Église Notre-Dame-du-Travail(労働者のノートル・ダム教会)、Paris(パリ)
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パリのエントリーの最後は、これまた「Quiet Paris」に載っていた場所で、Église Notre-Dame-du-Travail(労働者のノートル・ダム教会)のイメージを。
ちょうど滞在していたホテルから、ペーターおじさんのル・シャトー最寄り駅 Flers(フレア)に向かうターミナル駅、Montpernasse 3/Vaugirard (モンパルナス3、または、モンパルナス・ヴジラール、と呼ばていれる)駅に向かう途中にあったので、立ち寄ってみた。
1902年にJules Astruc Godefroyの設計で建造されたこの教会は、1900年のパリ万博の設営以降、このモンパルナス地区に定住した土木労働者、職人、工場労働者のために設営されたもので、エッフェル塔に使われたような、鋼鉄材で設計された珍しい教会。
まず内容をあかせてしまうと、こんな感じの20世紀初頭の、造船所か鉄工所風。
インダストリアルな感じが妙にクール。
で、少し話を戻すと・・・、
ホテルをチェック・アウトして、ころころスーツ・ケースを引きずって歩くこと5分、
ホテルのある東側からの入口は、こんな感じでただの住宅に見える。
その横にゲートがあって、上にエンジェルが描かれているので、
あ、ここが教会の入口なんだ・・・とわかる。
カトリックでないUKに住んでいると、全く知らなかったのだけれど、
この日がたまたま8月15日、Assumption of Mary(聖母被昇天祭)で祭日。
なので、我々がちょうど着いた時には中でマス(ミサ)が執り行われていた。
私の目的は建築の撮影で、マス中は撮影しないのが原則なので、
ガラス張りの入口の外でおとなしく待っていた。
そのマスの賛美歌がとても美しいので、聴き惚れながら・・・。
ところが、賛美歌をリードしていた若いカンター・・・と言うか「シンガー」な青年が、
めちゃくちゃ美形の美声で・・・つい隠し撮りしました、私(告解)。
あまりにズームかけすぎて手ブレ。
(後光はアーティスト・インプレッションですよ、リアリティではなく。)
後で教会関係者の親切なおばさまが、私達にいろいろ説明してくれた時に、
(聞き取りはDanaさん、私は仏語完全不可。)
いつものchantre(シャントル)=Cantor(カンター/英語)はホリデー中なので、
代理のシャントルに登板に来てもらったのだそう。
「素っ晴らしい声だったでしょぉ~!!」とおばさまもメロメロの激絶賛。
あ・・・だからこれは余談・・・笑。
その構造を縦撮りで。
祭壇の後ろのApse(アプス)の壁画にも様々な労働者達。
唯一のステンドグラスは、20世紀初頭らしい、くっきりした鮮やかなもの。
壁面装飾はアーツ・アンド・クラフト的なステンシル。
そして壁画もクラフトマンに関連した内容のもの。
これは大工さん、ジーザス先生の地上の父さんは大工さんだったので。
Saint Eligius(聖エリギウス)または、Saint Eloi(聖エロワ)と呼ばれる、
メロヴィング朝フランク王国のChlothar II(クロタール2世)から、王座の発注を受け、
混ざりっけなしの純正品を、でや顔で納品しているところ。
これは、絵画の守護聖人とされる、Saint Luke(聖ルカ)で、
聖母子像のアイコンを初めて描いた、と、されている。
いやしかし、ここでは彼が描いてるんではなくて、
寝ているうちに天使が描いたということになっている。
この印象的なピエタは、多分もっと時代の下がった60年代ぐらいのものだろうか。
これだけイケメンに描かれれば、ヨシュア君も満足のことと。
というか・・・
Divine Mercy(神の慈悲)と呼ばれるこのスタイルの一連の図像は、
1931年に、聖ファウスティナ・コヴァルスカのヴィジョンに、
現れたヨシュア君(ジーザス先生)が、この図像を描いて世に広めるよう、
自ら要請したもの。
なので、いろいろな教会に様々なコピーが収められているそう。
Danaさんはウィーンの教会でも見たと言っていた。
反対側の西側の出入口を出ると、こちらは教会らしいファサード。
ドアの上のtympanum(ティンパナム)には、
最後に余談のオマケ。
ここで西側のファサードの写真を撮っていた時に、荷物を下においた。
そのあと、すぐに徒歩また5分のモンパルナス3駅に向かって、
時間が早く着いたので、近くのホテルのカフェでお茶を飲んでいて、
Pおじさんにおみやげの、(おじさんの大好物)フォートナム&メイソンの
ダブル・チョコ・クッキーの入った袋を持っていない!!
教会を出た時まで持っていた記憶がある、ってことは、
きっと教会ファサードを撮った時に、下において忘れてきた-!!
急いで、教会前に戻ったけれど、
教会中も見たけれど、やはりない。
仕方ないなぁ、まぁ、もう一つおみやげを持ってきているから、それでよしとしてもらおう。
教会前で失くしたので、天に捧げ物したということで・・・、
その後、雨が降りそうになるたびに、
『え?「ダブル・チョコ・クッキー」あげたのに?』と天に向かって詰問して、
出かけている時は、ほとんど降雨なしを実現させたのだった。
ダブル・チョコ・クッキー効果絶大。
Église Notre-Dame-du-Travail
(労働者のノートル・ダム教会)
36 Rue Guilleminot, 75014 Paris, France
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