Tuesday, 23 February 2016

Tassenmuseum Hendrikje(バッグとパース博物館), Amsterdam -2-

春夏コレクションの立ち上げが出来た!!と思ったら、当たり前なんだけど、その納品が連続。 写真のポストプロセスは溜まっているし、そんなこんなで、標本箱の更新も遅れがち。 あー、2週間後のブラッセル(?日本式読み方ではブリュッセルだっけ?)出張までに、先月のアムスの写真が全部仕上がるのかなぁ?実にココロモトナイ。ま、とにかく、できてる写真を標本箱に詰め込んでいくことに。

今回は前回の続きで、Tassenmuseum Hendrikje(バッグとパース博物館)、19世紀以降の展示品を中心に。

Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
展示室の全体像はこんな感じで、布製品の退色を防ぐために、
全体に照明は落とされていて、かなり暗い展示室。

Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
前回の話の最後に出てきたWork Bag(ワーク・バッグ)のディスプレイ・コーナー。
アンドロイド写真にフォトショップでプロセスすると、
オンライン上では、まずまず使える写真になるとわかった。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
19世紀に入ると18世紀の頃のように、もっこもこのスカートではなくなったので、
スカートの下にバッグを提げて・・・ということはなくなって、
まさしく「ハンド」バッグになっていく。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
外に見えるものなので、自ずと装飾性が増していく。
デリケートなレース編みのもの。

Silk reticule with embroidery and Turkish knots along border, France, early 19th c.
19世紀フランス製。
刺繍というか、レース編みというか、Turkish knots(ターキッシュ・ノット)
と、ミュージアムでは表示されていたけれど、
Turkish Oya(ターキッシュ・オヤ=トルコ・レース)と現在でも呼ばれているものに近い。


Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
刺繍のもの。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
19世紀も後半になって、鉄道が普及すると、ご婦人方の活動範囲もずっと広がる。
財布やら、チケットやら、メモノートやら、持ち歩くものも増えて、
より丈夫なバッグが必要になってくる。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
ここでやっと、現代人の「ハンドバッグ」のイメージに近いデザインが現れる。
素材も、革製を始めとして、当時開発された、さまざまな新素材が使われた。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
べっ甲製のバッグ。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
これは確か、べっ甲調のセルロイド製・・・だったと思う。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
象牙を模した様々な、プラスチック系の新素材。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
オリエンタル調のバッグに使われる。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
オペラ用のバッグ。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
これは想像だけど、現代よりずっと長いドレスで出歩いているので、
スカートを引っ掛けたり破れたり・・・なんてことも頻繁だったのだと思う。
裁縫キットの付いているバッグもあった。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
新素材といえば、スティールがジュエリーにも使われ始めた時代。
バッグにも転用されている。
これはベルトとセットになったベルトポーチ。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
スティール・カット・ビーズのバッグ。

Beaded bags
手芸の盛んだった19世紀、ビーズ編みのバッグを作ることが流行した。
販売されているパターンを買って、それに準じてビーズをレース糸に通し、
それを編んでいく。
ビーズを通す順を間違えていたら、パターンが狂ってしまう。
絶対に失敗する自信あるわ・・・自分は(笑)。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
そのビーズ編みのキット。

Beaded bags

Beaded bags
中に裏地を張って、上の部分にリングやループを付けて、
チェーンや紐で絞る形に仕上げる。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
口金付きのバッグは、チェコやドイツでビーズ織り職人さんが製作したもの。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
カーペット状のデザイン。

Collection from Tassenmuseum, The Museum of Bags and Purses, Amsterdam
これも。

余談だけど、私の実の叔母が手芸マニアで、
ビーズ織りバッグにハマっていた、とかいう話を聞いたことがあるけれど、
そのDNAなんだか、ビーズバッグの写真をやたら撮ってしまって、
話がちっとも終わらない。
というわけで、予想外の第3部へ、次回も続きますよ。

Tassenmuseum Hendrikje
(バッグとパース博物館)

Herengracht 573
1017 CD Amsterdam

毎日10:00 a.m. – 17:00 p.m.
入場料: 大人 12.5ユーロ
(祝日閉館等の情報は英文で<このページ>に)

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