Saturday, 3 May 2014

Ponte Vecchio (ポンテ・ヴェッキョ)- フィレンチェ


で?カゼは直ったか、というと、平熱だれれど、ずっと鼻がグスグス・咳がコフコフ。これが当面のデフォルトだということで、あまり気にしないで作業中^^。

前々回、中世やチューダー期のロンドン・ブリッジの話で、「橋の上商店街」の話が出たので、フィレンチェねたの導入はまずこのPonte Vecchio (ポンテ・ヴェッキョ)から。

Ponte Vecch=Old Bridge=古い橋、と呼ばれていたのが固有名詞として定着したもの。名前のとおり14世紀から存在している。なので、ドックランド・ミュージアムの「1440年頃のロンドンブリッジの模型」<このページ>よりも古いものが現役・現存していることになる。
いやぁ、地中海沿岸エリアは雨が少ないので、建物の「もち」が、北ヨーロッパに比べて断然いいのだろうな・・・。
その上、ただ古いだけでなくて、実にフォトジェニックな橋。自分内評価・フォトジェニック橋 No1アワードもの。
フィレンチェといえばこの橋、なので、すでに何千万回とイメージはアップロードされていると思うけど、私もそこに便乗して、いろいろ写真を撮ってみた。


Ponte Vecchio - Florence
これは東側、Ponte alle Grazie(アレ・グラジエ橋)から見た、ポンテ・ヴェッキョ。

真ん中のアーチ型開口部が、この橋の魅力(ここでは観光客群がって写真撮ってるけど)。
これがないと、橋なんだかただの通りなんだか、橋側からは見分けがつかなくなる。
イギリスのBath(バース)にも、「バースのポンテ・ヴェッキョ」とよばれる、Pulteney Bridge(パルトニー橋)があって(これは、もっと後年の18世紀後半・ジョージアン様式の橋)、外側からのヴューは実に秀麗で美しいのに、実際歩いてみると、気がつかないで通り過ぎてしまうこと必至。(<これ>が橋の上だって誰にわかろうか・・・。)
あ、そして、「ここの橋の上から」写真を撮るんじゃなくて・・・「東西に隣接する橋から」この橋の写真を撮ることをオススメします、同志観光客諸君・・・ここからのヴューは意外と普通なのだった(笑)。


Ponte Vecchio - Florence
西側、Ponte St Trinita(サンタ・トリニタ橋)から見たヴュー。
最上階の部分はVasari Corridor(ヴァザーリ・コリドー=ヴァザーリの回廊)
名前のとおりジョルジョ・ヴァザーリが16世紀後半に、
Cosimo I de' Medici(コジモ1世)の発注で設計したもの。
Palazzo Vecchio(パラッツォ・ヴァッキョ)と、
Palazzo Pitti(パラッツォ・ピッティ)を繋いでいる。
中は<こんな>風。

Ponte Vecchio - Florence
以下、東側から。

Ponte Vecchio - Florence

Ponte Vecchio - Florence

Ponte Vecchio - Florence
どうやら、フィレンチェのカラースキームとしては、
壁はイエロー系、シャッターはダークグリーン系
というのが、デフォルトらしい。

Ponte Vecchio - Florence
以下、西側から。

Ponte Vecchio - Florence

で、橋の上自体の「商店街」の様子。

Ponte Vecchio - Florence

Ponte Vecchio - Florence
すべてが貴金属・ジュエリー店。
元々は肉市場だったそうだけれど、
前述のヴァザーリ・コリドーが導入された時に、
悪臭がこのコジモ1世専用回廊に届かないように、
肉市場は移転されて、替わりに(臭わない)貴金属商が導入されたのだとか。
で、それ以降そのまま貴金属商店街・・・って、全くタイムカプセル。

Ponte Vecchio - Florence
この古色豊かな(といっても、16世紀のままではありえないけど)、
ウィンドウが珍しくて、9時ごろ通りがかったときの、
まだシャッターで覆われている風景を撮ってみた。

Ponte Vecchio - Florence
上半分を引き上げ、下の部分を折り曲げて収納するようになっている。
ガラスのショーウィンドーが導入される以前は、
下の部分をテーブルの様にして、その上に前売り商品を並べていたものと。
シャッターの上半分が庇に、下半分が展示台になるのが、
中世以来、ヨーロッパのショップ・フロントの典型なのだった。

Ponte Vecchio - Florence
開店準備中の店のドアの、歴史的セキュリティ・システム。

Ponte Vecchio - Florence
店の奥の窓からのヴューは、
すべてアルノ河なので、明るくて気持ちのいい空間。

Ponte Vecchio - Florence
基本的に「ハイ・ジュエリー(貴金属)」なので、
コスチューム系の私はあまり興味がなかった中で、
唯一目を引いたコスチューム・ジュエリーのショップ。
GIOIELLERIA Elisabetta Fallaci
Ponte Vecchio 22 Firenze
リンク貼りたかったけど、イタリアのこととて、
サイト持ってないんだな、これが・・・、残念。

Ponte Vecchio - Florence
東側隣、Ponte alle Grazie(アレ・グラジエ橋)から、黄昏時のヴュー。

Ponte Vecchio - Florence
最後は西側、Ponte St Trinita(サンタ・トリニタ橋)からの夜景。


地図:

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次回からは、引き続き街の写真を^^。

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