Palazzo Querini Stampalia, Venice (パラッツォ・クエリーニ・スタンパリア、ヴェニス)
やっと話はヴェニスに戻ってきて、今回は、滞在の最終日に訪れた、Palazzo Querini Stampalia(パラッツォ・クエリーニ・スタンパリア)のイメージを。
ここはヴェニスのQuerini Stampalia(クエリーニ・スタンパリア)一族の屋敷が、19世紀に文化財団として、絵画を中心とした美術館として公開されるようになったもの。
60年代の建築家Carlo Scarpa(カルロ・スカルパ)のモダーンな改装でも有名・・・だそうだけれど、古物好きの私は、この部分はまったく素無視して(笑)、上階の古いインテリアばかり撮影していたのだった。
こういうインテリアに、ぐっとくるんですね(笑)。
ヴェニス特有のPortego(ポルテゴ)と呼ばれる、一種の応接室、兼、廊下。
この部屋には、ヴェニスのイベントを描いた、
(多分)18世紀の絵画がぎっしり展示されている。
これはドゥカーレ宮殿の横の広場。
拡大してみると、バルコニーから提督も観覧の様子。
サンマルコ広場に立つマーケット。
いろいろ衣装も売られていて・・・、
あぁ、私この絵の中に入って、このマーケット訪れたい(笑)。
18世紀後半の、ラッカー塗装の家具で統一された部屋。
絵画もこんな風に、インテリアに取り込まれた形で、
18世紀に実際に飾られたいたような状態で展示されている。
詳細は記録してこなかったけれど、
Lorenzo di Credi(ロレンツォ・ディ・クレディ)の聖母子と思われる。
18世紀前半の、ムラノ・ガラスの見ごとな鏡。
周囲のパネルの中には、
ガラスにモノクロームで描写された裏から水銀張りされている。
フレスコ画の天井。
なんだか落ち着ける、こじんまりした控室。
次々に続く応接室には、歴代の一族と思われる肖像画が連なる。
18世紀のダイニングを再現した部屋。
装飾レリーフのような、トロンプルイユ・フレスコ画が描かれた部屋。
この部屋には、Pietro Longhi(ピエトロ・ロンギ)のコレクション。
この人、生涯に一体何枚絵画を描いたのか・・・、
と思うぐらい、ヴェニスのあちこちの美術館で、
セットで展示されているのを見かける。
自分的に一番ヒットだった、初期ルネッサンスの聖母戴冠。
実は私達、このMantegna / Belliniの特別展を見に、
ここに来たのだけれど、延々たどり着かないので、
途中から端折って、やっと最後のこの特別展の部屋にたどり着く。
こんな感じで、ただただこの類似する絵画を
(左:ベリーニ、右:マンテーニャ)並べて展示して、
もう一つの部屋で、いろいろ解説資料が展示されているという、
意外と小さなエキジビション。
で、イタリア語なんてわからないので、
2つの絵画の描かれた、20年の差で、
右のマンテーニャの装飾的な硬質の様式から、
左のベリーニの写実的な様式に移行していることを、
テーマにしているのかと思っていた・・・。
この後のロンドン・ナショナルギャラリーのMantegna / Bellini展では、
実際にはほぼ同い年で、義理の兄弟にあたる、
2人の絵画のスタイルの背景や、お互いに影響を与えあっていったことが、
大量の招聘絵画の展示で解説されるという、
これの10倍ぐらいの規模のものだった。
この絵画たちにも、ロンドンで半年後に再会したのだった。
最後は、おまけヴィデオで、カルロ・スカルパ、
デザインの20世紀の部分も含めて、
この美術館の全体のイメージをキャプチャーした、
この美術館制作のヴィデオを。
Palazzo Querini Stampalia
(パラッツォ・クエリーニ・スタンパリア)
地図:
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