Wednesday 10 September 2014

Kew Palace (キュー・パレス)- ロイヤル・キッチン

キュー・ガーデンズのイメージの続きで、今回はキュー・ガーデンズ中、キュー・パレスの別館で、2012年に修復再オープンした、ロイヤル・キッチンのイメージを。


Royal Kitchens
キュー・パレス入口の前に広がる芝生を歩いて行くと、
右手に「ロイヤル・キッチン」のサインが立っている。
サインにしたがって、木の植え込みの間の小道をたどっていくと、
フェンスの向こうに、ロイヤルキッチンが見えてくる。

Royal Kitchens
フェンスの向こうには、キッチンガーデン。
キッチンで使われる野菜やハーブ類が育てられている。

Royal Kitchens

Royal Kitchens

Royal Kitchens
フェンスの横にある物置小屋、

Royal Kitchens
も、18世紀に忠実に再現されている。

Royal Kitchens
入口を入ると、まず上階に上がってみた。

Royal Kitchens
ここはキッチンの事務員の部屋。

Royal Kitchens
食材・器材の仕入先、コスト等が記された帳簿が残されていた。

Royal Kitchens
食材仕入先の、ショップ・カード。
真ん中は鶏・鳥肉屋さん、下は熊肉(!!)屋さん。

Royal Kitchens
試飲用(?)のワイングラス。

Royal Kitchens
部屋の外のホールに置かれているカードは、
食品染料のディーラー・・・かな。

Royal Kitchens
これはわかりやすく、パン屋さん。

Royal Kitchens
もう一つ上階で公開されているのが、このLarder(貯蔵食品庫)。

Royal Kitchens
食器や保存食品が収められている。

下の地階に降りて行くと、

Royal Kitchens
まず最初の部屋はCellar(酒類保存庫)。

Royal Kitchens
向かいには、バスタブ。

Royal Kitchens
ジョージ3世の精神錯乱は、イギリスでは有名な話。
リージェント様式、リージェント・ストリートとかよく耳にする「Regent」
というのは、ジョージ3世が精神錯乱で執政できなかった間、
代理執務した執政王太子ジョージ4世のこと。
彼が激浪費家・ど派手好きだったので、
いろいろなところに「リージェント某」というものが残っている・・・、
というのは・・・とても余談。
で、本筋に戻ると、18世紀の精神科医療では、氷水風呂に患者を浸けたり、
かなり拷問的な治療が行われていた。
ジョージ3世もここで、「水風呂治療」を受けた・・・ということで、ここにそのバスタブが。

Royal Kitchens
ちゃんとお湯を沸かせる設備も、あるけれどね。

Royal Kitchens
一番奥がメインのキッチン。
1820年に、この建物が閉鎖されてから、全く手付かずの状態だったものが、
2007年から5年にわたって、修復された。
まな板を兼ねた作業台もオリジナルのもので、包丁あとが数えきれなく残っている。
キッチン・ドレッサー(調理器材棚)は、オリジナルが残っていないので、
ひとまず、雰囲気ということで、スライド投影。

Royal Kitchens
その、作業台の包丁あと。
写真ではわかりにくいけれど、この作業台上にもヴィデオが投影されていて、
野菜を切ったり、魚をさばいたりしてい、るシェフの手さばきの様子が見える。

Royal Kitchens
これが調理用暖炉。
煙突の中にファンが仕込まれていて、
暖炉の火の上昇気流がファンを回して、その回転でロースト用の串を回す仕組み。
それまでは、ロースト用のスタッフが手で回したり、
回転かごに犬を入れて、中で走って回させたり・・・なんてのもあったそうなので、
当時としては、ハイテクな仕組み。

Royal Kitchens
最後に配偶者氏が「楽しくてためになる・・・」と感想を記帳しているところ。


最後にオマケ・ヴィデオは1994年の映画「The Madness of King George」のトレイラー。
そう、ジョージ3世の話。
(最初タイトルが「The Madness of King GeorgeIII」だったのだけれど、
アメリカで公開された時に「パートI と II」はないのか?
と、問い合わせが殺到し、IIIを外したのだそう・・・ぷぷぷ)
一番印象に残ったのが、王様は王妃に「Mrs.King」、王妃は王様に「Mr.King」
と呼びかけること・・・史実なんだろうけど(笑)。
フル・フィルムは<ここ>に。




次回からは、やーっと整理がついた、パリ~ノルマンディー・ホリデーのイメージを、まずはパリ編から^^。

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