Saturday, 15 October 2016

2日目のドライヴ、の続き― Brittany Drive (ブリタニー・ドライヴ)

夏のブリタニー・ドライヴ2日目の、後半。
途中通りがかった、Berrien(べリアン)の村の教会でいったん停車。ティエリー氏が「ここに古いカルヴァリーがあったはず。」というので、それなら、ぜひ見てみたいもの。
Calvary(仏語:calvaire)というのは、公共の場に建造されたモニュメントで、特にゴルゴダの丘のキリスト磔刑をテーマにしている。
ブリタニーで、特に立体的で複雑な彫刻に進化していったもの。聞いたことはあるけれど、実際に見たことはまだなかった。
ここの教会はちょうど閉まっていたけれど、話の上手なティエリー氏、近くにいた村の人に尋ねたら、これまた親切な田舎の村の人は、管理人のおばさまを呼んできてくれた。それで、教会をまず見せてもらった。

Eglise Saint Pierre, Berrien
これが、そのべリアン村の教会、Eglise Saint Pierre(聖ピエール教会)。

Eglise Saint Pierre, Berrien
中世からルネッサンス期にかけて、
教会の天井はたいていブルーに彩られていた。
その中に星や天使などが描かれて、「天界」を具現したものだった。
18世紀以降、カソリックの教会でも、天井は白く塗られることが多い。
この片田舎の教会では、まだ天井を青く塗る伝統が続いているもののよう。

Eglise Saint Pierre, Berrien
18世紀と19世紀の彫像。

Eglise Saint Pierre, Berrien
18世紀の素朴な聖母子。

Eglise Saint Pierre, Berrien

Eglise Saint Pierre, Berrien
振り返ってみると、入り口のエリアのパネリングが美しい。

Eglise Saint Pierre, Berrien
フォトジェニック~。

この後、そのカルヴァリーの建つ墓地に向かう。

Eglise Saint Pierre, Berrien
ここにはカルヴァリーが2つ建っていて、
ひとつは教会の近く、ちょうど塔の下あたりに写っている。

Eglise Saint Pierre, Berrien
ピエタの形をとっていて、後ろに同時に十字架にかけられた、
2人の盗賊が描かれている。

Eglise Saint Pierre, Berrien
もうひとつは、敷地の端の方に建っている。
磔刑像と聖母とヨハネ。
素朴で、でもとてもエモーショナルな表現。

カルヴァリーといえば、<こういう>ステージ状になった、
大型のものを考えていたのだけれど、
大型のものは、ブリタニー半島のもっと先の、
半島先端部地域で作られたらしい。

管理人のおばさまにお礼を言って、
また車に乗り込み、どんどん内陸部へ入っていく。

Drive to Brittany - day 2
海じゃなくって、湖のほとりのHuelgoat(ウェルグアト)を通過。
えぇ、ここも観光地なので、駐車場なんて空いてない。

Drive to Brittany - day 2
その教会の前にも、カルヴァリーが建つ。

Drive to Brittany - day 2
丘を越え、田舎道を走る・・・んだけれど、
頻繁にブロカンテの看板に一時停車。

Brocante shops in Brittany
ブロカンテというので停まったみたら、
腐った納屋状態だったりもする。
(ほんとに奥の方から腐敗臭がするので退散。)

Drive to Brittany - day 2
ドライヴ・・・、

Brocante shops in Brittany
ブロカンテ、

Drive to Brittany - day 2
ドライヴ、

Brocante shops in Brittany
ブロカンテ、

Brocante shops in Brittany
エナメルポットが満載。

Brocante shops in Brittany
ここは巨大なスペースだったけれど、値段設定がやや高め。
けしてバーゲン価格ではない。

Brocante shops in Brittany
ティエリー氏、その中から、18世紀の扉を破格値でゲット。
店の人も気づいていない、ただの古い板材と思っていたらしい。

Drive to Brittany - day 2
そしてまたドライヴ。

Josselin, Brittany
Josselin(ジョスリン)に着いたのは、もう5時前。
Danaさんと私は、もうちょっと疲れてきたので、
早く宿にチェックインしたいのだけれど、
元気なティエリー氏は、ここでも車を停めて、
古い町を一回りすることに。

Josselin, Brittany

Josselin, Brittany

Josselin, Brittany
「幸いなことに」シャトーは(公開しているけれど)、閉館時間。
あー、もー、宿に帰りたいよぅ~。

Josselin, Brittany
それでも、まだ町が美しいので写真に撮る。

この後「もう宿に入りたい―。」と激しく主張して、
ピクニック夕食はやめて、宿にデリご飯を密輸入する。
UKだと、宿でティクアウェイご飯などを持ち込んで食べるのは、
問題ないけれど、フランスはNGだそう。
しかし、疲れてるし、汚したりゴミを出さなければ問題ないと、
私が断言(笑)、強硬断行する。

Moulin de l'Arz, Brittany
2日目の宿はステキなところなので、
「寝に帰る」だけではもったいなさすぎ。

Moulin de l'Arz, Brittany

Moulin de l'Arz, Brittany
こんな素敵なところで、密輸したデリご飯を、おいしく食べる。
もちろん、ゴミはまた翌朝コッソリ車に積み込んで出発。
痕跡が残らなければいいのさ。

Moulin de l'Arz, Brittany
これはティエリー氏の方の部屋。
う・・・可愛すぎるやろー(笑)。

Moulin de l'Arz, Brittany
ここは元水車小屋だったところが、改装されたもので、
いまでも古い水車が保存されている。

このお宿はここ:
Chambres d'hôtes Le Moulin de l'Arz

次回もドライヴ3日目続きます。




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