Abbaye de Beauport-1 (ボーポール修道院-1)- Brittany Drive (ブリタニー・ドライヴ)
今回から、ノルマンディーのル・シャトーを離れて、ブリタニーへ。
のんびり何のイベントもなく、ル・シャトーに滞在していても、全くハッピーな私とDanaさんなんだけれど、Pおじさんの友人で、ドライヴ好きのティエリー氏に、昨年何回か日帰りドライヴ旅行に連れて行ってもらって、これもとても楽しかった。
なので、ドライヴだと行きやすいブリタニーに、2泊3日のミニ・ドライヴ旅行を、今年の春頃から計画したのだった。
昨年と同様、3シーターのPおじさんの車を借りて(ティエリー氏の車は2シーターなので)、ガソリン代・食費・宿泊費はすべてわたしとDanaさんのシェアで、ティエリー氏にはただただ運転していってもらう。で、ブリタニーに詳しいティエリー氏に、少し見どころガイドもしてもらおう・・・という段取り。
ドライブだと行きやすい・・・というものの、今回の最大の目的地は l'île de Bréhat(ブレア島)<ここ>。
なぜかというと、ティエリー氏が幼いころ住んでいて、今でもおばさんが夏の間住んでいる、氏がその島をぜひ案内したい、という経緯。
ブリタニーの西端・・・ではないけれど、西端に至る半分ぐらい行ったところ、ル・シャトーからでも200km近くの距離、日本でいうなら、東京-大阪間の半分ぐらい、この距離を突っ走って、その間にボーポール修道院を観光して、フェリーで島に渡って、おばさんのお宅で午後のお茶をいただいて、少し島を観光して、またフェリーで本土に戻って、ホテルにチェック・イン・・・という、後で考えたらかなりムボーなスケジュールだったかも。
ティエリー氏はル・シャトー本館に前泊して準備万端、朝8時にはドライヴ旅行に出発。
まずは、ドライヴの写真から。
今年は滞在期間を1週間ほど前倒しにしたこともあって、
また、7月最終週からずっと、北ヨーロッパ全域、
天気のいい暑い夏が続いていたこともあり、この日も快晴。
朝のうち出ていた雲も、どんどん晴れていった。
白黒の乳牛達がまったりするのは、ノルマンディー。
(ブリタニーでは、薄茶の肉牛をよく見かけるようになる。)
ル・シャトーからブリタニーに向かうD976に面して建つ、
Ducey(デュセイ)のChâteau des Montgommerry (シャトー・デ・モンゴメリー )
もう少しでモン・サン・ミシェルが見える。
はるか彼方にモン・サン・ミシェル。
ここを過ぎると、ノルマンディーからブリタニーへ入ったことになる。
道はN175からN176へ。
最近整備されたばかりのようなキレイな道を、
順調にどんどんかっ飛ばす。
(といっても、Pおじほど運転の荒っぽくない、
ティエリー氏は、慎重・安全運転、優良ドライバー。)
「あ、海だ!!」と思うけれど、まだこれは河口。
Dinan(ディナン)を通って、St-Malo(サン・マロ)へと流れる、
La Rance(ランス川)を越える、橋の上の眺め。
Saint-Brieuc(サン・ブリアック)を過ぎたところで、
N12の幹線道路を降りて、D786に入っていく。
港町Binic(ビニック)を過ぎる時に、初めて海が見える。
夏気分全開。
10時頃には、最初の目的地Abbaye de Beauport(ボーポール修道院)到着。
D786を北上していくと、右手にちらっと修道院の廃墟が見える<こんな感じ>。
ここはまだ入り口ではなくて、道路のサインに従って、
あと150m程先に進んだ<ここ>が入り口。
道に面したパーキングは、観光バス優先なので、
乗用車は、小道を右に折れた先のパーキングへ。
Abbaye de Beauport(ボーポール修道院)入り口からの眺め。
Wikiでも仏語の表記しかないのを、Google英訳して粗訳しているので、かなりいい加減だけれど、ここの背景は以下のようなもの。
13世紀初頭にアウグスティアン修道院として開設されたもので、15世紀の全盛期の後、16世紀以降政治的に王と対立して、次第に衰退して行った。フランス革命にともなって、1790年に宗教施設として閉鎖され、住居として売却される。
1992年に最後のオーナーが、敷地を海岸線保存団体(?)に売却、修道院の廃墟部分は保存修復され、文化遺産として公開されている。
住居の部分は、売却以来閉鎖されていたが、2016年に残された800アイテムの品々がリストアップされて、修復・保存以前の状態の住居部分とともに、限定公開されている。(この部分も見学したので、その話はまた後ほど。)
レセプションがあって、ここから入場する。
タイミングよく、この8月から公開されていた、住居部分というのは、
この建物の2階にあたる部分。
レセプション部分ロビーの一角にある、聖母子像。
レセプションの建物の右側の廃墟。
元々はここが聖堂の身廊部分だった。
中世の騎士とその妻の墓標が保存されている。
他にも18世紀(?)の墓標。
その隣の部分、ちょうどレセプションの建物の裏側は、クロイスター。
石造りではなくて、多分木造の回廊が設けられていたのだと思う。
クロイスターに面して、レセプションの建物の反対側に建つ、
Chapter House(チャプター・ハウス=議事室)、典型的なノルマン様式。
(イギリスではそういうけれど、ここブリタニーではなんというのか・・・?)
天井の飾り彫刻。
もう一度クロイスターに出て、refectory(レフェクトリー=食堂)に向かう、
ところで、ティエリー氏と、すれ違う。
その、レフェクトリーだったエリア。
と、いうところで、話は次回に続きますよ。
Abbaye de Beauport
(ボーポール修道院)
Kérity, 22500 Paimpol, France
Map:
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