天使のイメージ
キリスト教信者ではないのだが、教会やキリスト教のヴィジュアルイメージがとても好きだ。特に天使のイメージが好きで、美しいものなら何でも撮ってしまう。(あ、ヴィジュアル系の私は、悪魔でも美しければ好きなのだが・・・ただ、美しいものが少ないだけ・・・笑)。
アングリカンやプロテスタントのミニマリスティックな装飾を排除したものより、カソリックの装飾性が好き。もっと好きなのが、東方的でこの上もなく煌びやかな、オーソドックス教会。キリスト教の装飾性の水面下には、ケルトやゾロアスターやミトラといった異教のモチーフ、シンボリズムが連綿として流れている。言葉を変えると、こういった古代信仰の象徴を組み込むことによって、キリスト教はそれらに取って代わっていった・・・ともいえる。私的には、オーソドックス教会の装飾美の中に、ビザンティンから遡ってはペルシャ、アッシリア、バビロニアといった古代メソポタミア諸帝国のヴィジョンを垣間見ている。
天使の概念もキリスト教のみならず、その前身のユダヤ教、さかのぼってはゾロアスター教にも見受けられる。エネルギーの根源である火と光を奉るゾロアスター教(マズダ教)に、魂のつながりを感じている私としては・・・教会の天使達に、なにかもっと古代の光の使者のイメージを重ねて視ているのかもしれない・・・。
今日は少し趣向を変えて、私の写真とともに、他にもFlickrから私の好きな(私のものよりもっとすばらしい)天使の写真の数々を引用してみよう。
最初はこの前Cardiff(カーディフ)で撮った天使。
「カーディフの街」の標本箱にやや正面向きのものを載せたが、この横向きのアングルも気に入っている。
翼と風に翻る衣の流麗なこと・・・。
撮影:Tiquetonne2067 @Flickr
ブルージュの街で撮った天使のイメージをポストプロセスで合成。
今まさに天から降り立ったかのように・・・。
撮影:Justinraff”Flickr こんなにシャープに、素晴らしいアングルで撮りたいものだ。
撮影:crowolf @Flickr
Gustave Moreau(ギュスターヴ・モロー)の描く天使。
Jupiter et Semele(ジュピターとシメレー)の部分。Musee Gustave Moreau所蔵。
撮影:Diodoro @Flickr
Musee National du Moyen Age, Cluny Museum所蔵。中世の天使達。
撮影:p w jewitt @Flickr ノーフォークの教会の天使。これも16-7世紀の物のよう。
この前のウェールズ旅行から、カーディフ上のバンケティング・ホールの天使。
撮影:Adornments NYC @Flickr
ロンドンのWestland(ウェストランド)というアンティーク・ディーラーの建物のステンドグラス。
元19世紀建造の教会だったところ。
Bath(バース)の街の天使像。
Oxford(オックスフォード)の建物の天使。
South Kensington(サウスケンジントン)の教会のステンドグラス。
天使といえば・・・このLisa Gerrard(リサ・ジェラード)のSanvean (I am your shadow)を聞くと、天使をイメージしてしまう。優しくて厳かで、軽やかで重く、光と影が同時に存在する・・・彼女の声の中に・・・。私の一番好きな曲。
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