Museo Bardini(バルディーニ博物館)
フィレンチェから、今回はルネッサンス装飾美術工芸に特化した、Museo Bardini(バルディーニ博物館)のイメージを。
この博物館は、19世紀後半の、美術工芸品ディラー、鑑定家、修復師Stefano Bardini(ステファノ・バルディーニ)が、自宅兼ギャラリー兼ワークショップを、1922年にコレクションごとフィレンチェ市に遺贈したのを受けて、1923年より博物館としてオープンしたもの。
エントランスを入ったグランドフロア(1階)の部分。
建物自体は、1881年に使用されなくなった教会と付属修道院の建物を、
バルディーニが買い取って、改装したもの。
なので、その教会からの建築ディテールが存続している部分もある。
もっと大規模だけど、V&Aのルネッサンス室を連想したりする。
その一角にあった、天使君。
階段を上がって、中二階の部分へ。
マドンナのホールと呼ばれる部屋。
マドンナ達と、Cassone(カッソーネ)と呼ばれるチェストを展示。
このバルディーニ氏、ルネッサンス絵画・彫刻と同時に、
このカッソーネの修復・販売にも特化していたのだそう。
そのマドンナ達。
ここにあるのは、テラコッタ彩色のもののよう。
上階の部屋にもマドンナ。
この部屋には、他にも建築模型やら、額縁。
こうやって額縁ばかりを並べるのも、壁面装飾としては、
妙にすてきかも・・・などと思うのだった。
ただし、額自体がイケてる必要はあるけれど。
これはさっきのマドンナの部屋の天井。
個々の建物の、天井装飾が濃厚。
この天井は上階の部屋の一つ。
上階の一室は、宗教彫刻を中心に展示されている。
静謐にして、表情豊か。
初期ルネッサンスっぽい素朴さが残っているけれど、
今にも動き出しそうな、幼子のジーザス先生。
ただただ、見て回って、目についたものを写真にとっていただけで、
いつの誰の作品か、全然裏を取ってこなかった。
でも、これは知ってる・・・見たことある。
名前が思い出せなかったけど、調べはついた。
Antonio Del Pollaiolo(ポッライオーロ)の大天使ミカエルだった。
展示室がつながる上階。
階段の一角には、タペストリーやラグの展示。
1階の部屋の一つには、
Della Robbia(デラ・ロビア)。
ちょうど日差しが綺麗に差し込む。
同じ部屋のエレガントなデラ・ロビア「天使と聖母子」。
地味だけれど、絵画より工芸、2Dより3D好きの私には、
なかなか楽しめた博物館だった。
そして、なにより混んでないし^^。
Museo Bardini(バルディーニ博物館)
Via dei Renai, 37 (Ponte alle Grazie)
開館:月・金・土・日 11:00am~5:00pm
ただし、1月1日、イースター日曜、5月1日、8月15日、クリスマス・ディの場合は閉館。
大人:6ユーロ、18-25歳・65歳位以上・大学生(要証明):4.5ユーロ、18歳以下:無料
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