写真コラージュ
前回に引き続いて、またまた写真の標本箱。今回はテクニカルな話は抜き(の、はず)。
いろいろ撮影の仕事が入ってくるのは、ありがたいことで、楽しくもあるのだけれど、カメラマンとしての「よりわかりやすい写真」ばかり仕上げていると、「よりわかりにくい」私の中のひねくれた美意識(?)が欲求不満に陥り気味。
なので、趣味の写真の方は、ポストプロセスでレイヤーをかけたり、ブラーをかけたり、どんどん解体していってしまう。
そういった加工写真をひとまとめにして「コラージュ」と呼んでいるのだけれど、今回はそんな写真を並べてみよう。
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彫像はたしか・・・V&Aだったかな。
ノルマンディーの町のブロカンテ屋のウィンドーにあった、シャンデリアのイメージとレイヤーにした。
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同じシャンデリアのイメージと、私の仕事机の前の窓のイメージをレイヤー加工。
私の場合、ただレイヤーするだけではなくて、イレーザーで上のイメージから、
下のイメージを部分的に「けずり出したり」などなど、ちょうど絵を描いているような加工のやり方。
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ペーターおじさんのル・シャトーのイメージコラージュ。
いわゆる「フォトショップの使い方」にあるような「切りぬき」はあまりしない。
どちらかといえば、レイヤーでなじまして、ぼかしこんでいくやり方。(あ?これテクニカルな話かな?)

いつでも髪の毛をやってもらっていた、グリーンフラワーのしなる君。
私的にはちょっと残念なのだけど、期限を早めて、
東京に新サロンをオープンするべく、先月日本に帰国。
これが最後のフォトセッションになった。ご活躍を祈ります^^。
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ノルマンディー、Honfleurの写真をコラージュ。
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彫像はV&Aのカースト・コートのもの。
上にかけたレイヤーは、自然史博物館のミネラル・ジェム室の、フローライト原石のイメージ。
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Kentwell Hallのリ・エンアクターの女性の後姿に、テムズを渡る白鳥のイメージをレイヤー。
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同じ白鳥のイメージと、別のときに撮ったテムズ川の風景をレイヤー。
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うちにいるアンティーク人形と、フレンチウィンドウのイメージをレイヤー。
ちょっと不気味可愛い^^。
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ブダペスト郊外のSzentendreの町の裏通りと、窓のイメージをレイヤー。
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ゼラニウムの花の陰のイメージ2枚と、ヴィンテージ風石鹸皿のイメージをレイヤー。
単独の写真では物足りなくて、面白みに欠けるイメージも、
レイヤーにすると意外と使える場合が多い。
などと考えると、「失敗かも」写真も何か使える?という煩悩で
なかなかディリートできなくなるのだけれど・・・。
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トラファルガースクエアのライトアップと、クリスマスツリーに・・・
何かわからない・・・間違ったカメラのボタンをおしてブレブーレになったイメージを重ねた。
あ、まだコンパクトカメラの方のS95に慣れてないのですよ(笑)。
でも意外と面白いかもなどと・・・。
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と、いうので、またおなじブラーイメージを角度を変えて、反転して、パブのイメージに載せてみた。
フイルム写真の感光に失敗したとき・・・が意外と美しかったりする、あの効果をねらってる。
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テンプル・チャーチの前にあった白い花のリースと、シャンデリアと、羽。
「ご結婚おめでとう」カードの様になってしまった(笑)。
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Middle Temple Laneのゲートを中から撮ったものと、外から撮ったものをレイヤー。
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そのゲートの上のエンジェルたち。
エンジェル自体でサイズ・トリートを変えて、2 レイヤー、その間に淡く羽のイメージを挟みこんでいる。
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テンプルの小路、ゲートのイメージと、文字のイメージをレイヤー。
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これも別の角度から撮った同じテンプルの小路と、アンティーク葉書の手書き文字をレイヤー。
ちなみに、尋ねられる前に書いておくと・・・、私が使っている写真処理ソフトはPhotoshop CS5。
色味を出すのに、Saturationより自然な深みが出て、エグみのでないVibranceの調整機能がついたこと(CS4以降)が、最大のメリット。 コラージュ・イメージでも、発色や色味でいろいろ遊びやすくなった。
また、コラージュ写真がたまってきたら、標本箱に詰め込みます^^。
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