Le Château - ペーター・ガブリエルザの家 - 2014
本題の前に、近況余談。
去年の年末から、写真とジュエリーとで突っ走り続けの仕事トンネル、やっと9月に入って抜けたかも。 で、時間ができたら、突然・・・一念発起で、近所のジム/プールのメンバーになった。
いやまったく、運動不足どころか、自分の人生の中で運動なんてしたことない。幼い時に外で遊んでいないので、体育教師に諦められるほどの運動神経で(スキップというものができない)、これほとんど障害系かも・・・の、域。
若い時に運動していて、後でしなくなるより、そもそも最初から運動なんてしない方が健康にはいい・・・という、持論だったのだけれど、中年ともなると、どうやらだんだんそれも通用しなくなってきて、致命的ではないにしろ、あちこちにガタが出始める。
唯一好きな運動は水泳で、それも顔を水に浸けない平泳ぎ。 なので、2週間に1回Wimbledon(ウィンブルドン)のプール/ジムの一日券を買って泳ぎに行っていた。それが、突然、そこが一日券システムから脱退したものだから、激困った。
Netでサーチしてみたら、実は家から裏道を歩いて5分のところに、大手チャリティー病院系列のプール/ジムがあることを発見。 試しに見に行ったら、ヴィクトリアン期の旧水道施設を改装した建物で、まず建物から気に入ってしまった。 で、ジム設備は広くてゆったり、プールも明るくて、サウナ・スチーム室・ジャクージ、すべて私の欲しいもの完備。
最初は週一回ぐらいプールだけ使うつもりが・・・ほぼ毎日、ちょこっとジムで運動してくる、などという前代未聞な習慣ができつつある。 いや、実はひとりで勝手に、マシン相手にカタカタ運動するのって、オタク系の私には向いているのかもしれない? さーて、いつまで続くことやら・・・という近況でした(笑)。
ここからが本題で、ノルマンディーのペーターおじさんの家、Le Château(ル・シャトー)の今年。
さすがに4年目ともなると、以前ほど撮りまくりはしないけれど、それでも以前撮り逃しているところ、今年のちょっとした変化を撮ってみた。(以前のル・シャトーのエントリーは<このサーチ>と<このサーチ>に出てくる・・・タグのハイフンを間違えてて、2つに別れてしまってた。)
正面入口の階段を上がった、2階のランディング。
床石に彫ってある、3つの丸は、18世紀に建てられた時からあった、
「魔除け」「幸運の印」的なるものなのだとか。
このランディングの、左に架かっているのが・・・、
Pおじさんが、オランダのオークションで競り落とした、この18世紀の家族の肖像。
配送依頼中の手違いで、キャンヴァスが破れるダメージを受けたのだけれど、
去年見事に修復されていた・・・のを、撮り逃していた。
ランディングから、ベッドルーム側を覗いたところ。
2階も1階もあちこちの部屋を、
近頃全部自分のベッドルームにしているらしいPおじさんなので、
ちょっと遠慮して、今回は立ち入らず。
ランディングから、ベッドルームとは反対側の倉庫に向かう。
暖炉の上に・・・、
乗っているものたち。
大きな作業台の上に、雑然と並ぶ様々な古物達。
箱に詰めるものには、永遠に困らないよね・・・おじさん。
その奥の小さい方の倉庫、が、きれいに片付いている。
架かっているのは、おじさんが着るわけじゃなくて、ディスプレイ。
19世紀のジャケットだったものに、スパンコール飾りを付け足して、
その昔ステージ衣装に使われたものだとか。
屋根裏部屋に上がったら、ここでも制作進行中。
どうやら、ペイント作業場は屋根裏、ということのよう。
しかし・・・、こんなデカくて重い物を、
あの狭い螺旋階段から持って上がってくるのが、大変だろうけど。
結局出窓はまだ入らずで、パースペックスで覆われたままの屋根は、
北側に面していて、ちょうどいい明かり取り。
この元教会装飾パネルは、結局この後、
左のピラーは一体何?と思ったら、
アンティーク・ブースのディスプレイ用なのだそう。
仲良きこと、微笑ましき哉(笑)。
まだ繋がっていた段階のパネルの、ディティール。
で、ふと、後ろを振り返ると、屋根裏の一室が部屋風にディスプレイされている。
友達のアパレル・デザイナーが、
リネンのシーツが、いい味出している。
部屋が狭くて暖房効率がいいので、冬になったらここにオイル・ストーブ持ち込んで、
寝室にしようかな・・・と考え中、だそう。
猫はいろいろな片隅に、気分次第で「その時の巣」を作る傾向があるけど、
ネコ科なおじさんの言動も、まったく同様。
もともとのペイント部屋、隣の部屋の机の上に、ガラス器が積み上げられている。
ブロカン屋で一山いくらで売られていた、科学試験用ガラス器。
どう使おうか考え中・・・と言うので、
「ガラスの中にペイントを垂らして、
そこから箱インテリアにペイントがこぼれている・・・様にするとか・・・?」
などと、私達が提案すると、早速翌日には、
いくつか小型のガラス器が、アトリエのテーブルに降ろされていた。
思いついたら、行動は迅速なおじさん。
今年も一段と元気でごきげんなおじさん、と、実質の城主プシャー。
「わしにフォーカス入ってないぞーっ!!」って言われそう。
Labels: 場所
<< Home