

Cathedral of Our Lady Antwerp
Trancept(翼廊)北面のステンドグラスは、1616年のもの。
なので、実はこの方が古い。

Cathedral of Our Lady Antwerp
この力強く、くっきりした感じが、ゴシック・リヴァイヴァルの典型。

Cathedral of Our Lady Antwerp

Cathedral of Our Lady Antwerp
お見事なシャンデリア、これも19世紀。

Cathedral of Our Lady Antwerp
St Joseph retable(聖ヨセフ祭壇画)19世紀。

Cathedral of Our Lady Antwerp
地上の父さんのストーリーが、レリーフで描かれている。

Cathedral of Our Lady Antwerp
再度チャペルのこの天上の父さんは、
バロック期の生き残りと思われる。

Cathedral of Our Lady Antwerp
こちらのサイドチャペルも、賑々しくバロック。

Cathedral of Our Lady Antwerp
サイド・チャペルの16世紀の、
Devotional statue ‘Our Lady of Antwerp’
(献身彫像「アントワープの聖母」)
こういう献身彫像は、きせかえ式になっている。
ここのものもそうで、いろいろご衣装をお持ちなのだそう。

Cathedral of Our Lady Antwerp
これは奥のサイドチャペル(だったかな・・・)で、
修復された16世紀(多分)の壁画。
典型的なルネッサンス様式。

Cathedral of Our Lady Antwerp
最後に、展示されていた、この大盛堂の建築モデル。

 
 

Cathedral of Our Lady Antwerp
(聖母大聖堂アントワープ)

Groenplaats 21, 2000 Antwerpen, Belgium

Map:





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Tuesday, 24 May 2016

Kenwood House in Hampstead Heath (ハムステッド・ヒースのケンウッド・ハウス)

アントワープの話の間に、この前天気のいい夏日に訪れたHampstead Heath(ハムステッド・ヒース)のKenwood House (ケンウッド・ハウス)のイメージを。

ここは現在はEnglish Heritage(イングリッシュ・ヘリテージ)の管轄下で、無料で一般公開されている。
ウン十年前にロンドンに滞在していた頃は、夏の夕暮れに、この建物の前で催されていた野外クラシック・コンサートが有名だったのだけれど、それはもう遠い過去の話のよう。ポップスのコンサートになって、周辺住民から騒音の苦情が出て(この界隈はロンドンの最高級住宅地の一つだし・・・)、場所が変更になったりしたものの、結局人気がなくなってしまって、2014年頃には消滅してしまったイベントらしい。(唯一、クラシカル・コンサートが夏に一度、サマー・ガラ・コンサートとして、ここのオランジェリーで催されているのが、名残といえば名残かな?)
いや、時代は移り変わっているもんだと、改めてオバサンぶりを実感したのだった。

本題のケンウッドのお屋敷の方。
1764-1779年にかけて、初代マンスフィールド伯爵ウィリアム・マレーが、建築家ロバート・アダムに発注して建造した、ネオクラシカルの典型の建造物。
相続税対策で一族から売却されたものを、1925年にギネスビール社会長の初代アイヴィー伯爵エドワード・セシル・ギネスが購入して、彼の絵画コレクションを展示する場となった。1927年の彼の死後国に寄贈され、1928年には一般公開が始まった。
ケンウッドといえば、夏のコンサートとしか認識できていなくて、今回ロンドンに週末遊びに来たPおじさんを案内して、初めてここの絵画コレクションを拝見。有名ドコロ満載に驚く。
とはいうものの、相変わらず、絵画よりインテリアなので、インテリア写真を中心に。

Hampstead Heath
この日は最高の夏日の日曜日。
ハムステッド・ヒースは丘になっているので、
ロンドン一望のヴュー・ポイント。

Hampstead Heath
左にガーキン、その次真ん中寄りにシャード、
右寄りに微かにロンドン・アイ、一番右にBTタワーが見える。

Hampstead Heath
池を下に見てなだらかな丘の上にケンウッド・ハウスは建っている。

Kenwood House Cafe
まずは、お茶することにして、併設するカフェへ。
このエリアは犬連れOK。
右のエリアは犬禁止エリア。

Kenwood House Cafe
お茶もケーキも、ランチもなかなかいける。
そして、アイスクリームがすぐれもの。

Kenwood House Cafe
ここは犬禁止エリア。
Pおじさんは猫好き、犬は好きそうでないので、
このエリアに席を取る。

Kenwood House
お茶の後、ハウスへ。
その途中のウィステリア(藤)が見事に咲いている。
この花を見ると、初夏なんだなーという感じがする。

Kenwood House
ハウス正面入口。
あまりにも端正なネオクラシカル様式。
屋敷というより、博物館・・・のような印象。

Kenwood House
中もネオ・クラの典型。
図書室への入り口ホール。

Kenwood House
その、図書室。
この・・・パステルカラーの色合いにちょっとびっくり。
なぜまたこの色のチョイス?

Kenwood House
ウエッジウッド風ともいえるけれど。

Kenwood House
多分ここの紋章がライオンだったのだと思う。
あちこちにライオンのモチーフが描かれている。

Kenwood House
部屋がこんなだったら、
蔵書は(フランス風に)白いキッド革装丁だったらいいのにね。

Kenwood House
絵画展示室。
フェルメール、レンブラント、ハルスなど、
ナショナルギャラリー級のオランダ絵画のお宝がごっそり。
こんなところにあるとは知らなかった。

Vermeer/Kenwood House
Photo by NorikoStardust
Vermeer(フェルメール)は、同行のDanaさんのチョイス。

Kenwood House
私のチョイスは、筆さばきのお見事な、
Frans Hals(フランス・ハルス)。

Kenwood House
ロココ絵画にDanaさんと、Pおじさん。
Pおじさん、パイナップルが消化できない体質なのに、
ビュッフェ朝ごはんのフルーツに、パイナップルが混じっていたらしく、
気の毒にも体調不調。
この後結局、ヒースで日光浴してまったりしただけで、ホテルに戻った。
翌日にはすっかり元気になって、ユーロスターで帰ったそうで、
それを聞いて安心したけど。

Kenwood House
奥の部屋にはGainsborough(ゲインズバラ)などのコレクション。

Kenwood House

Kenwood House
Joshua Reynolds(ジョシュア・レノルズ)のコレクションが、
集められている部屋。

Kenwood House
この部屋の、大理石の暖炉にも、ライオンの装飾。

Kenwood House
2階の部屋には16世紀後半のサフォーク・コレクション。
これらはサフォーク家および、
バークシャー家の受け継いできた家族肖像画で、
第十一代サフォーク伯爵夫人の遺言で寄贈されたものだそう。
こういうジャコビアン~スチュアートの頃の、
典型的なイギリス絵画の工芸的なところも、好きだったりする。

Kenwood House
2階にはもう一室、ジュエリーや、
ミニアチュアのコレクションを展示する部屋もある。

Hampstead Heath
この後は、前の芝生に寝転んで日光浴したり、
(Danaさんと私は)ランチを食べたり、
アイスクリームを食べたりのんびりまったり。
Pおじさんは食べられなかったのが、ちょっと気の毒。
それでも、天気がよかったので、気持ちのいい休日を楽しんできましたよ。



Kenwood House(ケンウッド・ハウス)

Map:





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