Orsanmichele(オルサンミケーレ)教会、フィレンチェ
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週末超過労働で追い込みをかけたものの、その先には次の仕事トンネル。
組加工を手伝ってくれている下請け君の家庭の事情で、この7月中に出来るだけ先まで、つまり、次の次の春夏物まで、前倒し制作・・・できるだけやってみようじゃないか、的なことになってきている。
信じられん、一年分前倒し制作なんてハメになるのは前代未聞・・・、と、ぼやきつつも、実はもうすでに「4分の3」年分は突っ走ってきているので、あと「4分の1」。 「制作の貯蓄」倍増計画・・・、ふぁいっとー。
そんなわけで、あまり下調べなし、イメージのみの標本箱がしばらく続くことに。
今回は、フィレンチェの街の中心部にある、小さな教会、Orsanmichele(オルサンミケーレ)のイメージを。
フィレンチェのショッピング・ハイストリートともいえる、
Calimala通りを歩いていると、角を曲がった先に、
壁のニッチ(壁龕)に彫刻の並ぶ建物が目に入った。
その時は、彫刻撮影モードだったので、
そこが何の建物なのか、全然考えが及んでいない。
これは、下にSt. Petrusとあるので、聖ペテロだと判明。
これは聖ルカ。
これは洗礼者ヨハネ。
これが正面なのだけど、この三階建の建物、
ニッチ以外は至ってシンプル。
教会としては、珍しい構成。
その背景には、元々は穀物倉庫として建造された建物が、14世紀に、
当時有力な商業ギルドの連合の教会に転用されたということがある。
なので、この各ニッチと聖人さん達は、
各ギルドの守護聖人さん達で、各ギルドが寄贈設置したものということ。
Wikiによると、ブロンズ像は石像の10倍近くコストが高かったそうで、
有力・リッチなギルドしか、ブロンズ像を寄贈できなかったため、
ブロンズ像と石像が混在している、ということだそう。
中に入って、とりわけ目を引くのがこのTabernacle(タバーナクル=聖櫃)。
14世紀中頃、Andrea Orcagna(アンドレア・オルカーニャ)制作。
「ゴシック」様式ということなんだけれど、
北ヨーロッパの曲線的なゴシック様式に比べると、
どことなく・・・ビザンティン風なのは、
装飾過多+直線構成のせいだろうか?
タバーナクル中の聖母子のアイコンは、
Bernardo Daddi(ベルナルド・ダッディ) 1335年制作、
なので、タバーナクルよりも先に制作されていたもの。
タバーナクルのコーナーにさす陽光。
窓にはステンドグラスも入っている。
天井画。
壁画。
聖人さん達(?)のご衣装がとてもルネッサンス。
最後にシャンデラブラ。
また、この教会を解説したヴィデオ発見(米語)。
これで、私達は時間がなくて回れなかった2階部
(ニッチ彫刻のオリジナルが保存されている。
現在、表にあるのはコピー。)もよくわかる。
Orsanmichele(オルサンミケーレ)教会
Chiesa di Orsanmichele - Firenze
Via Arte della Lana
教会公開: 火~日曜(祭日含む 10:00am - 5:00pm) 月曜閉館、 入場無料。
博物館(二階部): 月曜のみ 10:00am - 5:00pm、 入場無料。
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