Lucca(ルッカ)の街 - 2 -
Lucca(ルッカ)の街のイメージの続編を今回も。
細い町の路地の向こうに、何やら、濃厚にデコラティヴな建物。
この圧巻の11~14世紀建造のロマネスク・ファサードは、
San Michele in Foro(フォーラムの聖ミケーレ/ミカエル)
ローマ時代のフォーラム(集会広場)の跡地に建っていることからこう呼ばれる。
ロマネスクににしては、きれいに残っているもんだ・・・、
と思って、ガイドブックを読んでみたら、
大半は19世紀に修復されたものだそう。
この辺りも、石が腐食されていないので、
修復時のものかと。
ファサードの頂点に立つ大天使ミカエル。
下からだとそんな風には見えないけれど、身長は4mだそう。
ファサードの右端に建つマドンナ像は、1480年に、
1478年の黒死病の終焉を祝って建造されたもの。
彫刻はMatteo Civitali(マテオ・チビターリ)で、
これを調べて初めて、前回の標本箱の彫像が誰なのか判った。
このチビターリ師匠だった。
ちょうど今でも、自作のマドンナを仰ぎ見る位置に座していることになる。
で、ガイドブックによると、中はフィリッピーノ・リッピの絵画をのぞいて、
あまり見るものはない・・・とのことだったので、
中は見ないでそのまま、また町を散策することに。
Gelateria(アイスクリーム屋)が、町のあちこちに。
イタリアではどうやら、アイスクリームはアイスクリーム屋で食べろ、
ということのよう。
というのも、レストランのデザートにアイスクリームがない・・・。
たまたま、自分たちの入ったところがそうだっただけかもしれないけど・・・。
「デザートはアイスクリーム」の私だけれど、
やむなく、「デザートはティラミス」に切り替えた。
ここでアイスクリームを食べたかったけれど、
やっぱり置いてなくて、やむなくレモネードで暑さを凌ぐ。
教会の裏では古本市。
フランス語はいけるけれど、イタリア語はてんでわからない配偶者氏、
古本好きなのに、ちょっとヒキ気味。
街角の木彫工房。
入ってみたものの、ここはモールディング(型押し)ではなくて、
手彫のものしか扱っていない・・・ことに気がついた。
手彫のものは高くて手がでないのは、想像に難くないので、
写真だけ撮らせてもらって、邪魔をしないように退散。
その工房のウィンドウ。
同じ路地にあった、プリント屋さん。
Luccaの町が星形要塞都市だったことがわかる。
細い路地を歩いていると、
時折現れる、フォトジェニックなコーナー。
街角のニッチに日がさす。
もともとは、マドンナ像が収められていたはず。
この後、次回に展覧予定のPalazzo Pfanner(プファンネル屋敷)を訪れたり、
Guinigi Tower(グイニージ塔)に登ったりと、盛りだくさんな一日。
一日の終りは、ルッカ駅のプラットフォームで、
フィレンチェに戻る電車を待っているところ。
帰りの車窓からも、山の上に塔のある街が見える。
次回はその、Palazzo Pfanner(プファンネル屋敷)のイメージを。
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