Tuesday, 22 March 2016

Eurantica展- Peter Gabriëlseの箱彫刻

つい先日訪れていたブラッセルで、多発テロニュースでびっくり。
滞在中も主要な駅ではアーミーがガードしていたけれど、その程度では全く防げなかったということか・・・。
巻き込まれた人々にお悔やみ申し上げます。
Pray for Brussels

ウチはTVやラジオをつけないので、世事に無頓着だけれど、SaarchiArtの件で連絡したPおじさんから知らされた。
Pおじさんも先日まで、ブラッセル郊外のメヘレンでのフェアに二週間も滞在していたので、とてもショックを受けていた様子。
次はロンドンがターゲットなのだろうけれど、「Keep calm and carry on(冷静に日常生活を続けよう)」。
イギリスは長年のテロ黒歴史で、比較的テロ慣れしているのか(しないにこしたことはないのだけれど)、どんな状況下でも醒めたユーモアを失わないひねくれた性格からか、大概なことでは驚かないし、一丸となって熱く戦おうとしたりもしない。結果的にはそれが一番効果的な、市民レベルでの対応策なような気がする。 
憎み合うことに呪縛された人々が、自らの呪縛から開放されることを、静かに祈るのみ。

さて、本題のPおじさんの、Euranticaフェアの様子を。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
ナールデンのフェアより、少し間口が狭くて、奥行きが長いけれど、ほぼ同じサイズのブースに、
21個の大型の箱と、6個の八角形コラージュ箱の展示。
八角形コラージュ箱の一つは、オープニング早々のお買い上げで、
そのまま持ち帰ってもらったので、壁のディスプレイに1か所穴が開いている。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
コンスタントに来場者が続くブース。
明らかにナールデンよりは来場者が多い。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
ナールデンだとお手伝いに来てくれる、仲良しのグラダおばさまも、
ここはさすがに遠くて、来てもらえない。
英語しか解らないわたしは、撮影以外は役立たず。
なので、Pおじさん1人で奮闘中。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
Pおじさん、ちょっと奇人だけど、人当たりはいいので、
10日間1人でブースで、お客さんに対応していても全然平気で楽しそう。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
ブース左側の壁面。
真ん中のタブナクル(祭壇用キャビネット)を改造した箱は新作。

この前も載せたけれど、モバイル写真だったので、
今回はちゃんと一番レフで撮ったもの。

B134 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
扉の裏はアンティークのマーブル紙だし、
屋根裏部屋も付いているし、ステキすぎる。

B134 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
扉を閉じたところ。

B134 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
普段は扉を閉じて小物入れキャビネットに見せかけて、
時々扉を開いて、覗き込んで・・・
中の世界に吸い込まれていく・・・のも楽しそう。

B134 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
一段抜き出された引き出し・・・芸が細かい。

B134 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
屋根裏部屋にも本が散乱する。
予想通りこの箱は大人気で、何人かサイズを問い合わせて帰った人達あり。
で、最終週末にそのうちの1カップルが再度ブースを訪れて、お買い上げ。
写真だけを残して、旅立って行った。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
その右隣のブルーの箱はパリのギャラリーに、
またその右隣のベージュの箱も最週末に売れていった。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
奥の壁のディスプレイ左側は、今回の展示会で唯一の図書館箱。
いつも人気の図書館箱は今回も売れていった。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
奥の壁右側にもタブナクル箱。
これもパリのギャラリーへ向かった。
柱部分のグリーンの箱もお買い上げ。

Box sculpture by Peter Gabriëlse exhibited at Eurantica, Mechelen 2016
Blurb bookのカタログを15部追加でオーダーしておいたけれど、
おじさんの持っていた在庫と合わせて20部以上が、最初の週末で売り切れて、
1部サンプルを残すのみとなる。
このフェアの来場者の熱心さがうかがわれる。
右の壁の真ん中のブルーの箱も新作。

B133 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
真ん中の少しカーヴの付いたアーチの部分。
実はこれ、先ほどのタブナクルの両脇に付いていたデコレーション部分。
切り離してチェリストのステージの背景に。
両脇についていたので、もう一つ同じものが残っている。
ペアの箱が出来そう・・・・なんだけど、
この箱はパリのギャラリーに行ってしまった。

B133 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
以前にも書いたけれど、細長く切られたアンティークの鏡が2枚、
微かにアングルを付けてはめ込まれている。
なので、正面から写していても自分が写り込まない。
ほんのちょっとしたことで、視覚的なイリュージョンが生まれて、
それがとても幻想的。

B133 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
両サイドのアンティーク・ミラーにもアングルが付いているので、
ステージが二重三重に映しだされる。

B131 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
そして、新作の八角形コラージュ箱、

B132 - Peter Gabriëlse- box sculpture, new work at Eurantica Fine Art Fair, Mechelen 2016
が、2つ。

大盛況で初参加を大いに楽しんだPおじさん。
同じオーガナイザーの、11月に南ベルギー・Namur(ナミュール)で催される、
Anticaのフェアに参加を予定している。
私もまたお声がかかるそうなので、
いやぁ、今年は一体何回コンチネントへ行くんだろうか?
果たして・・・標本箱はイギリスに戻ってこれるんだろうか・・・とても謎(笑)。






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