トーナメント -Hampton Court Palace (ハンプトンコート・パレス)-2-
ハンプトンコート・パレスのトーナメント(馬上槍試合)の話の2日目。
今日は宮殿のコート・ヤードでの、ヘンリー8世王妃Anne Boleyn(アン・ブーリン)とその取り巻きたち。
信心深くて堅物の最初の王妃キャサリン・オブ・アラゴンや、色白でぽっちゃり、おっとりタイプの三番目の王妃Jane Seymour(ジェーン・シーモア)に比べて、歴史的にアン・ブーリン王妃は、スリムで浅黒く、奔放でおてんば・・・なイメージで描かれる。ここ、ハンプトンコートではこの女優さんがいつでも、アン・ブーリン役を表情たっぷりに演じている。
王妃付きの女官。
この女優さんは、昨年のイベントで、キャサリン・オブ・アラゴンを演じていたのを覚えている。
日差しの中でステキな笑顔。
王妃の取り巻きの、作曲家Mark Smeaton(マーク・シミートン)と若い貴族Henry Norris(ヘンリー・ノリス)かな?
もう一人の取り巻き貴族Francis Weston(フランシス・ウェストン)かな?
この青年たちが、女官たちにそそのかされて、アン・ブーリンに捧げる愛の詩を競い始める・・・。
もちろん、この架空のストーリーは、その後ジェーン・シーモアに心を移したヘンリー8世が、アン・ブーリンから再度離婚するために、彼女を姦通罪に陥れて処刑してしまう・・・という、例の有名な話の前触れとして設定されている。
あ、昨日もこの写真つかったな・・・。
歴史の上では、アン・ブーリン王妃のみならず、姦通罪に問われて取り巻きの貴族達3人、作曲家シミートン、その上実の兄のジョージ・ブリンまでもが、完全な濡れ衣でロンドン塔に送られ処刑される。かなり陰惨な結末。
ヘンリー8世一人が残虐な暴君だったというよりは、どうしても嫡男が必要だったヘンリー8世に付けこんだ、貴族達のパワーゲームとでも言おうか・・・。まぁ、時代が変わっても、いつもどこかで陰謀画策し合ってしまう、人間の性質は似たり寄ったり、という感じ。
ともあれ・・・、イヴェントは歴史の中の幸せなひとコマをスライスして、楽しく繰り広げられる。
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