My new toy(新しいオモチャ) Canon EOS 700D
ベルンの旅行話に入る前に、近頃入手した、新しいオモチャ、つまり、カメラの話を。
一応プロの仕事をしているフォトグラファーなんだけれど、使っているカメラがCanon 500Dという、7年前に買った初心者用カメラ。
デジタル写真で、取材型(スタジオ型でなくて、現場へ行って撮影ということ)なので、サクサク撮影出来て失敗がない・・・ということが必須条件で、画像のクオリティーに関しては、完璧主義者でなくて、ゆるい方。(どちらかといえば、コンポジションや、ラィティングのキレイさ的な審美系が基準。)
そんなわけで、サブ機も使い慣れている、同じ500Dを買って、ずーーーーっと7年間そのまま続行。両機とも相次いでシャッターが寿命になって、でも修理に出して、それでもまだ使うのだった。
去年の終わりに、なにげに現在のCanon EOSシリーズのモデルを見ていて、最新は760D だとか(あ、あいかわらず、初心者モデルしか見てませんよ・・・笑)で、世間の移り変わりにちょっと驚く。
どれ位進歩しているのか調べてみたら・・・そのまま、新しいモデルのカメラがお買い物リストに入ってしまった。
PCやらアンドロイドのアップグレードが優先だったので、カメラはしばらく待って・・・優先の子たちが揃ったところで、こんどはカメラの番。
なんでまた、デジタル一眼の「初心者モデル」に固執しているかというと、「プロ用」のカメラは、まず予算がついていかない、そして、大きすぎて重すぎて扱いきれないと知っているから。(知人に、試しに使わせてもらったけど、筋力がないので、丈夫でない手首痛めること必至。)
トドメの理由が、使っているCanon EF-S 18-200mmレンズ。これは「初心者用」のクロップド・フレーム・センサーのカメラ用で、「プロ用」のフルフレーム・センサーのカメラには装着できないのだが、私はこのレンズを愛してしまっていて、これなしで撮影できない・・・のだった。これ1本で、レンズ3本分ぐらいよく働く。
このレンズとPhotoshopポストプロセスで、自分の写真は出来上がっていると、いいきってもいいぐらい。
レンズや画質にこだわる、カメラおじさんたちとは、全然別次元で生きていると思う、多分。
さて、その「初心者モデル」達、最新のEOS 760D/ 750D (この両モデルはあまり違いがないように思う)は、Wifiが入ってそのままモバイルディヴァイスに画像を送れるのがポイントらしいけれど、PCには送れない。
私はタブレット使わないので(タブレット持ってるけれど、実はPC)、これはメリットがない。
そして、なぜだか型落ちの700Dの方が、高いISOスピードのセッティングを持っていて、つまり、ストロボ無しローライト撮影に有利。これ、これが私の場合最大の重要ポイントなのだった。
オートでISO6400スピードまでかっ飛ばしてくれるのはとても使いやすい。(EOS500DはISO1600まで。それ以上は設定し直さないと使えない。)
500Dに比べて、高ISOスピード撮影画像がシャープになっているのもポイント高し。
高ISOスピードで出てくるノイズは、ポストプロセスでノイズ・リダクションをかけて、スムースにするのだけれど、ここでシャープさが激しく失われるので、元画像がシャープな方が助かる。
そして、500Dに比べて、高ISOスピードのノイズ自体も少ない・・・と思われる。
そんなわけで、7年ぶりの新しいカメラボディは700Dに決定。
こんな子が来ました。
「はじめまして・・・、700Dと申します。」
私は基本がケチなので、中古品のボディを、
よく使うカメラ業者Wexから購入。
Ebayとかいろいろ比べてみて、シャッターカウント2000程度で、
評判のいいカメラ専門業者Wexが検品している、というポイントと、
価格のバランスでこうなった。
シャッターカウントというのは、何回シャッターが押されたか、つまりショット数のこと。当たり外れもあるけれど、初心者用機なら、5万~10万ショットのあたりで、シャッターが寿命になると覚悟しておいたほうがいい。(そして、三脚倒したり・・・なんて予想外のアクシデントもあるので、撮影仕事には必ず2機のボディを持っていく。)
シャッターが寿命になると、Canon取り扱いの修理業者Fixationに持ち込む。(先月スーパーワイドレンズ折った時も、ここに持ち込んだ。)
通常はプロ用機を持ち込む業者なんだけれど、取り扱いメーカーの一眼レフであるかぎり、初心者用機でも修理してくれる。
3年前に修理した時は、VAT込で£300前後。
例えば、今回の中古ボディが£270だったので、マーケットに出ているボディを調べて、買い直しも含めて検討するはめになる。
Fixationも商売がうまいのかなんなんだか、レンズもカメラも、状態のいい中古を買う値段のビミョーに下を見積もってくる。絶妙(笑)。
上から見たところ。
ヴィデオがスイッチ上で独立した設定になっていて、格段に使いやすい。
しかし、私はほとんどヴィデオを撮らない。(遊びでアンドロイドで撮る程度。)
そして、もしこれでヴィデオを撮るなら・・・、キットになっているIS STM 18-55mmレンズがないと話にならない。
このレンズ自体は、キット・レンズなので、まぁ、大したものじゃないのだけれど、ほとんど無音でスムースにフォーカスする、というのが最大のポイント。
私の持っている従来のレンズだと、グィーグィーガコガコ、フォーカス音が録音されてしまうので、無音ヴィデオ(あるいは後から音楽をかぶせる)しか撮れないということになる。
レンズ自体は£100以下でマーケットに出ているので、もし必要になれば買えばいいか・・・と考えている。
あるいは700Dが気に入ったら、今度はレンズ付きキットで、サブ機も買い換えてもいいかと。
後ろ姿。
EOS一族なので、ボタンの位置や意味が歴代同じで、使いやすい。
ボディ自体が軽量化のためか、一段とプラスチックっぽい・・・
という話もあるけれど、それは気にしていない。
シャッター・ショットの感じがちょっと軽くて頼りない気はする。
(シャッター寿命、短いの予感・・・笑)。
500Dからの大進歩はこれ、モニターが回転して開く。
(そして、タッチスクリーン・コントロール可能)
多分、これがいまどきスタンダードなんだろうけど、
これが便利なことにはじめて開眼。
これは再生だけれど、撮影時のファインダーヴューをモニター・ヴューに切り替えて、
タッチスクリーン式で撮影ができる。
以前時折、アンドロイドでしか撮影できないアングル、というのがあって、
腹だたしかったのだけれど、これなら楽勝。
(例えば、テーブルの上のものを真上から撮ったり等・・・。)
指でつまんで拡大もできるので、再生でフォーカスを確認するのにも便利。
ボチボチ進行中の秋冬コレクション新作撮影ちう。
秋冬モノは、かなりのローライトで撮ることが多いのだけれど、
ほぼ失敗なく一発でフォーカスが入る。
撮影はかどる事この上なし。
試し撮り。
ポストプロセスで、Luminanceを上げて、スムースにしたくなるほど、シャープ。
ちなみに、ポストプロセスは、jpgで撮っているけれど、まずCamera Rowで開いて、シャーピング/ノイズリダクション(Luminanceを上げること)や、アジャストメント・ブラシで部分的な露出補正、レンズ・ディストーション補正(愛しているけれど、Canon EF-S 18-200mmレンズはディストーションが酷い。インテリア撮影の場合、ポストプロセス補正は必至)をしてから、Photoshopでオープン。
ここで、パースペクティヴ修正と色調調整(Camera Rowの2レヴェル調整より、Photoshopの3レヴェル調整の方がやりやすいので)、必要ならばクローン・スタンプで、(ポートレートの)肌のトーンを直したり、(インテリアの)写り込んでしまった不要なコードをを消したり・・・的なことをやって仕上げている。かなり我流と思う(?)。
これまた試し撮り。
激しいにわか雨の後の、ウィンドウ・ボックスのロベリアを、窓越しにf1.4で撮影。
窓に貼っているUV遮断シートのせいか、700Dのシャープさのせいか
ボケになるはずの部分がムラムラに・・・?ちょっとびっくり。
窓ごしでない写真はちゃんとキレイにボケてるので、
UV遮断シートのせいにする。
先日の700D君初仕事。
ローライト系自然光のみでの撮影でも、三脚無し手持ち撮影。
ライフ・スタイル系のクライアントさんは、
三脚立てての安定したアングルでは、つまらないようで、
ビミョーなアングルを要求されるので、途中で三脚放棄にいつもなってしまう。
狭いランディングは、空気椅子で壁際撮影。
ジム通っててよかった(笑)。
そんなわけで、さっそく主役活躍中の700D君でした。
次回こそ・・・、ベルンいきますよ^^。
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