Thursday 17 July 2014

Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェラ教会)- 1 -

もうちょっと時間ができていいようなものなのに、相変わらず・・・スケジュールがギチギチ。
ロンドン、景気が回復してきたんじゃないの感ありありで、オカゲサマでジュエリーがよく動く。 すると、各取引先から追加納品要請があるわけで、夏休み前の春夏コレクション、シーズン最終納品が、この時期3件重なっている。
春夏ストックが足りなくなってきて、来年用に作り貯めていた中から、すでに横流し・・・やれやれ。
さすがになんだか、どこか遠くへ現実逃避したくなってきたよ・・・(遠い目)。

標本箱ぐらいは現実逃避して、あのフィレンチェのホリデーを反芻することに。
今回はSanta Maria Novellaサンタ・マリア・ノヴェラ教会)のイメージの前編を。
ここも、我々が訪れた数少ない「有名どころ」のもう一つ。 
フィレンチェの中央駅ともいえる、Santa_Maria_Novella(サンタ・マリア・ノヴェラ)駅を出たすぐ前は、この教会・修道院集合体の裏側にあたる。 この駅の名前自体が、この教会の名前に由来しているのだろうな、と思う。


Santa Maria Novella
これが、広場に面した教会の正面ファサード。
(駅からは反対側に当たる。)
14世紀前半にアーチ以下の部分がすでに完成された上に、
14世紀後半にその上の部分が追加されたもの。

Santa Maria Novella
内に入るとまず、身廊に下がる十字架に目がとまる。

Santa Maria Novella
1288-89年頃に描かれたと考えてれている、Giotto ジョットー)の初期の作品。

Santa Maria Novella
左側の壁面にあった「受胎告知」。
15世紀のフィレンチェ派の画家、というだけで、
誰の作品かは伝わっていないけれど、
インテリアの描写が美しい。
まだ、パースペクティヴが安定していないけど(笑)。

Santa Maria Novella
シエナの聖キャサリンに捧げられた祭壇。
16世紀末の建造だけれど、彫像は後年のものに置き換えれれている。

Santa Maria Novella
一番正面に当たる、メインチャペル。

Santa Maria Novella
祭壇は、19世紀中のEnrico Romoloデザインによるもの。
祭壇にはここの修道院の創設者、サレルノの聖ジョンの遺灰が収めれれている。

Santa Maria Novella
このチェペルの壁画は、15世紀のGhirlandaioギルランダイオ)の描く、
洗礼者聖ヨハネの生涯(右側壁)と、聖母マリアの生涯(左側壁)。
これは右側上から2段目左の、「キリストの洗礼」のシーン。

Santa Maria Novella
右壁最下段左の、「The Visitation(マリアのエリザベト訪問)」。
シーンが15世紀フィレンチェに置き換えれれているので、
まるで15世紀のストリート・フォトのよう。
背景がとてもリアル。

Santa Maria Novella
その右側の「Angel appearing to Zacharias(ザカリアスに出現する天使)」。
たいていこういうシーンで描かれるのは、
このチャペルの出資者とその一族・・・だったりする。

Santa Maria Novella
これは左側壁最下段右の「The Birth of Mary (マリアの誕生)」。
後期ルネッサンス的インテリアに興味津々。

Santa Maria Novella
メインチェペルの右の端に位置する、Bardi Chapel(バルディ・チャペル)。

Santa Maria Novella
Thurible(香炉)が好きなもので、
この装飾に駆け寄ってしまったチャペル(笑)。

Santa Maria Novella
13世紀の壁画は聖グレゴリー:グレゴリウス1世 (ローマ教皇)の生涯。

Santa Maria Novella
21世紀に入ってから、その下にDuccioが描いたとされる壁画が発見されたそう。

Santa Maria Novella
メイン・チャペルとバルディ・チャペルの間に位置する、
Strozzi Chapel(ストロッティ・チャペル)。

Santa Maria Novella
壁画は1502年のFilippino Lippiフィリッピーノ・リッピ)によるもの。

Santa Maria Novella
「St.John raises Drusiana from the Dead」の一部。
イエス処刑後エフェソスに移り住んだ、使徒ヨハネが、
ドルシアナを蘇生する奇跡を描いたもの。
突然目が覚めて、びっくり。

Santa Maria Novella
向かいの壁は「St. Philip at the Temple of Mars」、
使徒フィリポがマルスの神殿の、ドラゴンを退治する・・・
みたいな逸話だと想像する。

Santa Maria Novella
美形の少年は失神(?)。
このグロテスクなまでもの装飾描写が彼の特徴。

Santa Maria Novella
石彫レリーフ・トロンプイユの、
モノクローム描写の方がステキだったりする。

Santa Maria Novella
前半最後は、同チャペルにあるFilippo Strozziの墓の一部。
15世紀 Benedetto da Maianoの作。



Santa Maria Novella
(サンタ・マリア・ノヴェラ教会)

Piazza S. Maria Novella 18 – 50123 Firenze

公開: 月・火・水・木 9:00am - 17:30pm
金 11:00am - 17:30pm、土 :00am - 17:00pm
日・祝:7-9月 12:00am- 17:00pm, 10-6月 13:00pm- 17:00pm
最終入場は閉館30分前まで。

入場料: 5ユーロ(2014年)
各種割引は英文で<このページ

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