フィレンチェの街-1-
私の風邪はほぼ完治なんだけれど、今度は配偶者氏がやられた。せっかく家庭内別居して、うつさないように気をつけていたにもかかわらず、だ。本当に今年の風邪はめんどうくさい。
もしかすると、風邪の原因は、ほとんど夏日の好天気フィレンチェから、肌寒いロンドンに戻ってきたからではないか・・・とも思われる、その、暖かなフェレンチェの街並みのイメージを。
アルノ川を挟んで南東側のフィレンチェは、小高い丘になっている。
そこからの眺めは格別。
そう、この丘の上の教会(San Miniato al Monte)あたりからのヴュー。
途中のかなり険しい坂道。
アルノ川南岸のヴュー。
ウチはこの南岸側Oltrarno(オルトラルノ)エリアに滞在していたので、
そして、ウフィチをはじめとする中心部の混雑に辟易してしまったので、
もっぱら、南岸をぶらついていることが多かった。
職人さんの工房が点々と連なる、なかなか面白いエリア。
滞在していたホリデー・フラットの比較的近くにあるこの建物。
こんなフレスコ画建築がこんな間近に・・・と思ったら、
Palazzo Bianca Cappelloという著名な建物だった。
メディチ家のフランチェスコ1世の「ガールフレンド」の住まいだったそう。
そして、これは正確にはフレスコ画というよりは、Sgraffito(スグラフィト)
と呼ばれる技法なのだそう。
イギリスでは、まず目にすることのない技法。
で、これはフレスコ技法の方。
これもメディチ家関連、あるいは傍系の建物のよう。
(紋章の左側、1x白ボール・5赤ボールはメディチの紋章)
これは、Uffizi(ウフィチ)の入り口。
北ヨーロッパにいるせいだか、私が「ゴス」なせいだか、
建築様式は、とんがりアーチのGothic(ゴシック)がデフォルト。
ところがイタリアは、ロマネスクの丸アーチがデフォルト。
南ヨーロッパに来たのは初めてなので、やたら新鮮に感じる。
って・・・建築様式ばっかり見てるかも(笑)。
大げさな「様式」は抜きにすると、この洗濯物を窓から吊るして干す、
というのも新鮮。
美観云々よりもなにも・・・、小雨がちの北ヨーロッパでは、
こんなことしてたら、洗濯物は半永久的に乾かないことになってしまうゆえ。
通りは狭く、建物は高い。
建物の天井高はコンチネンタル特有。
どうしてイギリスの天井高はコンチネンタルに比べて低いのか・・・、
というのは、いつか探求してみたいテーマの一つ。
まぁ、とにかく狭いパッセージというのはフォトジェニック。
フィレンツェといえばDuomo(ドゥオモ)。
この「大理石3色展開」も、トスカナならでは。
こんな色の石が実際に産出するもんだからすごい。
おのずと色彩感覚もカラフルになろうというもの。
ちなみに、このドゥオモ、あまりの混雑に、これまた入るのを断念。
結局外から写真に撮っただけ。
もう一つ風景を南ヨーロッパ化するのは、このトスカナ・サイプラス(地中海糸杉)。
もっぱら絵でしか見ないこの木が、街中ににょきにょき立っている。
なかなかいい、風景のアクセントになる木。
そして、いいお天気で日差しがすでに夏日。
前回も書いたけれど、建物をイエロー/オレンジ系、
窓のシャッターはダークグリーン系。
建物70-80%は、この組み合わせの展開。
これもしかして・・・「大理石3色展開」の頃から、
DNAに組み込まれたカラー展開だったりして(笑)。
とまぁ、とりとめもなく、街並みのイメージを並べてみたけれど、
次回はもう少し、テーマ性を持って・・・
フィレンチェの街の彫像達のイメージを。
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