フィレンチェの街-2-
フィレンチェといえば、ルネッサンス文化の中心。ルネッサンス文化といえば、絵画・彫刻ということで、フィレンチェの街の中にも、さまざまな彫像が立っている。彫像を撮影するのが好きな私としては(あ、断然「人間」より撮りやすい、動かないし・・・笑)、これがまた楽しめる。なので、今回は彫像達のイメージを。
まずはこの広場、Piazza della Signoria(シニョリーア広場)
の一角は、野外彫刻ギャラリー状態。
突出して有名なのは、Michelangelo(マイケランジェロ)のDavid(ダビデ)。
ただしこの外に立っているのは、19世紀後半のレプリカで、
オリジナルは、アカデミア・ギャラリーに移動している。
最初の写真で、一番手前に立っているこのおぢさんは、
体育会系Hercules(ヘラクレス)、正式タイトルはHercules and Cacus。
16世紀、Bandinelliの作。
Palazzo Vecchio(パラッツォ・ヴェッキョ)の入り口フリーズを背景に。
あー、電線を後処理で消せばよかった・・・けど、もうUPしてしまった・・・。
手前はAmmannati作、Neptune(ネプチューン)で、噴水の上に立っている。
ライオン君は、Donatello(ドナテロ)作で、
Marzocco(マルゾッコ)と呼ばれる、フィレンチェの紋章。
ちなみに、これもレプリカでオリジナルはBargello(バルジェロ)美術館に。
後ろの騎馬像は、Grand Duke Cosimo I(トスカーナ大公コジモ1世)、
Giambologna(ジャンブローニャ)の作。
ネプチューン噴水の馬達。
Giambologna(ジャンブローニャ)といえば、
このThe Rape of the Sabine Women(サビニの女たちの略奪)の方が有名なよう。
これも、同じ広場のナナメ向かいの屋根付展示スペース、
Loggia dei Lanzi(ランツィの回廊)に設置されている。
しかし、不思議なのは・・・、普通モデルをデッサンして、
彫刻のエスキースを決める、と思うけど、
こんな「えらいこと」なってるのを、どうやって構成したんだろうか?
まさか、このアクロバット状態をモデルが保てるとは思えない?
今だったら、エスキースを写真から起こせるけど・・・。
えらいことになっているのを、傍観するライオン。
の、向こう側には、Cellini(チェッリーニ)の
Perseus with the Head of Medusa(メデューサの頭を掲げるペルセウス)。
その大理石台座のアーコヴにも、小さな彫像達。
ジュピターとミネルヴァ。
ミネルヴァのクローズアップ。
ジュピター父さん、クローズアップ。
その裏の、踊るヘルメス・・・もとい、マーキュリー、
着用の翼付サンダル。
その後ろで、これまたえらいことになっているのは、
Pio Fedi(ピオ・フェンディ)のRape of Polyxena(ポリュクセネーの略奪)。
「サビニの女たちの略奪」と対になっているような形なので、
これがもっと後年の19世紀の作だとは・・・調べてみてはじめて分かった。
そう言われると、このちょっとしつこいまでの襞の表現が、
ルネッサンス的ではないかも、19世紀的執拗さ。
いや、シニョーリア広場ばかりに彫刻があるのではなくて、
街のあちこちにも点在する。
Ponte Santa Trinita(サン・トリニタ橋)の4隅に建つ彫像で四季を表している。
これは、北岸東側に立つ秋の象徴で、16世紀Caccini(カッシーニ)の作。
これは、パラッツォ・ヴェッキョの裏のあたり、
Consolato Perù(ペルー領事館)のペディメント彫刻。
誰の作かは調べられなかったけれど、とてもバロック。
同じ建物、別の入り口のぺディメント彫刻。
ウフィチの外側に配されている彫像群<英文資料>より、
これはダンテ先生、19世紀Emilio Demi(エミリオ・デミ)作。
これは、ウフィチ正面に面した、Farinata Degli Uberti像。
同じく19世紀Francesco Pozzi(フランチェスコ・ポッジ)作。
キリがなくなりそうなので・・・この辺でおしまい。
次回は、もっとゆるく店やお買い物話。(それでもちょっとおタッキーなのはやむなし・・・笑)。
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