Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェラ教会)- 1 -
もうちょっと時間ができていいようなものなのに、相変わらず・・・スケジュールがギチギチ。
ロンドン、景気が回復してきたんじゃないの感ありありで、オカゲサマでジュエリーがよく動く。 すると、各取引先から追加納品要請があるわけで、夏休み前の春夏コレクション、シーズン最終納品が、この時期3件重なっている。
春夏ストックが足りなくなってきて、来年用に作り貯めていた中から、すでに横流し・・・やれやれ。
さすがになんだか、どこか遠くへ現実逃避したくなってきたよ・・・(遠い目)。
標本箱ぐらいは現実逃避して、あのフィレンチェのホリデーを反芻することに。
今回はSanta Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェラ教会)のイメージの前編を。
ここも、我々が訪れた数少ない「有名どころ」のもう一つ。
フィレンチェの中央駅ともいえる、Santa_Maria_Novella(サンタ・マリア・ノヴェラ)駅を出たすぐ前は、この教会・修道院集合体の裏側にあたる。 この駅の名前自体が、この教会の名前に由来しているのだろうな、と思う。
これが、広場に面した教会の正面ファサード。
(駅からは反対側に当たる。)
14世紀前半にアーチ以下の部分がすでに完成された上に、
14世紀後半にその上の部分が追加されたもの。
内に入るとまず、身廊に下がる十字架に目がとまる。
1288-89年頃に描かれたと考えてれている、Giotto (ジョットー)の初期の作品。
左側の壁面にあった「受胎告知」。
15世紀のフィレンチェ派の画家、というだけで、
誰の作品かは伝わっていないけれど、
インテリアの描写が美しい。
まだ、パースペクティヴが安定していないけど(笑)。
シエナの聖キャサリンに捧げられた祭壇。
16世紀末の建造だけれど、彫像は後年のものに置き換えれれている。
一番正面に当たる、メインチャペル。
祭壇は、19世紀中のEnrico Romoloデザインによるもの。
祭壇にはここの修道院の創設者、サレルノの聖ジョンの遺灰が収めれれている。
このチェペルの壁画は、15世紀のGhirlandaio(ギルランダイオ)の描く、
洗礼者聖ヨハネの生涯(右側壁)と、聖母マリアの生涯(左側壁)。
これは右側上から2段目左の、「キリストの洗礼」のシーン。
右壁最下段左の、「The Visitation(マリアのエリザベト訪問)」。
シーンが15世紀フィレンチェに置き換えれれているので、
まるで15世紀のストリート・フォトのよう。
背景がとてもリアル。
その右側の「Angel appearing to Zacharias(ザカリアスに出現する天使)」。
たいていこういうシーンで描かれるのは、
このチャペルの出資者とその一族・・・だったりする。
これは左側壁最下段右の「The Birth of Mary (マリアの誕生)」。
後期ルネッサンス的インテリアに興味津々。
メインチェペルの右の端に位置する、Bardi Chapel(バルディ・チャペル)。
Thurible(香炉)が好きなもので、
この装飾に駆け寄ってしまったチャペル(笑)。
13世紀の壁画は聖グレゴリー:グレゴリウス1世 (ローマ教皇)の生涯。
21世紀に入ってから、その下にDuccioが描いたとされる壁画が発見されたそう。
メイン・チャペルとバルディ・チャペルの間に位置する、
Strozzi Chapel(ストロッティ・チャペル)。
壁画は1502年のFilippino Lippi(フィリッピーノ・リッピ)によるもの。
「St.John raises Drusiana from the Dead」の一部。
イエス処刑後エフェソスに移り住んだ、使徒ヨハネが、
ドルシアナを蘇生する奇跡を描いたもの。
突然目が覚めて、びっくり。
向かいの壁は「St. Philip at the Temple of Mars」、
使徒フィリポがマルスの神殿の、ドラゴンを退治する・・・
みたいな逸話だと想像する。
美形の少年は失神(?)。
このグロテスクなまでもの装飾描写が彼の特徴。
石彫レリーフ・トロンプイユの、
モノクローム描写の方がステキだったりする。
前半最後は、同チャペルにあるFilippo Strozziの墓の一部。
15世紀 Benedetto da Maianoの作。
Santa Maria Novella
(サンタ・マリア・ノヴェラ教会)
Piazza S. Maria Novella 18 – 50123 Firenze
公開: 月・火・水・木 9:00am - 17:30pm
金 11:00am - 17:30pm、土 :00am - 17:00pm
日・祝:7-9月 12:00am- 17:00pm, 10-6月 13:00pm- 17:00pm
最終入場は閉館30分前まで。
入場料: 5ユーロ(2014年)
各種割引は英文で<このページ>
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