ドックランズ・ミュージアム -2-
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「熱は出ない体質なので」と、標本箱に前回書いた途端、またやられた。 数年ぶり、39℃越え発熱で一日蟄居、というか蟄ベッド。 頻繁に、書いたら逆のことがおきるので、ここには「風邪がぶり返して、体調がすぐれない」と書いておく。そうしたら、次回には全快していることと(笑)。
蟄ベッド中も、近頃ついに買い込んだ、グラフィック・タブレット・Windows 8付というもので(ワコムのCintiq companion)ちまちま遊んで、初めてのWindows8の操作にも少しは慣れてきた。今年はどうやら、自分内デジタル・ディヴァイス元年? かなり遅ればせながら。
本題は、今回もMuseum of London, Docklands(ロンドン博物館、ドックランズ)通称、ドックランズ・ミュージアムより、Sailortown (セイラータウン)展示室のイメージを中心に。
このギャラリー(展示室)名になっている「セイラータウン」(船員街)というのは、港に付随して形成された船員用のパブ、宿(含、売春宿)、飲食店、資材・工具店がかたまっている街のこと。
語源は「ドックランズ」同様に一般語で(「チャイナ・タウン」のように)、世界各地の港町に「セイラータウン」があったのだそう。(英文ソース)
ロンドンでは、Wapping(ウォッピング)Shadwell(シャドウェル)周辺の、旧Ratcliffe Highway(現在のThe Highway)界隈にあったようだが、現在ではその名前では存在していない。それを、このミュージアムの2階に再現したものがこの展示室。
時代設定は1840~1850年19世紀半ばの、大英帝国全盛期。華やかなヴィクトリア期の裏側、ジャック・ザ・リッパー系ダークサイド街へようこそ(笑)。
入り口のポスター。
そう、そして設定は日もとっぷり暮れた後、
これからが、セイラータウンのビジネス・タイム。
Chandler(チャンドラー)というのは、語源的には「ろうそく屋」だけれど、
そこから広がって、ろうそく・ライトを含む「日用雑貨屋」の意味合い。
船関連街なので、ロープがいろいろ。
店内の棚には、ロープ用の滑車やら、
オイルランプのカヴァーグラスやら。
店の奥の様子。
その先に意味ありげに開く半ドア・・・。
押してみたけど、これ以上は開かなかった(笑)。
その建物は宿屋だった。
船乗でないヨソ者が泊まろうものなら、拉致されて、
船員人夫か奴隷に売り飛ばされること保障付(笑)。
配偶者氏「怖いわ・・・。」(笑)
向こうに見えるのは、パブ。
店の中。
カウンターを観察する配偶者氏。
怪しげな動物商。
現在なら取引・製造不可のレア物動物・標本類を販売している。
しかし、この頃に怪しげにヨーロッパに入ってきた標本類を、
現在では「キャビネット・オブ・キュリオシティーズ」として、
アンティーク・ディーラーが、ありがたく売買しているのだった。
このイメージで、Brother's Quayの「Street of Crocodiles」
連想するのは・・・私だけだよな(笑)。
エファメラ、ゲームを売る店のウィンドウ。
現代なら、ブロマイド、Netゲーム、フィギュア物に匹敵するんだろうな。
セイラータウンは、スラムでもあるわけで、
家財道具の乏しい、住居の一角。
真ん中に立てかけてある棒状のものは、
Washing Dolly(ウォッシング・ドリー)
これをバケツに入れて、洗濯に使うもの。
書割のテムズ河・・・に面した風景。
と、まぁ、ダークサイド・ロンドンを体験できる企画になっている。
この後、少しは明るい目に戻って・・・、
20世紀初頭の、港湾倉庫事務所の様子。
これは、電話のモデルから1930年代かな(?)。
同じく、港湾倉庫事務所風景。
スパイス倉庫の中の、スパイス・サンプルの、ディスプレイ・キャビネット。
最後に、クローズ・アップで。
ドックランズ・ミュージアム
No.1 Warehouse, West India Quay, London E14 4AL
毎日オープン,10:00am - 6:00pm (12月24 - 26日閉館)。
入館無料。
地図:
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次回は、そろそろフィレンチェ話の、予定です^^。
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