Scuola Grande di San Rocco, Venice(聖ロッコ博物館、ヴェニス)-2-
撮影仕事が入ると、もう時間が足りなくなって、標本箱更新は遅れ気味・・だけど、やっとポストプロセスも終わって、ひと仕事完了。
で、標本箱はヴェニス、Scuola Grande di San Rocco(聖ロッコ博物館)からの続編を。
上階のChapter Room(議事室)の隣に、
小さなSala dell’Albergoと呼ばれる部屋がある。
直訳するとHotel Hall?となって・・・つまり、
控室的な意味なんじゃないかなと、意訳的に考えてみる。
小さな部屋だけれど、その一面の壁に、
Tintoretto(ティントレット)のCrucifixion(十字架磔刑)が描かれている。
ドラマティックの磔刑図のクローズアップ。
もっとクローズアップ・・・なんだけれど、
この絵画でクローズアップして見るところは、
他にもあって、
右側で見物している人々の中の、ピンクのローブに赤いターバンの男、
これがティントレットの自画像だという話。
ここもまた、濃厚な装飾の天井。
装飾パネルは、やはり、ティントレット。
St. Roch in Glory(栄光の聖ロッコ)
この聖人さんが「栄光」していたら、誰だかわからない・・・。
ほとんど浮浪者ないでたちで、
脚のペストの化膿傷を見せてないと。
てっきり、ここの奉納者か献金者の偉いさん・・・か誰かかと思ってたよ。
それを取り囲む、周囲の装飾パネルも華麗。
ここからまた階段を上がって、上階の宝物室へ。
途中に置かれたランタン。
これも議事室に合ったランタンと同じ製法で、
カーヴした面に沿わせるため、
棒ガラスを簾のように重ね合わせて作られている。
中央に描かれているのが、わかりやすい聖ロッコ。
もっとわかりやすい聖ロッコ。
巡礼者のいで立ちで(実は浮浪者ではなくて・・・笑)、脚の傷。
この横に、病んだ彼の面倒見てくれた、
という、犬の姿があれば完璧。
バロックな天蓋付きの装飾台座。
真ん中には御本尊聖ロッコ像があったのだろうか?
それとも、聖母子?
宝物室はこんな感じで、一面キャビネットに覆われている。
キャビネット一面の聖遺物。
シャンデリアはムラノ製かな?
装飾的な「容器」のオブジェにとても心惹かれる・・・。
その上に、豪華なシャッター・カヴァー。
そのうちの一つを覗き込んでみたら、
磔刑の釘・・・って、まぁ、ホントかどうか、
信憑性は定かでない(笑)。
大半は十字軍でエルサレムへ向かった、
無学なヨーロッパ兵(含、王侯・騎士)が、
中近東のしたたかな商人達に掴まされたモノ・・・っていうのが、
後々ヨーロッパ各地の教会・修道院に、
ありがたく収められているのだとか。
私の場合、信仰というより、
造形性・装飾性で惹かれているのかな(笑)。
なんだか最近こういう感じのものをよく作っている^^。
こういう物が欲しいのに、買えないから、
自分でこんな雰囲気のものを作る。
あぁ、ステキ・・・。
赤珊瑚の、これはキャンドル・スタンドかな?
最後に、ここのキャビネット、
ロックまでもがこんなに美しいのだった。
Scuola Grande di San Rocco(聖ロッコ博物館)
Map:
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