Museum Mayer van den Bergh(マイヤー・ファン・デン・ベルフ美術館)-2-
先日ベルンに行った時、初日が激寒くて、街歩きしていて、配偶者氏ともども遭難・凍死するかと思って、川辺の崖の上の(風光明媚ヴューポイントの)テラスを見ないでホテルに大急ぎで戻った・・・のは、先週の話。 ロンドンも雹が降ったりで、全北ヨーロッパ、寒かったとか。
で、ここ2日ほど、突然夏日、24℃超えてるんですけど・・・。 ヨーロッパは湿度が低いので、日差しがきつくて、天気がいいと、そして気温が20℃をこえると・・・、日向は30℃を軽く超える。それが、今日ですわ、あっつー・・・。 イギリスには四季はなくて、冬・夏の二季しかないというのは、多分本当の話。 高温・日差しに弱いので、部屋の中でおとなしく、ヲタクっていることにする。
ロンドンは一昨日の木曜日にロンドン市長選があって、労働党のSadiq Khan(サディク・カーン)氏が当選して、初のムスリム市長となった。 自分は、基本的に労働党支持者じゃないけれど、近頃の時勢の中で(中だからこそ)、この選択をするロンドン、ロンドン市民の決断に、拍手を送りたいと思う。 相対峙した保守党は、戦略完全に大間違い。宗教・人種差別的方向にキャンペーンを持っていって、案の定敗北。 今後も、かなり痛手が響くと思うよ、こんなことしたら・・・。
天気とも政治とも縁のない、本題に戻って、Museum Mayer van den Bergh(マイヤー・ファン・デン・ベルフ美術館)のイメージの続編を。
この部屋では、この美術館の中で最も有名か・・・という、
Pieter Bruegel the Elder(ピーテル・ブリューゲル父)の作品がかためて展示されている。
Mad Meg (Dulle Griet) 「悪女フリート」by Pieter Bruegel the Elder 1562
あー、おばちゃんらの破壊力をなめたらあかんよ・・・。
世界で一番女性のイカツイ国UK
(私見だが、多分当たっている・・・笑)にいると、実感あるある。
The Temptation of St Anthony Abbot(「聖アントニウスの誘惑」)by Pieter Huys, 1577
ピーテル・ブリューゲル父とよく似ているけれど、これはピーター・ハウスの作。
ブリューゲルとともに、Hieronymus Bosch(ヒエロニムス・ボス)の影響を強く受けている。
ボスのおかげでこんなものが流行りだしたじゃないか・・・(笑)。
Twelve proverbs on wooden plates by by Pieter Bruegel the Elder, 1558
「12のことわざ」
ピーテル・ブリューゲルのことわざシリーズの絵画では、
<ベルリンの作品>が有名だけれど、
これは一つ一つを一枚のパネルに描いたもの。
「月におしっこ掛け」というのは、「無駄なことをして、時間を費やす」
ということだそうで、<英文出典>
これは、「水に映る太陽を見ることが出来ない」を表していて、
「他人の成功を妬む」という意味だそう。
この部屋には、ガラス器や陶器も少し展示されている。
こういう、ヘタウマ系のエナメル彩されたガラス器にソフトポイント有・・・。
これはまた別の18世紀のもの。
次の部屋に移動すると、ここがまた「濃い」インテリア。
壁面はギルトレザーで覆われて、写本の展示があるため、
採光も低く落とされている。
図書室で、写本を中心に展示されている。
その写本の一つ。
鷲がメッセージを届けているので、John the Evangelist(福音記者ヨハネ)。
Evangelium Secundum Iohannemこと、「ヨハネによる福音書」の冒頭ページ。
階段を上がった次の部屋は、対象的に明るい18世紀のインテリア。
奥の部屋ではレースや、刺繍の展示。
ロマンティックな静物画。
この部屋からまた階下に降りて、増築された新展示室に向かう。
ここでも、中世絵画やタペストリーのコレクションが展示されている。
ここで目に止まった一点。
「聖母子」 Master of the Legend of the Magdalen(マグダレン伝説のマスター)
ブラッセル、1490-1500頃
ディティール。
最後にエントランス近くのステンドグラス。
Museum Mayer van den Bergh
(マイヤー・ファン・デン・ベルフ美術館)
Lange Gasthuisstraat 19
2000 Antwerp
開館:火~日 10:00am~5:00pm 月・閉館。
入場料 € 8 (各種割引詳細は英文で<このページ>)
地図:
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by KotomiCreations
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