Thursday, 15 September 2016

Abbaye de Beauport-1 (ボーポール修道院-1)- Brittany Drive (ブリタニー・ドライヴ)

今回から、ノルマンディーのル・シャトーを離れて、ブリタニーへ。
のんびり何のイベントもなく、ル・シャトーに滞在していても、全くハッピーな私とDanaさんなんだけれど、Pおじさんの友人で、ドライヴ好きのティエリー氏に、昨年何回か日帰りドライヴ旅行に連れて行ってもらって、これもとても楽しかった。
なので、ドライヴだと行きやすいブリタニーに、2泊3日のミニ・ドライヴ旅行を、今年の春頃から計画したのだった。
昨年と同様、3シーターのPおじさんの車を借りて(ティエリー氏の車は2シーターなので)、ガソリン代・食費・宿泊費はすべてわたしとDanaさんのシェアで、ティエリー氏にはただただ運転していってもらう。で、ブリタニーに詳しいティエリー氏に、少し見どころガイドもしてもらおう・・・という段取り。

ドライブだと行きやすい・・・というものの、今回の最大の目的地は l'île de Bréhat(ブレア島)<ここ>。
なぜかというと、ティエリー氏が幼いころ住んでいて、今でもおばさんが夏の間住んでいる、氏がその島をぜひ案内したい、という経緯。
ブリタニーの西端・・・ではないけれど、西端に至る半分ぐらい行ったところ、ル・シャトーからでも200km近くの距離、日本でいうなら、東京-大阪間の半分ぐらい、この距離を突っ走って、その間にボーポール修道院を観光して、フェリーで島に渡って、おばさんのお宅で午後のお茶をいただいて、少し島を観光して、またフェリーで本土に戻って、ホテルにチェック・イン・・・という、後で考えたらかなりムボーなスケジュールだったかも。 
ティエリー氏はル・シャトー本館に前泊して準備万端、朝8時にはドライヴ旅行に出発。

まずは、ドライヴの写真から。

Drive to Brittany - day 1
今年は滞在期間を1週間ほど前倒しにしたこともあって、
また、7月最終週からずっと、北ヨーロッパ全域、
天気のいい暑い夏が続いていたこともあり、この日も快晴。
朝のうち出ていた雲も、どんどん晴れていった。

Drive to Brittany - day 1
白黒の乳牛達がまったりするのは、ノルマンディー。
(ブリタニーでは、薄茶の肉牛をよく見かけるようになる。)

Drive to Brittany - day 1
ル・シャトーからブリタニーに向かうD976に面して建つ、
Ducey(デュセイ)のChâteau des Montgommerry (シャトー・デ・モンゴメリー )
もう少しでモン・サン・ミシェルが見える。

Drive to Brittany - day 1
はるか彼方にモン・サン・ミシェル。
ここを過ぎると、ノルマンディーからブリタニーへ入ったことになる。

Drive to Brittany - day 1
道はN175からN176へ。
最近整備されたばかりのようなキレイな道を、
順調にどんどんかっ飛ばす。
(といっても、Pおじほど運転の荒っぽくない、
ティエリー氏は、慎重・安全運転、優良ドライバー。)

Drive to Brittany - day 1
「あ、海だ!!」と思うけれど、まだこれは河口。
Dinan(ディナン)を通って、St-Malo(サン・マロ)へと流れる、
La Rance(ランス川)を越える、橋の上の眺め。

Saint-Brieuc(サン・ブリアック)を過ぎたところで、
N12の幹線道路を降りて、D786に入っていく。

Drive to Brittany - day 1
港町Binic(ビニック)を過ぎる時に、初めて海が見える。
夏気分全開。

10時頃には、最初の目的地Abbaye de Beauport(ボーポール修道院)到着。
D786を北上していくと、右手にちらっと修道院の廃墟が見える<こんな感じ>。
ここはまだ入り口ではなくて、道路のサインに従って、
あと150m程先に進んだ<ここ>が入り口。
道に面したパーキングは、観光バス優先なので、
乗用車は、小道を右に折れた先のパーキングへ。

Abbaye de Beauport, Brittany
Abbaye de Beauport(ボーポール修道院)入り口からの眺め。

Wikiでも仏語の表記しかないのを、Google英訳して粗訳しているので、かなりいい加減だけれど、ここの背景は以下のようなもの。
13世紀初頭にアウグスティアン修道院として開設されたもので、15世紀の全盛期の後、16世紀以降政治的に王と対立して、次第に衰退して行った。フランス革命にともなって、1790年に宗教施設として閉鎖され、住居として売却される。
1992年に最後のオーナーが、敷地を海岸線保存団体(?)に売却、修道院の廃墟部分は保存修復され、文化遺産として公開されている。
住居の部分は、売却以来閉鎖されていたが、2016年に残された800アイテムの品々がリストアップされて、修復・保存以前の状態の住居部分とともに、限定公開されている。(この部分も見学したので、その話はまた後ほど。)

上の写真の正面のちゃんと屋根のかかった建物の一階に、
レセプションがあって、ここから入場する。
タイミングよく、この8月から公開されていた、住居部分というのは、
この建物の2階にあたる部分。

Abbaye de Beauport, Brittany

Abbaye de Beauport, Brittany
レセプション部分ロビーの一角にある、聖母子像。

Abbaye de Beauport, Brittany


Abbaye de Beauport, Brittany
レセプションの建物の右側の廃墟。
元々はここが聖堂の身廊部分だった。

Abbaye de Beauport, Brittany
中世の騎士とその妻の墓標が保存されている。

Abbaye de Beauport, Brittany
他にも18世紀(?)の墓標。

Abbaye de Beauport, Brittany


Abbaye de Beauport, Brittany
その隣の部分、ちょうどレセプションの建物の裏側は、クロイスター。

Abbaye de Beauport, Brittany

Abbaye de Beauport, Brittany
石造りではなくて、多分木造の回廊が設けられていたのだと思う。

Abbaye de Beauport, Brittany

Abbaye de Beauport, Brittany
クロイスターに面して、レセプションの建物の反対側に建つ、
Chapter House(チャプター・ハウス=議事室)、典型的なノルマン様式。
(イギリスではそういうけれど、ここブリタニーではなんというのか・・・?)

Abbaye de Beauport, Brittany

Abbaye de Beauport, Brittany
天井の飾り彫刻。


Abbaye de Beauport, Brittany
もう一度クロイスターに出て、refectory(レフェクトリー=食堂)に向かう、

Abbaye de Beauport, Brittany
ところで、ティエリー氏と、すれ違う。

Abbaye de Beauport, Brittany
その、レフェクトリーだったエリア。

と、いうところで、話は次回に続きますよ。




Abbaye de Beauport
(ボーポール修道院)

Kérity, 22500 Paimpol, France

Map:





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