Ponte Vecchio (ポンテ・ヴェッキョ)- フィレンチェ
で?カゼは直ったか、というと、平熱だれれど、ずっと鼻がグスグス・咳がコフコフ。これが当面のデフォルトだということで、あまり気にしないで作業中^^。
前々回、中世やチューダー期のロンドン・ブリッジの話で、「橋の上商店街」の話が出たので、フィレンチェねたの導入はまずこのPonte Vecchio (ポンテ・ヴェッキョ)から。
Ponte Vecch=Old Bridge=古い橋、と呼ばれていたのが固有名詞として定着したもの。名前のとおり14世紀から存在している。なので、ドックランド・ミュージアムの「1440年頃のロンドンブリッジの模型」<このページ>よりも古いものが現役・現存していることになる。
いやぁ、地中海沿岸エリアは雨が少ないので、建物の「もち」が、北ヨーロッパに比べて断然いいのだろうな・・・。
その上、ただ古いだけでなくて、実にフォトジェニックな橋。自分内評価・フォトジェニック橋 No1アワードもの。
フィレンチェといえばこの橋、なので、すでに何千万回とイメージはアップロードされていると思うけど、私もそこに便乗して、いろいろ写真を撮ってみた。
これは東側、Ponte alle Grazie(アレ・グラジエ橋)から見た、ポンテ・ヴェッキョ。
真ん中のアーチ型開口部が、この橋の魅力(ここでは観光客群がって写真撮ってるけど)。
これがないと、橋なんだかただの通りなんだか、橋側からは見分けがつかなくなる。
イギリスのBath(バース)にも、「バースのポンテ・ヴェッキョ」とよばれる、Pulteney Bridge(パルトニー橋)があって(これは、もっと後年の18世紀後半・ジョージアン様式の橋)、外側からのヴューは実に秀麗で美しいのに、実際歩いてみると、気がつかないで通り過ぎてしまうこと必至。(<これ>が橋の上だって誰にわかろうか・・・。)
あ、そして、「ここの橋の上から」写真を撮るんじゃなくて・・・「東西に隣接する橋から」この橋の写真を撮ることをオススメします、同志観光客諸君・・・ここからのヴューは意外と普通なのだった(笑)。
西側、Ponte St Trinita(サンタ・トリニタ橋)から見たヴュー。
最上階の部分はVasari Corridor(ヴァザーリ・コリドー=ヴァザーリの回廊)
名前のとおりジョルジョ・ヴァザーリが16世紀後半に、
Cosimo I de' Medici(コジモ1世)の発注で設計したもの。
Palazzo Vecchio(パラッツォ・ヴァッキョ)と、
Palazzo Pitti(パラッツォ・ピッティ)を繋いでいる。
中は<こんな>風。
以下、東側から。
どうやら、フィレンチェのカラースキームとしては、
壁はイエロー系、シャッターはダークグリーン系
というのが、デフォルトらしい。
以下、西側から。
で、橋の上自体の「商店街」の様子。
すべてが貴金属・ジュエリー店。
元々は肉市場だったそうだけれど、
前述のヴァザーリ・コリドーが導入された時に、
悪臭がこのコジモ1世専用回廊に届かないように、
肉市場は移転されて、替わりに(臭わない)貴金属商が導入されたのだとか。
で、それ以降そのまま貴金属商店街・・・って、全くタイムカプセル。
この古色豊かな(といっても、16世紀のままではありえないけど)、
ウィンドウが珍しくて、9時ごろ通りがかったときの、
まだシャッターで覆われている風景を撮ってみた。
上半分を引き上げ、下の部分を折り曲げて収納するようになっている。
ガラスのショーウィンドーが導入される以前は、
下の部分をテーブルの様にして、その上に前売り商品を並べていたものと。
シャッターの上半分が庇に、下半分が展示台になるのが、
中世以来、ヨーロッパのショップ・フロントの典型なのだった。
開店準備中の店のドアの、歴史的セキュリティ・システム。
店の奥の窓からのヴューは、
すべてアルノ河なので、明るくて気持ちのいい空間。
基本的に「ハイ・ジュエリー(貴金属)」なので、
コスチューム系の私はあまり興味がなかった中で、
唯一目を引いたコスチューム・ジュエリーのショップ。
GIOIELLERIA Elisabetta Fallaci
Ponte Vecchio 22 Firenze
リンク貼りたかったけど、イタリアのこととて、
サイト持ってないんだな、これが・・・、残念。
東側隣、Ponte alle Grazie(アレ・グラジエ橋)から、黄昏時のヴュー。
最後は西側、Ponte St Trinita(サンタ・トリニタ橋)からの夜景。
地図:
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次回からは、引き続き街の写真を^^。
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