Friday 17 July 2020

Mocenigo Palace Museum, Venice(モチェニゴ博物館、ヴェニス) -1-

ロックダウンも少しずつ緩くなってきて、少しずつ日常生活を取り戻しつつある、ロンドン。
ヘアサロンもオープンしたし、25日からジムもオープンするとか。
それはいいのだけれど、フェイス・カヴァーしろとか、消毒ジェル使えとか、こっちから入って一方通行とか、ここに立てとか・・・が、新しいことに順応しない中年おばさんには、実にめんどくさい(笑)。(本人がほぼ無症状キャリアで、なんにも怖がってないものだから、全てがバカバカしいというのもある。)
早く、そんなことなーんにも関係ない、勝手に適当の最強老人・Pおじさん管理下のル・シャトーに、脱出したいという気分でいっぱい。

さて、標本箱は去年の9月、なんにもややこしいことのない、イノセントな時に訪れていたヴェニスから、今回はお屋敷ミュージアムの一つMocenigo Palace Museum(モチェニゴ博物館)のイメージを。

17世紀に建造されたこの屋敷は、ヴェネチア提督を輩出したモチェニゴ家が建造したもので、現在はヴェネチア市博物館財団傘下で一般公開されている。
ここの収蔵物のテーマは、コスチューム、テキスタイルと香水ということなのだけれど、コスチューム、テキスタイルの展示はイマイチ少なくて、香水の展示の方が印象的で、てっきり,モチェニゴ家は香水産業と関連していたのだと、勘違いしていたほど(笑)。 これは比較的最近(何年かは調べられなかったけれど)付け加えられたセクションで、香水会社Mavivからのバックアップと、資料提供に基づいているものなのだそう。

前置きはこれぐらいで、イメージの方へ。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
エントランスを入ると、ヴェニスの建築の典型で、
左右に部屋の並ぶ、Portego(ポルテゴ)と呼ばれる、
ホールになっている。


Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
壁に鎮座する胸像は、
モチェニゴ家出身の、7人のヴェネチア提督。
この左右の部屋には、スクリーンで観閲する
資料が展示されていたり、
ショップになっていたりする。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
階段を上がって、
上階にもポルテゴ・ホールが設けられている。
多彩の大理石を砕いて、バインドして磨き上げた
terrazzo(テラッツォ)フロアは、
コンチネントでは時々見かけるけれど、
ヴェニス界隈では、このタイプの床か、
あるいはモザイク床が伝統的に使われている。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
こういう床って、20世紀中頃にリノリウムでの
コピーが世界中に出回ったから、
あの、ちょっと悪趣味なレトロなやつね・・・
と感じてしまうのだけれど、
この界隈のお屋敷ミュージアムのものは、
ホンモノ、大理石だった。失礼しました(笑)。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
ヴェネチアガラスの重厚なシャンデリア。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
メインの階段へのドア。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
上下のポルテゴと、他のいくつかの部屋の
天井は17世紀のまま。
木製の梁に、装飾ペイントが保たれている。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
上階片側のウイングは、
香水関連の展示にあてられている。
さまざまな、エッセンシャルオイルのサンプルが、
ヴェネチアン・グラスに。
香水作りにちょっとハマって行ってたので、
これはなかなか興味深い展示。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
中央は、ガラス製の噴水のミニチュア。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
この部屋も、17世紀木製装飾ペイントの天井に、
ヴェネチア・ガラスのシャンデリア。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
その次の部屋では、そのエッセンシャルオイルを作る
原材料がどういうものか、という展示。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
シナモンやら、サンダルウッド、ミルラ、マータス、ラヴェンダーなどなど。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
そして、壁のキャビネットには、
ペイントガラスのボトルのコレクション。
17-18世紀のものだと思うけれど、
チャーミングなので、ついつい撮ってしまう。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3


Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
これはヴェネチア・ガラスで、
ポプリやお香的なフレグランスを
入れるためのジャーのよう。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
ヴェニスのミュージアムは、
必ず1枚は展示しておかなくてはならないという
レギュレーションでもあるのかと思うぐらい、
必ずあるPietro Longhi(ピエトロ・ロンギ)。
最もヴェニスらしい画家の一人。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
次の部屋では、その材料から
エッセンシャルオイルを抽出する、
ちょっと錬金術的な器具類の展示。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3


Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
ガラスの産地ヴェニスでは、
このような器具類を製造することも
容易だったのだろうな。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3


Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3


Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
陶製のジャー。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
などの収まった、キャビネット。
キャビネットごと欲しい(笑)。

Mocenigo Palace Museum - Venice trip -Sept 2019-Day3
この後、コスチュームや、
インテリアの展示に続きます。






Mocenigo Palace Museum
(モチェニゴ博物館)









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