St. Rumbold's Cathedral (聖ランボールド大聖堂)- Mechelen(メヘレン)
年度末の決算もほぼ完了。次々に降って湧いてきていたトラブルも、一つ一つ解決の方向に収まりつつある。
なんだか、気付かずに「非合理的」な方法をとっていたり、向かっていたりするのを「そっちより、こっち」と、より無理のない方向に、でも、「無理やり」に押し出される・押し戻されている感じがする。
こういう時は、感情を混ぜないで(そもそも、どんどん感情が希薄になっていくお年ごろなのだけれど)トラブルを分析していると、機械的に解決策のアイディアが出てきて、これまた機械的に作業をすすめていると・・・、あ、この方がずっとよかったんだー、という結果が先に見えてくる。歳とってきて、老獪(?)になっていくのって楽しいな・・・あはは☆。
いやまた、「次元上昇の入口」とやらから、引き続きわけの分からないトラブルが出てきて、愚痴る羽目になるかもしれないけれど、So far so good(ここまではイケてます)。
さて、今回は先月滞在していたMechelen(メヘレン)の町からの最終回で、St. Rumbold's Cathedral (聖ランボールド大聖堂)のイメージを。

メヘレンの町の中からはもちろん、近隣からでも目印になるこの塔。
14世紀から建造の始まって、15世紀に完成した会堂自体のあとに、
15世紀後半~16世紀にかけて、このベル・タワーが建造された。
本来ならこの塔の上に70メートルのスパイア(尖塔)がつくはずだったのが、
予算が追いつかず、現在の高さにとどまった。

借り物写真:image source
塔の上に登ると、展望テラスがあるそうだけれど、
軽度高所恐怖症なのを思い出して、上りはしなかった。

正統な、ゴシック様式。

中に入ると、ゴシックの骨格に、
付け加えられた装飾はバロックのもの。

このご本尊が聖ランボールドさん。
6世紀~8世紀と、伝説に諸説あるけれど、
メヘレンで殉教した(殺害された)司教、ということになっているので、
司教冠をかぶって描かれている。

柱を飾る使徒・聖人達の彫像。


サイド・チャペルの聖母子像、

の、クラウンが見事。

反対側のサイド・チャペルの装飾は、楽器がモチーフ。

aisle(側廊)部分を仕切る装飾パネル。
彫りが複雑で、とてもよくできている。

これらはバロック期のものだけれど、ルネッサンス期には、
メヘレンはアラバスター彫りの中心地だったと聞いたことがある。
Rijksmuseum(国立博物館)収蔵のアラバスター彫り祭壇レリーフで、
メヘレン製というのを2-3見かけた。
その伝統なのか、こういうレリーフがとりわけ美しい。


カーディナルの墓標(?)なのかな。

祭壇レリーフ。

祭壇裏のパネル。

祭壇後ろの後陣に当たる部分に収められた聖遺物。
聖ランボールドの遺骨の一部という話。
この遺骨を分析して、6世紀後末から7世紀前半のものと判明して、
伝説上の聖ランボールド8世紀在住説が覆されたそう。

また別の聖遺物。
造形的にこういうオブジェにソフト・ポイントあり・・・。

その後ろの壁のペイント。
これは中世風に19世紀に描かれた「リヴァイヴァル」スタイルかと。

しかし、このチャペルの壁面ペイントと彫刻は古い。
14-15世紀頃の建造初期のものかと。
宗教戦争の頃に、壁面から天井まで真っ白に塗りつぶされたところから、
近年修復されつつある様子。

そういえば、ここの天井もそう。
元々は青地に金の星が散りばめられていたはず。

修復されている様子をズームで。

最後にエントランス部分の間仕切りの、秀麗な装飾を。
St. Rumbold's Cathedral (聖ランボールド大聖堂)
Onder-Den-Toren 12, 2800 Mechelen, Belgium
Map:
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