Saturday, 10 May 2014

フィレンチェの街-2-


フィレンチェといえば、ルネッサンス文化の中心。ルネッサンス文化といえば、絵画・彫刻ということで、フィレンチェの街の中にも、さまざまな彫像が立っている。彫像を撮影するのが好きな私としては(あ、断然「人間」より撮りやすい、動かないし・・・笑)、これがまた楽しめる。なので、今回は彫像達のイメージを。


Florence - sculptures
まずはこの広場、Piazza della Signoriaシニョリーア広場
の一角は、野外彫刻ギャラリー状態。

Florence - sculptures
突出して有名なのは、Michelangeloマイケランジェロ)のDavidダビデ)。
ただしこの外に立っているのは、19世紀後半のレプリカで、
オリジナルは、アカデミア・ギャラリーに移動している。

Florence - sculptures
最初の写真で、一番手前に立っているこのおぢさんは、
体育会系Hercules(ヘラクレス)、正式タイトルはHercules and Cacus
16世紀、Bandinelliの作。
Palazzo Vecchio(パラッツォ・ヴェッキョ)の入り口フリーズを背景に。

Florence - sculptures
あー、電線を後処理で消せばよかった・・・けど、もうUPしてしまった・・・。
手前はAmmannati作、Neptune(ネプチューン)で、噴水の上に立っている。
ライオン君は、Donatelloドナテロ)作で、
Marzocco(マルゾッコ)と呼ばれる、フィレンチェの紋章。
ちなみに、これもレプリカでオリジナルはBargelloバルジェロ)美術館に。
後ろの騎馬像は、Grand Duke Cosimo Iトスカーナ大公コジモ1世)、
Giambolognaジャンブローニャ)の作。

Florence - sculptures
ネプチューン噴水の馬達。

Florence - sculptures
Giambologna(ジャンブローニャ)といえば、
このThe Rape of the Sabine Womenサビニの女たちの略奪)の方が有名なよう。
これも、同じ広場のナナメ向かいの屋根付展示スペース、
Loggia dei Lanziランツィの回廊)に設置されている。
しかし、不思議なのは・・・、普通モデルをデッサンして、
彫刻のエスキースを決める、と思うけど、
こんな「えらいこと」なってるのを、どうやって構成したんだろうか?
まさか、このアクロバット状態をモデルが保てるとは思えない?
今だったら、エスキースを写真から起こせるけど・・・。

Florence - sculptures
えらいことになっているのを、傍観するライオン。

Florence - sculptures
の、向こう側には、Celliniチェッリーニ)の
Perseus with the Head of Medusa(メデューサの頭を掲げるペルセウス)。

Florence - sculptures
その大理石台座のアーコヴにも、小さな彫像達。
ジュピターとミネルヴァ。

Florence - sculptures
ミネルヴァのクローズアップ。

Florence - sculptures
ジュピター父さん、クローズアップ。

Florence - sculptures
その裏の、踊るヘルメス・・・もとい、マーキュリー、

Florence - sculptures
着用の翼付サンダル。

Florence - sculptures
その後ろで、これまたえらいことになっているのは、
Pio Fedi(ピオ・フェンディ)のRape of Polyxena(ポリュクセネーの略奪)。
「サビニの女たちの略奪」と対になっているような形なので、
これがもっと後年の19世紀の作だとは・・・調べてみてはじめて分かった。

Florence - sculptures
そう言われると、このちょっとしつこいまでの襞の表現が、
ルネッサンス的ではないかも、19世紀的執拗さ。

Florence - sculptures
いや、シニョーリア広場ばかりに彫刻があるのではなくて、
街のあちこちにも点在する。
Ponte Santa Trinita(サン・トリニタ橋)の4隅に建つ彫像で四季を表している。
これは、北岸東側に立つ秋の象徴で、16世紀Caccini(カッシーニ)の作。

Florence - sculptures
これは、パラッツォ・ヴェッキョの裏のあたり、
Consolato Perù(ペルー領事館)のペディメント彫刻。
誰の作かは調べられなかったけれど、とてもバロック。

Florence - sculptures
同じ建物、別の入り口のぺディメント彫刻。

Florence - sculptures
ウフィチの外側に配されている彫像群<英文資料>より、
これはダンテ先生、19世紀Emilio Demi(エミリオ・デミ)作。

Florence - sculptures
これは、ウフィチ正面に面した、Farinata Degli Uberti像
同じく19世紀Francesco Pozzi(フランチェスコ・ポッジ)作。


キリがなくなりそうなので・・・この辺でおしまい。
次回は、もっとゆるく店やお買い物話。(それでもちょっとおタッキーなのはやむなし・・・笑)。




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