Palazzo Pfanner(プファンネル屋敷), ルッカ
ルッカの町へ行くなら、ぜひここを訪れようと、ガイドブックにスター・マークを入れていたのがここ、Palazzo Pfanner(プファンネル屋敷)。
UKだったらさしづめNT(ナショナル・トラスト)の管理になっているような、17世紀建造の屋敷と庭が公開されている。
ルッカにはもう一つ、オペラ作曲家Puccini(プッチーニ)の屋敷、というのが公開されているよう。しかしこれは残念ながら、公開曜日とルッカに行く日程が合わなかった。
フィレンチェでも、「お屋敷」的なるものを見るチャンスがなかったので、インテリア好きとしては、ここはなんとも見逃せない。
ルッカの町の、ちょうど駅とは反対側、
北の城壁に裏の庭がくっつく形で建っているプファンネル屋敷の入り口。
入り口ホールを突き抜けて、庭側から建物を見ている。
このいかにもコンチネンタルな大階段が、ここの建物のポイント。
階段を上がって、正面のホールが入り口。
ホール・ルームにも階段と同様、
バロック-ロココ的なる天井画。
壁にはトロンプルイユ壁画。
まるで、階段の空間をリピートしているかのよう。
右のドアを抜けると・・・、
キッチン。意外とこじんまりしている。
その先は、細長いダイニングルーム。
壁の上部のフリーズは17世紀っぽい。
19世紀になって、下の壁に「トレンディ」な壁紙を貼ったのだろうな・・・、
と、これは想像。
テーブル・セッティング。
次に公開されている部屋は、寝室の一つ。
石床、ストーブなどは、いかにも南の国。
北の国だと暖房は必需品なので、
暖炉としてデフォルトで建造物に組み込まれている。
このストーブは19世紀風なので・・・、それまでは暖房なしだったのかな?
この部屋も、フレーズと天井の装飾は古そう。
17世紀のものかと。
公開されている最後の部屋は、その隣の書斎。
そのカーテンがステキ・・・ステキすぎるぞ、このペルメット。
お屋敷にもまして、ここの見どころなのは、イタリア式成形庭園。
18世紀の彫像は、オリュンポスの神々と四季の象徴。
奥に見える木立は城壁で、ちょうどその下は長い酒蔵。
この屋敷を19世紀に買い取って、今でも所有しているプファンネル家は、
バヴァリア/オーストリア系で、イタリアで初めてビール醸造所を始めた、
フェリクス・プファンネルの末裔なのだそう。
噴水の反対側から、屋敷を見たところ。
別のアングルで。
後ろに見えるのは、隣にあるSan Frediano(サン・フレディアノ)聖堂のタワー。
噴水と反対側には芝生が広がっている。
レモンの並木、というか、並鉢道の奥にも彫像。
温かい日差しに水音。とても和んでしまう。
最後に入り口から、面する細い路地を見たところ。
Palazzo Pfanner(プファンネル屋敷)
via degli Asili, 33, Lucca
公開: 4~11月 毎日 10:00am~18:00pm
入場料: 庭と屋敷:6ユーロ / 12-16歳・学生・65歳以上・5ユーロ
庭のみ、屋敷のみのチケット(各4.5ユーロ / 4ユーロ)もあり。
また、イタリア語のみで全く解らないのだけれど、
冬のシーズンオフは、ここの一角をホリデー・ホームとして滞在することもできる様子。
シーズンオフだからだろうけど、ここで一週間660ユーロは安い!!
<詳細はイタリア語でこのページに>
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