Thierry(ティエリー)とドライヴ -3- Château de la Rouërie(シャトー・ドゥ・ラ・ルエリ)
Thierry(ティエリー)おじさんと、Danaさんと3人のドライヴは、この辺りで前半戦を終えたかのように見えて・・・、実は終えてなかったかも、結果的に。
前回のChateau de la Ballue(シャトー・ドゥ・ラ・ベリュ)の後に向かったのは、比較的近くの、ノルマンディー/ブリタニー境界線にまたがって建っている、Château de la Rouërie(シャトー・ドゥ・ラ・ルエリ)。
今年の7月から公開を始めたばかり、という、かなりマイナーなお屋敷。その昔、ティエリーは当時の女主人の老婦人に招待されて、一度ここを訪れたことがあるのだそう。 そのちょうど孫息子たちに当たる若い兄弟が、大屋敷を維持するために、農場アトラクションなどを企画して、公開・集客に踏み切ったばかり。 それをNetで知ったティエリー氏、ぜひ訪れてみたかった様子。
これがそのお屋敷。
17世紀に建造で、18世紀に改築されたものだそう。
クラシカル様式だけれど、大きな窓が開放的に採られている、
とてもフランス/コンチネンタル的な建物。
ティエリーやPおじさんの好きそうな、
ストレートで男性的な様式。
左がここのお屋敷の現在の当主で、兄弟のお兄さんの方。
右は、ティエリー氏。
ガイドツアーの時間には早かったのだけれど、
おしゃべり上手なティエリー、
何やかや受付の女性と話していたら、御当主、たまたま登場。
で、また話は弾んで、なし崩し的に、特別ガイドツアー状態に持ち込む。
口の上手な人は、こんな時特をする・・・(笑)。
このお兄さんも、弟さんの方も、今どきの青年なので、「当然」英語が話せる。
(ちょっとフランス語訛りがキツイのは、仕方ないとして・・・。)
なので、幸いな事に、ガイドツアーは英語で。
18世紀に付け足された、ファサードの紋章が無地。
フランス革命が迫ってきて、紋章を入れるどころではなかった・・・、
とかいう話。
屋敷が建っているところはブリタニー。
そのの正面から、南東に広がる敷地の先の遠景の部分はノルマンディー。
庭の横にバーンが建っていて、その前にあるのはガーデン用の物置小屋。
物置小屋にしておくのが、もったいないほど可愛い建物。
その向かい側の庭。
お屋敷の中は、ホールと図書室とラウンジの3部屋を公開。
ここはホールで、写真撮影OK.
この上の階では、実際に兄弟が暮らしているわけで、
まったく、人のお宅拝見的な印象。
ホールに架かるこの肖像画(の、複製)は
Charles Armand Tuffin(シャルル・アルマンド・タフィヌ)
18世紀後半の、この屋敷の当主。
ここの屋敷の話の半分はこの人物についてで、
とにかく血の気が多くて、決闘やら戦闘やらが大好きな人物。
女性がらみのさやあて決闘が原因で、王立軍から外され、
今度はアメリカにわたって、独立戦争の援軍に回る。
(イギリスになにかと敵対するフランスは、
アメリカのイギリスからの独立を、大支援していたのだった。)
で、お屋敷としては、このアメリカではラファイエット
の次に有名な(だそう)仏人貴族・・・、ルエリ侯爵を「売り」にして、
アメリカ人観光客にアピールしたい、という目論見。
この血気盛んな侯爵と、お坊ちゃん兄弟は(幸か不幸か)血はつながってなくて、
フランス革命直後に、後継者なくこの屋敷で亡くなった侯爵のあと、
屋敷が売却された・・・だったかなんだか、話は忘れたけれど、
とにかく、お坊ちゃん兄弟の8代ご先祖がここのオーナーとなったという。
これは農場に行く途中にあるバーン(納屋)。
ここも、やがては改装して、コンフェレンス・スペースや
レストラン化することを計画中。
バーンの先のフットパスを横切ると、農場スペース。
そして、そのフットパスが境界線になっていて、
ここはもうボーダーを超えて、ノルマンディー側。
ここのアトラクションのあと半分は、この羊達。
何種もの、レア種を含めた羊たちが、区分けして飼育されている。
笑う羊・・・。
ちょっと懐いている。
こっちが弟さんの方で、農場側担当、お兄さんは屋敷と歴史担当、と一応分担制。
なかなか、どちらもイケメンなボンボン達ではある。
で、この弟さんと、相棒のイギリス原産ボーダー・コリーのお嬢さんで、
羊を柵に追い込む「Sheepdog trial(牧羊犬競技)」を実演するアトラクション。
やってる、やってる。
なんだけど、まだちょっとチームの息があって・・・はいなくて、
ちょっと手間取る。
気の強そうなおっさん羊に「なんやとー!オラ!!」と睨み返されてたじろぐ。
ここで、凝視の「目ヂカラ」で羊にいうことをきかすのが(ヤクザか?)、
牧羊犬の力量だそうで・・・、いやもうちょっと修行がいるかも(笑)。
すべからく、まだまだこれから、
Château de la Rouërie(シャトー・ドゥ・ラ・ルエリ)でした。
その農場の遥か彼方には、
Mont Saint-Michel(モン・サン・ミッシェル)が浮かび上がっている。
Château de la Rouërie
(シャトー・ドゥ・ラ・ルエリ)
La Rouërie, 35460 Saint-Ouen-la-Rouërie, France
地図:
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オマケヴィデオ。
牧羊犬競技模範演技。
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