Sunday, 9 October 2016

The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)2016秋フェア

ブリタニー話の途中だったけれど、ネタが古くならないうちに、9月末に久しぶりに訪れたThe Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)のイメージを。

何年か前の日本のインテリア雑誌の取材もあって、よく訪れていたのだけれど、ここしばらく、ペーターおじさんがらみのコンチネント出張が増えて、会期が重なっていたり忙しかったりで、すっかりご無沙汰していた。
この秋も作業がパンパンになっている中、ディーラーの一人、アンドリュー・コリエー氏とコンタクトすることがあって、その時に「秋フェアにきっと行くから。」なんて口約束してしまったので、義理堅い(?)私は社交辞令口約束を厳守しに向かったのだった。

The Decorative Fair, Battersea Park
以前は1フロアだったのが、入り口付近にメザニン(中二階)ができて、
規模は拡大して、10-15ブース増えている様子。

The Decorative Fair, Battersea Park
まずはその「口約束」を果たしに、アンドリューさんのブースへ。
全体的に本格的アンティークが多くて、価格帯が高い中、
私の手が出せる価格帯のものまで、幅広く扱っているのがここの魅力。

The Decorative Fair, Battersea Park
扱っているのは主にイギリスとフランスからの
アンティークと、ヴィンテージ。
ここの掘り出し物感覚に、いつでもテンション上がる(笑)。

The Decorative Fair, Battersea Park
テンコ盛りのグラスたちの中からお気に入りの
ワイングラス・ペアとタンブラー・セットを探し出して・・・、

The Decorative Fair, Battersea Park
奥の壁にかかっているダーク・ブロンズの、
ケルビム君ペア、そしてハンドミラーを連れ帰ることにした。
ファミリービジネスなので、フェアも一家で参加、
皆さん愉快でフレンドリーなのも、ここの魅力。
こんな風にブースの写真が撮れるのは一瞬で、
いつもお客さんがみっちり詰まっていて、
お客さんの背中しか撮れない状況。
普段は北の国Lincoln(リンカーン)郊外の巨大アンティークセンター、
Hemswell Antique Centres(ヘムズウェル・アンティークセンター)に、
スペースを持っている。
ヘムズウェルのアンドリューさんのページ

買い物を、ここのブースで預かってもらって、
ほかのブースもぶらぶら見て回る。

The Decorative Fair, Battersea Park
以前はフレンチ・シャビーシック全盛だったここのフェアも、
ずいぶん雰囲気が変わってきた。
いろいろとテイスト・商材を多様化して、
ミックス・マッチさせていかないと生き残れない感が強い。

The Decorative Fair, Battersea Park
なので、これがトレンド・・・というものは、
なくなってきているのかもしれない。
その中でも、60年代テイストや
(あ、自分が好きでないので写真撮ってない・・・笑)、
自然・博物誌ネタ(これはキャビネット・オヴ・キュリオシティーの流れ)が目に留まる。

The Decorative Fair, Battersea Park
シェルやら博物誌プリントがこのライン。
真ん中のグリーンのチェアは、60年代。
(こういう家具で育ったので、いまいち何がいいのかわからない・・・。)

The Decorative Fair, Battersea Park
押し花は、今どきのイチオシかな。

The Decorative Fair, Battersea Park
ポイントは、紙やレーベルの古び加減と、
記述の文字が18-19世紀の手であること。
買えないものは、何でも作ってしまうけれど、
字が下手なので、これだけはうまくいかない・・・。

The Decorative Fair, Battersea Park
ほかのブースで、こういうのもあった。

The Decorative Fair, Battersea Park
フレンチ・シャビーシック系のディーラーさん達で、
フェアから去ってしまった人も多い中、
エントランス入ってすぐのベスト・ポジションで健在なのが、
Maison Artefact(メゾン・アーテファクト)のヴィッキーさん。

The Decorative Fair, Battersea Park
よりシンプルな北欧アンティークにシフトして、

The Decorative Fair, Battersea Park
エレガントなテイストのミッド・センチュリーと
組み合わせることで成功している。

The Decorative Fair, Battersea Park
ここの売り、ヴェネチアン・ガラスのシャンデリアは、
いつも何か新しいものが入っているけど、変わりなし。

ここも、お客さんがひっきりなしで、ヴィッキーさんとは、
手を振って挨拶できただけ。大繁盛。

The Decorative Fair, Battersea Park
キャビネット・オヴ・キュリオシティー・テイストで、
毎回クールなMartin D Johnson Antiques
(マーティン・D・ジョンソン・アンティークス)。

The Decorative Fair, Battersea Park
ここも、「元祖」キャビネット・オヴ・キュリオシティーな、
Fontaine(フォンテーヌ)

The Decorative Fair, Battersea Park
エントランスの近くで、チャーミングなので目に付いた、
19世紀初頭のスゥエーデンのカントリー・ペインティング。

The Decorative Fair, Battersea Park
で、最後の圧巻がこれ、Ex Voto(エクス・ヴォト)のコレクション。
何度か書いたと思うけど、Ex Votoは教会・チャペルなどに捧げる飾り物。
絵馬的なるものだけど、絵馬が「祈願」なら、
こちらは「成就奉納」というところが違う。
イタリアやフランスなど、カソリック国での習慣なので、
イギリスではほとんど見かけない。
これは(聞いたけど誰か忘れた・・・)20世紀初頭の作曲家のチャペルで、
コレクションされていたものが、全体で放出されたもの。
なので、単独では販売されていない。
全コレクションで£17,000の値札・・・Phew。




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The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)

チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10(ぐらいだったかな?)をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。

The Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.



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