The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)2016秋フェア
ブリタニー話の途中だったけれど、ネタが古くならないうちに、9月末に久しぶりに訪れたThe Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)のイメージを。
何年か前の日本のインテリア雑誌の取材もあって、よく訪れていたのだけれど、ここしばらく、ペーターおじさんがらみのコンチネント出張が増えて、会期が重なっていたり忙しかったりで、すっかりご無沙汰していた。
この秋も作業がパンパンになっている中、ディーラーの一人、アンドリュー・コリエー氏とコンタクトすることがあって、その時に「秋フェアにきっと行くから。」なんて口約束してしまったので、義理堅い(?)私は社交辞令口約束を厳守しに向かったのだった。
以前は1フロアだったのが、入り口付近にメザニン(中二階)ができて、
規模は拡大して、10-15ブース増えている様子。
まずはその「口約束」を果たしに、アンドリューさんのブースへ。
全体的に本格的アンティークが多くて、価格帯が高い中、
私の手が出せる価格帯のものまで、幅広く扱っているのがここの魅力。
扱っているのは主にイギリスとフランスからの
アンティークと、ヴィンテージ。
ここの掘り出し物感覚に、いつでもテンション上がる(笑)。
テンコ盛りのグラスたちの中からお気に入りの
ワイングラス・ペアとタンブラー・セットを探し出して・・・、
奥の壁にかかっているダーク・ブロンズの、
ケルビム君ペア、そしてハンドミラーを連れ帰ることにした。
ファミリービジネスなので、フェアも一家で参加、
皆さん愉快でフレンドリーなのも、ここの魅力。
こんな風にブースの写真が撮れるのは一瞬で、
いつもお客さんがみっちり詰まっていて、
お客さんの背中しか撮れない状況。
普段は北の国Lincoln(リンカーン)郊外の巨大アンティークセンター、
Hemswell Antique Centres(ヘムズウェル・アンティークセンター)に、
スペースを持っている。
<ヘムズウェルのアンドリューさんのページ>
買い物を、ここのブースで預かってもらって、
ほかのブースもぶらぶら見て回る。
以前はフレンチ・シャビーシック全盛だったここのフェアも、
ずいぶん雰囲気が変わってきた。
いろいろとテイスト・商材を多様化して、
ミックス・マッチさせていかないと生き残れない感が強い。
なので、これがトレンド・・・というものは、
なくなってきているのかもしれない。
その中でも、60年代テイストや
(あ、自分が好きでないので写真撮ってない・・・笑)、
自然・博物誌ネタ(これはキャビネット・オヴ・キュリオシティーの流れ)が目に留まる。
シェルやら博物誌プリントがこのライン。
真ん中のグリーンのチェアは、60年代。
(こういう家具で育ったので、いまいち何がいいのかわからない・・・。)
押し花は、今どきのイチオシかな。
ポイントは、紙やレーベルの古び加減と、
記述の文字が18-19世紀の手であること。
買えないものは、何でも作ってしまうけれど、
字が下手なので、これだけはうまくいかない・・・。
ほかのブースで、こういうのもあった。
フレンチ・シャビーシック系のディーラーさん達で、
フェアから去ってしまった人も多い中、
エントランス入ってすぐのベスト・ポジションで健在なのが、
Maison Artefact(メゾン・アーテファクト)のヴィッキーさん。
よりシンプルな北欧アンティークにシフトして、
エレガントなテイストのミッド・センチュリーと
組み合わせることで成功している。
ここの売り、ヴェネチアン・ガラスのシャンデリアは、
いつも何か新しいものが入っているけど、変わりなし。
ここも、お客さんがひっきりなしで、ヴィッキーさんとは、
手を振って挨拶できただけ。大繁盛。
キャビネット・オヴ・キュリオシティー・テイストで、
毎回クールなMartin D Johnson Antiques
(マーティン・D・ジョンソン・アンティークス)。
ここも、「元祖」キャビネット・オヴ・キュリオシティーな、
Fontaine(フォンテーヌ)
エントランスの近くで、チャーミングなので目に付いた、
19世紀初頭のスゥエーデンのカントリー・ペインティング。
で、最後の圧巻がこれ、Ex Voto(エクス・ヴォト)のコレクション。
何度か書いたと思うけど、Ex Votoは教会・チャペルなどに捧げる飾り物。
絵馬的なるものだけど、絵馬が「祈願」なら、
こちらは「成就奉納」というところが違う。
イタリアやフランスなど、カソリック国での習慣なので、
イギリスではほとんど見かけない。
これは(聞いたけど誰か忘れた・・・)20世紀初頭の作曲家のチャペルで、
コレクションされていたものが、全体で放出されたもの。
なので、単独では販売されていない。
全コレクションで£17,000の値札・・・Phew。
********************************
The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)
チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10(ぐらいだったかな?)をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。
The Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.
View Larger Map
*************************
by KotomiCreations
Labels: 日記
<< Home