Tuesday 24 May 2016

Kenwood House in Hampstead Heath (ハムステッド・ヒースのケンウッド・ハウス)

アントワープの話の間に、この前天気のいい夏日に訪れたHampstead Heath(ハムステッド・ヒース)のKenwood House (ケンウッド・ハウス)のイメージを。

ここは現在はEnglish Heritage(イングリッシュ・ヘリテージ)の管轄下で、無料で一般公開されている。
ウン十年前にロンドンに滞在していた頃は、夏の夕暮れに、この建物の前で催されていた野外クラシック・コンサートが有名だったのだけれど、それはもう遠い過去の話のよう。ポップスのコンサートになって、周辺住民から騒音の苦情が出て(この界隈はロンドンの最高級住宅地の一つだし・・・)、場所が変更になったりしたものの、結局人気がなくなってしまって、2014年頃には消滅してしまったイベントらしい。(唯一、クラシカル・コンサートが夏に一度、サマー・ガラ・コンサートとして、ここのオランジェリーで催されているのが、名残といえば名残かな?)
いや、時代は移り変わっているもんだと、改めてオバサンぶりを実感したのだった。

本題のケンウッドのお屋敷の方。
1764-1779年にかけて、初代マンスフィールド伯爵ウィリアム・マレーが、建築家ロバート・アダムに発注して建造した、ネオクラシカルの典型の建造物。
相続税対策で一族から売却されたものを、1925年にギネスビール社会長の初代アイヴィー伯爵エドワード・セシル・ギネスが購入して、彼の絵画コレクションを展示する場となった。1927年の彼の死後国に寄贈され、1928年には一般公開が始まった。
ケンウッドといえば、夏のコンサートとしか認識できていなくて、今回ロンドンに週末遊びに来たPおじさんを案内して、初めてここの絵画コレクションを拝見。有名ドコロ満載に驚く。
とはいうものの、相変わらず、絵画よりインテリアなので、インテリア写真を中心に。

Hampstead Heath
この日は最高の夏日の日曜日。
ハムステッド・ヒースは丘になっているので、
ロンドン一望のヴュー・ポイント。

Hampstead Heath
左にガーキン、その次真ん中寄りにシャード、
右寄りに微かにロンドン・アイ、一番右にBTタワーが見える。

Hampstead Heath
池を下に見てなだらかな丘の上にケンウッド・ハウスは建っている。

Kenwood House Cafe
まずは、お茶することにして、併設するカフェへ。
このエリアは犬連れOK。
右のエリアは犬禁止エリア。

Kenwood House Cafe
お茶もケーキも、ランチもなかなかいける。
そして、アイスクリームがすぐれもの。

Kenwood House Cafe
ここは犬禁止エリア。
Pおじさんは猫好き、犬は好きそうでないので、
このエリアに席を取る。

Kenwood House
お茶の後、ハウスへ。
その途中のウィステリア(藤)が見事に咲いている。
この花を見ると、初夏なんだなーという感じがする。

Kenwood House
ハウス正面入口。
あまりにも端正なネオクラシカル様式。
屋敷というより、博物館・・・のような印象。

Kenwood House
中もネオ・クラの典型。
図書室への入り口ホール。

Kenwood House
その、図書室。
この・・・パステルカラーの色合いにちょっとびっくり。
なぜまたこの色のチョイス?

Kenwood House
ウエッジウッド風ともいえるけれど。

Kenwood House
多分ここの紋章がライオンだったのだと思う。
あちこちにライオンのモチーフが描かれている。

Kenwood House
部屋がこんなだったら、
蔵書は(フランス風に)白いキッド革装丁だったらいいのにね。

Kenwood House
絵画展示室。
フェルメール、レンブラント、ハルスなど、
ナショナルギャラリー級のオランダ絵画のお宝がごっそり。
こんなところにあるとは知らなかった。

Vermeer/Kenwood House
Photo by NorikoStardust
Vermeer(フェルメール)は、同行のDanaさんのチョイス。

Kenwood House
私のチョイスは、筆さばきのお見事な、
Frans Hals(フランス・ハルス)。

Kenwood House
ロココ絵画にDanaさんと、Pおじさん。
Pおじさん、パイナップルが消化できない体質なのに、
ビュッフェ朝ごはんのフルーツに、パイナップルが混じっていたらしく、
気の毒にも体調不調。
この後結局、ヒースで日光浴してまったりしただけで、ホテルに戻った。
翌日にはすっかり元気になって、ユーロスターで帰ったそうで、
それを聞いて安心したけど。

Kenwood House
奥の部屋にはGainsborough(ゲインズバラ)などのコレクション。

Kenwood House

Kenwood House
Joshua Reynolds(ジョシュア・レノルズ)のコレクションが、
集められている部屋。

Kenwood House
この部屋の、大理石の暖炉にも、ライオンの装飾。

Kenwood House
2階の部屋には16世紀後半のサフォーク・コレクション。
これらはサフォーク家および、
バークシャー家の受け継いできた家族肖像画で、
第十一代サフォーク伯爵夫人の遺言で寄贈されたものだそう。
こういうジャコビアン~スチュアートの頃の、
典型的なイギリス絵画の工芸的なところも、好きだったりする。

Kenwood House
2階にはもう一室、ジュエリーや、
ミニアチュアのコレクションを展示する部屋もある。

Hampstead Heath
この後は、前の芝生に寝転んで日光浴したり、
(Danaさんと私は)ランチを食べたり、
アイスクリームを食べたりのんびりまったり。
Pおじさんは食べられなかったのが、ちょっと気の毒。
それでも、天気がよかったので、気持ちのいい休日を楽しんできましたよ。



Kenwood House(ケンウッド・ハウス)

Map:





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