Grand Place, Blussels (グラン・プラス、ブラッセル)
メヘレン→アントワープ→ブラッセル出張旅行編最終回は、ブラッセルの観光名所グラン・プラスのイメージを。
市庁舎や「la Maison du Roi(王の家)」など中世由来の建物に取り囲まれた大広場で、ブラッセルの中心というか、ヘソ的なる場所。
1998年にユネスコ世界遺産に指定されている。
By Steve Collis from Melbourne, Australia - Brussels Panorama, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=24306507
相変わらず全体像は撮らないので、借り物写真。
私がここにたどり着いたのは土曜日の遅い午後。
ここをうめつくすぐらいの人混みで、
ほぼ全員がカメラ、フォンを問わず撮影しているという
(セルフィースティック振りかざす人多数)
すさまじい状態の中に、自分も乱入して撮影にいそしむ。
前回も書いていたけれど、18年前に来た時は、
確か全体にもっと古色を帯びたといえばきこえはいいけれど、
くすんでシャビーな建物が並んでいたのを覚えている。
サーチしてみたら2011-12年に一部のファサードが、
2015年に大規模な全体的なファサードの修復が行われたそう。
どうりでまだぴっかぴかなわけだ。
しかし、そもそも、18世紀末にベルギーで起きたブラバント革命で、
イコノクラスト的に破壊されて放置されていたのを、
19世紀後半に修復したものなのだとか。
いやもう、コンチネントの歴史って、どこもかしこも
イングランドにくらべると荒っぽいわー(笑)。
この、広場に面して立つ建物は、それぞれギルドに由来しているのだけれど、
どれがどれという細かい判別までは、サーチしきれなかった。
これがHouses of the Dukes of Brabant (ブラバント公の家)というのは判明。
このブルーグレイ X ゴールドのコントラストが、とてもエレガント。
この建物もその装飾性でとりわけ目を引いた。
うるわしい・・・。
この彫像はCharles de Lorraine(シャルル・ド・ロレーヌ)だと調べがついた。
なので、この建物は「黄金の木 (L'Arbre d'Or) ビール醸造業ギルドのものと判明。
現在はビール博物館なのだそう。
これはどうやらSaint Giles(聖ジル)像で、
つまりこの建物は一輪手押車 (La Broouette)と呼ばれていて、
油商人ギルドのものだったそう。
ギルドハウスはこれぐらいにして、
その右に写っている、Hotel de Ville(市庁舎)のイメージ。
1420年完成のブラバントゴシックの建物で、そのベルタワー。
数々の彫像は王侯貴族、聖人、アレゴリー等いろいろ。
ここに並ぶのはリプロで、オリジナルは向かいにある、
Maison du Roi (King's House=王の家)にある、
Museum of the City of Brussels(ブラッセル市博物館)に保管されているのだそう。
中央はブラッセルの守護大天使ミカエル、
左にセント・クリストファー、右にセント・ジョージ、
左端はちゃんと写ってないけどセント・セバスチャンかな?
右端は聞いたことのない聖人さんで、
Saint Gaugericus(聖ゴーゲリカス←英語読み)。
市民権力の象徴が市庁舎としたら、
その広場の向かい側に、ブラバント公の権威を誇示するために、
1504-36年に建造されたのが、Maison du Roi (King's House=王の家)。
名前とは違って、実際にはどの王も公も、ここに住んだわけではないのだそう。
17世紀末にルイ14世のフランス軍に破壊されて、
その後修復されたものの、荒廃が激しく、
19世紀に新たにゴシック・リヴァイヴァル様式で、
新たに建てなおされたものだそう。
今回は時間がなかったけれど、次回ブラッセルに行くときは、
ここの博物館ものぞいてみることにしよう。
Grand Place(グラン・プラス)
地図:
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