Tuesday, 4 November 2014

Thierry(ティエリー)とドライヴ -最終回-  海に向かって走れ。


ティエリーおじさんとの、筋トレ・ドライヴも佳境に入ってきて・・・、7時前になって「海を見たい!!」とティエリーの主張。
「え?Saint-Suliac(サン・シューリアク)で見たじゃない?」と、Danaさんと私。
テ:「あれはランス川であって、海ではないのだよっ。」
D+私:「はぁ、今から・・・?」
最後の部分はティエリーの耳には認識されておらず、再び・・・Go West(西に向かう)。
ともあれ、その時はまず北上して、海辺のリゾート街Dinard(ディナー)に向かう話だった。それだと、5kmほど北上して、ランス川河口のダムで川を越えて、すぐその先。 それに、瀟洒なリゾート街Dinard(ディナー)なら、きっと美味しいレストランでもあるに違いない・・・というのが、充分「普通」の私達のヨミ。 そんな「普通」がティエリーに通用する由もないことは、まだあまり認識できていなかった・・・、そして、出発。

Drive through Dinard
たどり着いたディナーのはずれの海岸線。
ランス川河口対岸のSt-Malo(サン・マロ)の南側に建つ
Solidor Tower(ソリドー塔)の眺め。

Drive through Dinard
川沿いから丘の上にかけて、大きな屋敷が立ち並ぶ。
城壁に囲まれたサン・マロ内は敷地が狭いので、
裕福なサン・マロ商人は、城壁の外、ランス川沿いに、
大型の別宅を建てたのだそう。

Drive through Dinard
半島上に突き出すディナーの岬の反対側に回りこむ。
すると、ここはもう川ではなくて、れっきとした「海」。
じゃあ、海岸に降りてみて、それで食事かな・・・などと考えていたら、
どこを回っても駐車スペースがない。
ホリデー・シーズンのリゾート街の夕食時、駐車なんて出来たものではない。
やむなく・・・ディナーの街では下車できず、
そのまま西に走り続けることになる。

Drive through Dinard
そろそろ夏の日差しも黄昏れてきた感じ・・・。

Dinard to Saint-Briac-sur-Mer
海岸沿いに広がるゴルフ場を横に見ながら、
隣町Saint-Briac-sur-Mer
(サン・ブリアック・シュル・メール=海のサン・ブリアック)に向かうことに。
ここはアーティスト系の人達が移り住んできた町で、
なかなかいい感じ、そして、ディナーほど高級・観光化してないとのこと。

Saint-Briac-sur-Mer
そして、ここが、サン・ブリアック。

Saint-Briac-sur-Mer
左側に見えるのは、半島状に繋がった島で、
Château du Nessay(シャトー・ドゥ・ネッセ)という屋敷が建っている。

そして、この見晴らしのいい町外れに車を停めた。
その前に、2-3件ビストロ(?)と思しきものあり、
なのだけれど、どこもピーク時でかなり混んでいる様子。
「町の中心まで行ってみようか。」とティエリー。
てっきり、町の中心=もっと店やカフェ/ビストロがあるので、
そう言っていると思い込んだ私達、それに賛成。
で、歩き始める。

Saint-Briac-sur-Mer
途中、もう閉まっているヴィンテージ屋を覗いたりしながら。

Saint-Briac-sur-Mer
ティエリーも道はうろ覚えなので、
地元の人に尋ねながら、タウンセンターへ向かう。
が・・・、どんどん住宅地化して、繁華街とは程遠いものになっていく。

Saint-Briac-sur-Mer
一体どこへ向かっていることやら。

Saint-Briac-sur-Mer
歩くこと15分ばかり。
テ:「あぁ、ここが街の中心の教会だよ^^。」
げ、ビストロは?カフェは?

Saint-Briac-sur-Mer
せっかくだから、写真は撮るけど、
「だから、晩ごはんはっ!?」

Saint-Briac-sur-Mer
そこで初めて、我に返ったティエリー、
教会の横を抜けて、表通りに出てくる。
店数件と銀行があるのみ。
店じまいを始めている肉屋デリを見つけて、究極の選択に迫られる。
1/ここのデリでなにか買って、駐車場近くの見晴らしのいい公園で食べる。
2/15分歩いて戻って、駐車場近くのカフェ・ビストロに入る。
そしてこの段階で、8時過ぎ。
結局ビストロでオーダーして待って・・・の時間が煩わしくなって、
1のデリ案に決定。
とにかく食べるものを見繕い、もう一度駐車場へと戻っていく。

Saint-Briac-sur-Mer
さすがフレンチ・デリ、食べ物は美味しくて、
そして公園から、ちょうど見事な夕焼けが見える。

Saint-Briac-sur-Mer

Saint-Briac-sur-Mer

Saint-Briac-sur-Mer

Saint-Briac-sur-Mer
結局なんというか、この夕焼けを撮るために、
ティエリーに引っ張り回されていたのかい・・・と思ったりもする。

さて、この段階で9時。
ここから、の帰路はもう真っ暗で、ル・シャトーまで120km。
ドライヴァーのティエリーが一番疲れるだろうに・・・
と、思うけれど、ドライヴ好きなティエリーは意外とタフ。
2時間半で走破して、ル・シャトーに帰り着いたのは11時半。
今日のうちに帰れないかと思ったよ・・・。
そこからまた、車を乗り換えて、
20km先の自分のコテージに帰っていくティエリー氏。
楽しかったけれど、来年も、もしドライヴに誘われたら、
事前にDanaさんと私で、
リサーチ+プランを立てようと誓い合ったのだった(笑)。

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