Mocenigo Palace Museum, Venice(モチェニゴ博物館、ヴェニス) -1-
ロックダウンも少しずつ緩くなってきて、少しずつ日常生活を取り戻しつつある、ロンドン。
ヘアサロンもオープンしたし、25日からジムもオープンするとか。
それはいいのだけれど、フェイス・カヴァーしろとか、消毒ジェル使えとか、こっちから入って一方通行とか、ここに立てとか・・・が、新しいことに順応しない中年おばさんには、実にめんどくさい(笑)。(本人がほぼ無症状キャリアで、なんにも怖がってないものだから、全てがバカバカしいというのもある。)
早く、そんなことなーんにも関係ない、勝手に適当の最強老人・Pおじさん管理下のル・シャトーに、脱出したいという気分でいっぱい。
さて、標本箱は去年の9月、なんにもややこしいことのない、イノセントな時に訪れていたヴェニスから、今回はお屋敷ミュージアムの一つMocenigo Palace Museum(モチェニゴ博物館)のイメージを。
17世紀に建造されたこの屋敷は、ヴェネチア提督を輩出したモチェニゴ家が建造したもので、現在はヴェネチア市博物館財団傘下で一般公開されている。
ここの収蔵物のテーマは、コスチューム、テキスタイルと香水ということなのだけれど、コスチューム、テキスタイルの展示はイマイチ少なくて、香水の展示の方が印象的で、てっきり,モチェニゴ家は香水産業と関連していたのだと、勘違いしていたほど(笑)。 これは比較的最近(何年かは調べられなかったけれど)付け加えられたセクションで、香水会社Mavivからのバックアップと、資料提供に基づいているものなのだそう。
前置きはこれぐらいで、イメージの方へ。

エントランスを入ると、ヴェニスの建築の典型で、
左右に部屋の並ぶ、Portego(ポルテゴ)と呼ばれる、
ホールになっている。

壁に鎮座する胸像は、
モチェニゴ家出身の、7人のヴェネチア提督。
この左右の部屋には、スクリーンで観閲する
資料が展示されていたり、
ショップになっていたりする。

階段を上がって、
上階にもポルテゴ・ホールが設けられている。
多彩の大理石を砕いて、バインドして磨き上げた
terrazzo(テラッツォ)フロアは、
コンチネントでは時々見かけるけれど、
ヴェニス界隈では、このタイプの床か、
あるいはモザイク床が伝統的に使われている。

こういう床って、20世紀中頃にリノリウムでの
コピーが世界中に出回ったから、
あの、ちょっと悪趣味なレトロなやつね・・・
と感じてしまうのだけれど、
この界隈のお屋敷ミュージアムのものは、
ホンモノ、大理石だった。失礼しました(笑)。

ヴェネチアガラスの重厚なシャンデリア。

メインの階段へのドア。

上下のポルテゴと、他のいくつかの部屋の
天井は17世紀のまま。
木製の梁に、装飾ペイントが保たれている。

上階片側のウイングは、
香水関連の展示にあてられている。
さまざまな、エッセンシャルオイルのサンプルが、
ヴェネチアン・グラスに。
香水作りにちょっとハマって行ってたので、
これはなかなか興味深い展示。

中央は、ガラス製の噴水のミニチュア。

この部屋も、17世紀木製装飾ペイントの天井に、
ヴェネチア・ガラスのシャンデリア。

その次の部屋では、そのエッセンシャルオイルを作る
原材料がどういうものか、という展示。

シナモンやら、サンダルウッド、ミルラ、マータス、ラヴェンダーなどなど。

そして、壁のキャビネットには、
ペイントガラスのボトルのコレクション。
17-18世紀のものだと思うけれど、
チャーミングなので、ついつい撮ってしまう。


これはヴェネチア・ガラスで、
ポプリやお香的なフレグランスを
入れるためのジャーのよう。

ヴェニスのミュージアムは、
必ず1枚は展示しておかなくてはならないという
レギュレーションでもあるのかと思うぐらい、
必ずあるPietro Longhi(ピエトロ・ロンギ)。
最もヴェニスらしい画家の一人。

次の部屋では、その材料から
エッセンシャルオイルを抽出する、
ちょっと錬金術的な器具類の展示。


ガラスの産地ヴェニスでは、
このような器具類を製造することも
容易だったのだろうな。



陶製のジャー。

などの収まった、キャビネット。
キャビネットごと欲しい(笑)。

この後、コスチュームや、
インテリアの展示に続きます。
Mocenigo Palace Museum
(モチェニゴ博物館)
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