Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェラ教会)- 2 -
Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェラ教会)のイメージの後編を。
メインチャペルの左側の翼廊にある、Strozzi of Mantua Chapel
(マントヴァのストロッティ家のチャペル)
「最後の審判」のシーンで、歴史上の人物が審判を、
落ち着かない面持ちで待っている・・・というところだろうか。
フレスコ壁画はOrcagna(オルカーニャ)兄弟によるもので、
1340-50年ごろの制作。
こちら聖人さん達、審判合格確実安全圏なので、
かなり余裕。
同じくAndrea Orcagna(アンドレア・オルカーニャ)、1357年作の祭壇画。
ディティールは、聖ジョージかと思ったけど、
羽が生えてて、額の上に炎が立っているので、
大天使ミカエルかと。
お隣は聖キャサリン(アレクサンドリアのカタリナ)。
マリア母さんが勝手に決めた(?)ジーザス先生の内緒の婚約者なので、
ほとんど身内・・・だからか、
女性の聖人さんの中でも一番立ち位置がいい場合が多い。
いつか「聖おにいさん」のキャラで出てきてもいいと思うのだが(笑)。
天井画。
ボーダーの装飾から、中世ゴシック期とルネッサンスの
過渡期にあることが見て取れる。
これはSacristy(聖具室)で、
現在はガイドブックや、ポストカードを売るショップとして使われている。
その天使像装飾やら、
Giovanni della Robbia(デラ・ロビア)のセラミック製洗い場を撮って、
あとは併設公開されているクロイスターを、
ちょっと見て帰るだけ・・・と思ったら、
イタリアの修道院コンプレックス(複合体)は奥が深い・・・。
まだまだ、見どころ撮りどころが続く。
クロイスターの壁面が墓になっている・・・ので、
ゴシック感漂う。
人が出入りしている入口があったので、
のぞいてみたら・・・、
フレスコ画でみっちり装飾された、Spanish Chapel。
16世紀フィレンチェの
1365-67年にAndrea Buonaiuto(アンドレア・ボナィウート)によって
ドメニコ会修道院のお仕事を描いた、そうなので、
説法しているのか、揉め事の調停をしているのか。
静かだけれど、いきいきした表情。
貴紳のパーティーシーン?
向かいの壁画は「カトリック競技の勝利」を描いたとされる。
真ん中に座するのは、13世紀にキリスト教神学を構築した、
ドメニコ会修道士Thomas Aquinas(トマス・アクィナス)。
ニッチに座するのは、(多分)詩(文学?)、建築、
で、すべての学問を統括し、 その上位に存在するのが神学である・・・と、
天井までみっちり美しく描きこまれている。
このチャペルの面する、クロイスターは、
「グリーン・クロイスター」と呼ばれる。
このまた先に、より大きな「グレート・クロイスター」があるそうだけれど、
公開時間切れで、そこまで回ることができなかった。
最後にもう一度、「グリーン・クロイスター」を別の角度から。
Santa Maria Novella
(サンタ・マリア・ノヴェラ教会)
Piazza S. Maria Novella 18 – 50123 Firenze
公開: 月・火・水・木 9:00am - 17:30pm
金 11:00am - 17:30pm、土 :00am - 17:00pm
日・祝:7-9月 12:00am- 17:00pm, 10-6月 13:00pm- 17:00pm
最終入場は閉館30分前まで。
入場料: 5ユーロ(2014年)
各種割引は英文で<このページ>
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