Kew Palace (キュー・パレス)
キュー・ガーデンズのイメージの続きで、今回はキュー・ガーデンズの中にある、キュー・パレスのイメージを。
このキュー・パレス、キュー・ガーデンズの中にあるけれど、管轄はロンドン塔やハンプトン・コート・パレスと同じHistoric Royal Palaces(ヒストリック・ロイヤル・パレシズ)。 この組織は5つの歴史的王宮を管理運営していて、歴史的コスチューム着用のアテンダントがいて、いろいろな質問に答えてくれたり、イベントがあったり、なかなかアトラクティヴ、それにともなって、入場料もややお高い(£10以上)。
ここキュー・パレスの場合は、キュー・ガーデンズの入場料の中に、パレス入場料も含まれているので、このパレスを見るために別料金を払うということはない。
しかし、そもそもキュー・ガーデンズ自体の入場料が高いのは(2014現在、£15)、キュー・パレスの入場料も自動的に含まれているからか・・・などと、余計な邪推をしてみたりもする(笑)。
いままで「もったいないことに」このパレス、いつでもすっ飛ばしていたので、今回はカメラ持参でゆっくり見て回ることにした。
キュー・ガーデンズ敷地内のの北東部、ほぼテムズ川に面した一角に建っている。
(参考までに敷地内地図は<このページ>)
ここにエリザベス1世所有の屋敷があったことは、
歴史的に記録に残っているのだけれど、
この建物自体は、"Old Palace(旧宮殿)"または、
"Dutch House(ダッチ・ハウス)"と呼ばれていた。
1631年に当時トレンディだった"Dutch Gable(オランダ式切妻)"様式で建造されいる。
建造したのはフランスからの、ユグノー移民の富裕商人Samuel Fortrey。
18世紀前半に、ジョージ3世の兄で王位継承以前に亡くなった、
フレデリック・ルイス 皇太子が、この屋敷を借り上げて以来、
「王宮」の一部となる。
ここのパレスでフィーチャーされているのは、18世紀のGeorge III(ジョージ3世)なので、
入口のアテンダント・スタッフは、18世紀風コスチューム。
グランド・フロア(1階)のダイニングルーム。
農業の好きな「ぢみ」な王様だったというジョージ3世の、
それも「精神錯乱期」にウインザー宮が、
回復期にはここが、隠遁所だったそうなので、
王宮とはいうものの、富裕市民階級と変わりない規模の部屋。
図書室の壁(・・・だったかな)の下から発見された、
17世紀建造当初の、と思われる、壁画。
上から1センチ近く、漆喰や塗料で塗り込めて、
18世紀ジョージアン風トレンディな無地の壁にされた。
ジョージ3世の奥方、Charlotte(シャーロット)王妃の寝室。
手前の黒いアームチェアーで、1818年に王妃は亡くなったのだそう。
ベッドの奥の絵画は、9王子6王女の子沢山のうちの一人。
(あー誰だかは調べきれない。)
その左は、病気療養中の王妃付医師の薬箱。
王妃のBoudoir(私室)。
カードゲーム用のテーブルやら、
刺繍用のテーブル。
窓辺のネオクラシカルなディティール。
王妃のDrawing Room(居間)。
居間のティーセット。
19世紀のカップ&ソーサーのソーサーは、まだ深い形。
エリザベス王女の寝室の、キャノピー(天蓋)付ベッド。
ディティールは、シノワズリーが濃厚。
激複雑な、カーテン・ペルメット。
パレスとテムズ川の間に、こじんまりした整形式庭園がある。
公開されているけど、今回はここは回らなかった。
このファーストフロア(日本式2階)から上にまだ階段は続いていて・・・、
セカンドフロア(日本式3階)は、まだ修復途中の状態で公開されている。
王女たちの部屋の一つ。
ちょっとゴーストっぽい映像も、演出の一部。
最初ろくに解説も読まないで見て回っていたので、
てっきり「女中部屋」なのだと思い込んでいた(笑)。
修復が完成したら、もっと美しいことになることと。
Pおぢさんのル・シャトー的でもある・・・ともいえる。
これは、本物のアテンダントのお姉さん。
そこからまだ上の、屋根裏へと階段は続く。
さすがにここには上がれず、階段下から覗き見するだけ。
このキュー・パレスの別棟のキッチンが、最近修復完了して公開され始めた。
次回はそのイメージを。
Kew Palace (キュー・パレス)
Royal Botanic Gardens Kew
Richmond, Surrey TW9 3AB
地図:
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