Monday, 4 April 2016

St. Rumbold's Cathedral (聖ランボールド大聖堂)- Mechelen(メヘレン)

年度末の決算もほぼ完了。次々に降って湧いてきていたトラブルも、一つ一つ解決の方向に収まりつつある。
なんだか、気付かずに「非合理的」な方法をとっていたり、向かっていたりするのを「そっちより、こっち」と、より無理のない方向に、でも、「無理やり」に押し出される・押し戻されている感じがする。
こういう時は、感情を混ぜないで(そもそも、どんどん感情が希薄になっていくお年ごろなのだけれど)トラブルを分析していると、機械的に解決策のアイディアが出てきて、これまた機械的に作業をすすめていると・・・、あ、この方がずっとよかったんだー、という結果が先に見えてくる。歳とってきて、老獪(?)になっていくのって楽しいな・・・あはは☆。
いやまた、「次元上昇の入口」とやらから、引き続きわけの分からないトラブルが出てきて、愚痴る羽目になるかもしれないけれど、So far so good(ここまではイケてます)。

さて、今回は先月滞在していたMechelen(メヘレン)の町からの最終回で、St. Rumbold's Cathedral (聖ランボールド大聖堂)のイメージを。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
メヘレンの町の中からはもちろん、近隣からでも目印になるこの塔。
14世紀から建造の始まって、15世紀に完成した会堂自体のあとに、
15世紀後半~16世紀にかけて、このベル・タワーが建造された。
本来ならこの塔の上に70メートルのスパイア(尖塔)がつくはずだったのが、
予算が追いつかず、現在の高さにとどまった。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
借り物写真:image source
塔の上に登ると、展望テラスがあるそうだけれど、
軽度高所恐怖症なのを思い出して、上りはしなかった。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
正統な、ゴシック様式。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
中に入ると、ゴシックの骨格に、
付け加えられた装飾はバロックのもの。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
このご本尊が聖ランボールドさん。
6世紀~8世紀と、伝説に諸説あるけれど、
メヘレンで殉教した(殺害された)司教、ということになっているので、
司教冠をかぶって描かれている。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
柱を飾る使徒・聖人達の彫像。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
サイド・チャペルの聖母子像、

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
の、クラウンが見事。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
反対側のサイド・チャペルの装飾は、楽器がモチーフ。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
aisle(側廊)部分を仕切る装飾パネル。
彫りが複雑で、とてもよくできている。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
これらはバロック期のものだけれど、ルネッサンス期には、
メヘレンはアラバスター彫りの中心地だったと聞いたことがある。
Rijksmuseum(国立博物館)収蔵のアラバスター彫り祭壇レリーフで、
メヘレン製というのを2-3見かけた。
その伝統なのか、こういうレリーフがとりわけ美しい。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
カーディナルの墓標(?)なのかな。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
祭壇レリーフ。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
祭壇裏のパネル。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
祭壇後ろの後陣に当たる部分に収められた聖遺物。
聖ランボールドの遺骨の一部という話。
この遺骨を分析して、6世紀後末から7世紀前半のものと判明して、
伝説上の聖ランボールド8世紀在住説が覆されたそう。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
また別の聖遺物。
造形的にこういうオブジェにソフト・ポイントあり・・・。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
その後ろの壁のペイント。
これは中世風に19世紀に描かれた「リヴァイヴァル」スタイルかと。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
しかし、このチャペルの壁面ペイントと彫刻は古い。
14-15世紀頃の建造初期のものかと。
宗教戦争の頃に、壁面から天井まで真っ白に塗りつぶされたところから、
近年修復されつつある様子。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
そういえば、ここの天井もそう。
元々は青地に金の星が散りばめられていたはず。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
修復されている様子をズームで。

Saint Rumbold's Cathedral, Mecehlen
最後にエントランス部分の間仕切りの、秀麗な装飾を。



St. Rumbold's Cathedral (聖ランボールド大聖堂)
Onder-Den-Toren 12, 2800 Mechelen, Belgium

Map:






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