Thursday, 7 September 2017

Le Chateau Garden 2017(ル・シャトー 2017)

あー、終わった終わった。 アパレルの撮影仕事2日と、その後の一連のポストプロセスのトンネルをやっと抜け出たところ、やれやれ~。 そんなこんなで、標本箱ブログも、再びご無沙汰モードに入っていました。

今年のル・シャトーの写真がいろいろ出来上がってきたので、今回はそのイメージを。

le Chateau 2017 summer
Pおじさんの箱アートの展示室。
パーティの準備中で、椅子やらテーブルやら動かしていたところ。
で、この展示室や、アトリエのある、正面向かって右手側の、
東ウィングの方は、比較的いつも通り。

le Chateau 2017 summer
ダイニングエリアから、西ウィングが大混乱しているのは・・・、
この前も書いたけれど、
セントラルヒーティングの設置工事の真っ只中だから。
ダイニングルームにも、ラジエターが設置されて、
それがちょっと白々しくて目につくけど・・・これはもうヤムナシ。

le Chateau 2017 summer
一階西ウィングのおじさんの寝室も、足の踏み場もない状況。

le Chateau 2017 summer
ラジエーターが壁に取り付けられて、
その後に給湯パイプが、壁に沿って取り付けられる。
奥に見える寝室にラジエータが2機、
その先のダイニングにパイプを繋ぐのに、
分厚い18世紀の石壁に、パイプ穴を開ける必要がある。
この部分が、フツーの業者では手に負えなかった部分。
歴史的建造物専門の業者に頼んで、やっと施工できる見通しがたった。

le Chateau 2017 summer
西ウィングの1階ダイニング・キッチン・バスルーム・ベッドルーム、
2階のベッドルーム2室で、トータル11機ラジエターを設置。

le Chateau 2017 summer
で、そのコア部分の、ボイラーはガーデンルームと、
本館の間の、18世紀のキッチンだったところ
(現在は納屋として使われている)に、設置することに。
ガーデンルームの奥で、いつもは薄暗い、実質開けっ放しだった部屋。
保全のために、ドアを付ける必要があって、
そのドアもブルー/グレイ・ペイントのアンティークで、
かつ明り取りガラスの入ったもの・・・という、
明確なスタイルのあるおじさんのこととて、
ラングルさんのサルベージ・ヤードにドアを探しに行った次第。
それでまた、見事に思っていた通りのものが見つかるから・・・驚く。

le Chateau 2017 summer
暗いけれど、これがその新ボイラー室。

ボイラー自体は、それほど大きな物ではない。
イギリスでも普通に使われている、家庭用ボイラーを、ひとまわり大きくして、床置にしたようなもの。(家庭用ボイラーは、壁に設置する型のものが多い。)
で、右に見える巨大タンクに、灯油を満たして、これが、ボイラーの燃料となる。
この界隈の田舎では、ガスが供給されていないので、ガスを使うとしたら、カロガス(プロパンガス)。ボイラー用には、それでは効率が悪いので、こんな形の、巨大タンク+灯油という方法になるそうだ。
ちなみに、このタンクを満タンにするのに、約€1000かかるのだそう。それが、いったいどのくらいの期間保つのかは、スペースのサイズ、気温、使用頻度によるので、自分が使ってみないことには、一概に参考の目安ですらわからない・・・という、ちょっとコストが恐ろしい感じ。
アランさん達の、マナハウスを見せてもらった時に、地下室のボイラールームを見せてもらった。
そこはル・シャトーよりも小規模だけれど、全室にラジエターを完備しているので、同じような巨大タンクが2つ設置されていた。
あまり、高くつかないといいのだけどね、おじさん。

私達が訪れた週から工事が始まっていて、2週間の予定が、実質3週間弱にずれ込んで、ル・シャトー夏恒例のパーティーの前々日の午後、工事完了。パーティーの準備のお手伝いに、本館に入ったら、テストでヒーターを入れた後だったので、部屋がほんのりまだ暖かかった。
夏日の午後でも、涼しい(というか、肌寒い)本館の中が、温かいのは革新的 !! これで、冬も快適ななるといいねぇ^^。

le Chateau 2017 summer
工事のために、ここに引っ越してから17年間動かしたことのない、
ディスプレイや、棚を動かすはめになったおじさん、
色々としまいこんで、忘れられていたものを発掘するチャンスにもなった。
ここの階段ランディングに、昔から飾られている、
2枚のペアの、男の子と女の子の18世紀絵画にまつわる謎・・・
の話も、思い出して話してくれた。

le Chateau 2017 summer

le Chateau 2017 summer
この子達は、おじさんがアンティーク・ディーラーだった、
両親から相続したもので、小さい頃から、ペアの絵画として覚えているそう。

棚を整理していて見つけた、昔のおじさんの作品写真を集めたアルバム
(このイメージは、また後日改めて・・・)
の中から、この絵画にまつわる、1940年頃の絵葉書が出てきた。

Old Postcards - Middelburg Museum
オランダ、Zeeland(ジーランド)州の、Middelburg Museum(ミデルバーグ博物館)。
おじさんの生まれ育った町で、ここの近くの18世紀の町家で、
両親がアンティークの店を構えていて、その上階で一家は暮らしていたのだそう。

Middelburg Museum
その、同じシリーズの絵葉書に写っている18世紀絵画、
この右端の女の子と、左端の男の子が、
2枚の切り離された絵になって、現在ル・シャトーのランディングに飾られている。
この博物館は、第2次世界大戦の爆撃で、破壊されて閉館、
収蔵物も多くが失われた。
その時、ダメージを受けた絵画の部分が切り取られて、ペアの絵として、
両親が買い取ったのか、譲り受けたのか、その辺の事情は不明。
博物館が現存していれば、きっと解明できたのだろうけれども、
現在となっては、この絵画がいつ誰の手になるものなのか、まったく不明なのだという。

le Chateau 2017 summer
2階のランディング。

le Chateau 2017 summer
2階の寝室には、ラジエーターが入って、快適に。
壁には、現代のアーティストの作品コレクションが、
少しずつ増えていっている。

le Chateau 2017 summer
おじさんの2階のベッドの上にかかっているのは、
今年の春に南仏で入手した、18世紀のパネル。
おじさんが買ったディーラー氏が、インスタグラムにアカウントを持っていて、
私をフォローしてくれたので、氏のフィードを見に行ったら、
このイメージを見つけて、えらく驚いた。

le Chateau 2017 summer
今年のバースデーカードと、クリスマスプレゼントは、
これを元ネタにしようかなと、画策中。

le Chateau 2017 summer
2階東ウィングの材料倉庫は、いつもどおり。

le Chateau 2017 summer


le Chateau 2017 summer


le Chateau 2017 summer


le Chateau 2017 summer
下階のおじさんのアトリエでは、

le Chateau 2017 summer
9月後半の、ブラッセルズのアートフェアに向けて、新作が進行中。

le Chateau 2017 summer
上の写真キャビネットの上に、この部分がくっついていた・・・という、
大型のタブナクル、2-3パーツに分解されて、それぞれが作品に発展途中。

le Chateau 2017 summer
帰る前の日に覗いてみたら、床にミラーが張り込まれて、
部屋に進化していた・・・。

現在、おじさん内ブームなのが、タブナクル(キャビネット)に、
ミニチュア・インテリアを設置する作品。
いくつか手頃なタブナクルを入手して、ブームとなっている様子。
9月のアートフェアが今から楽しみ。

le Chateau 2017 summer
とはいうものの、従来の「箱」スタイルも健在。
いくつか同時に進行中。

le Chateau 2017 summer
次回は、その「発掘」された、1980年代末~1990年代初めの頃の、
おじさんの作品写真をフィーチャー予定・・・、なんだけれど、
その前に、ジュエリーの方の新作ご案内が入るかも、です。







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