Christmas 2016 - 今年のクリスマス
全然ファンだったわけではないけど、クリスマス当日に、「ラスト・クリスマス」なんて歌ってたGeorge Michael(ジョージ・マイケル)がお亡くなりになりましたねぇ。ボウイさんやら、プリンスやら、ピート・バーンズやら、今年は音楽関連のオオドコロが続々お亡くなりだったのは、もしかして、天界のスーパー・ミュージック・フェスでも企画してるのかな、弁天さん・・・?(「聖お兄さん」ネタ・・・笑)。
隠者共同体のウチは、例年通り静かでヂミなクリスマスを満喫。
特に今年は、クリスマスが日曜日に重なって、振替休日的に、翌日のBoxing Day(ボクシング・ディ)も全面的にお休み。公共交通も止まって、例年ポチポチ、セールで開け始めていることもあるショップやスーパーも、今年は全面閉店。 食べてはゴロゴロしているだけの、自堕落な2日間ってステキだわ(笑)。
ちなみに、このボクシング・ディっていうのが、UK特有のものだそう。
クリスマスの、メインディッシュはアメリカ(のことは、あまり知らないけど・・・)やコンチネンツ(ヨーロッパ大陸)では24日イヴの夜、なことが多いそう。(確か、日本もそうだったんじゃないかな。)その時に、プレゼントも交換して、開けて楽しむ。
で、25日は、昔なら教会に行って、今時ならダラダラのんきに過ごす、というシステム。
一方UKは24日のイヴは、あくまでもフツーの日(最近、コンチネンツやアメリカの人がロンドンでは多いので、イヴにメイン・ディシュという家庭も増えてきたが)。この日にプレゼントを開けるのは「フラィング」で、ノーティ、NG、ダメ・ダーメ。
プレゼントは24日の夜にファーザー・クリスマス(サンタさん)が置いていくわけだから、25日の朝に開けるもの・・・ということになっている。
うちの配偶者氏のように「アンティーク」な世代の人は、25日朝になってもプレゼントは開けない。昼がクリスマスのメインディッシュで、そのときもまだ開けない。その後、散歩してお腹を空かせて帰ってきて、お茶とケーキを食べる。ここで初めてプレゼントを開けるという、実にまだるっこしい、シチメンドクサイ人達(もしかすると、配偶者氏の一家だけがそうだったのかもしれないけど・・・。)
私はその段階でもう飽きていて、「仕事始めようかなー」な気分になってしまう(笑)。
そのかわり、26日はボクシング・ディでお休みなので、この日にのんびり、もらったプレゼントを楽しむ、ということになる。
一方、コンチネンツでは、26日はもはや平日。会社やお店はOpenして、クリスマス気分ながら日常が戻ってくる。
クリスマスの日の朝に、Pおじさんから「プレゼントありがとー。」と電話が入ると(フランスでは24日の夜に開けている)、「え?もう開けたん?」と、ちょっと眉をしかめる配偶者氏が、可笑しい・・・。
と、まぁ、クリスマスには、ヨーロッパでもちょっとした地方性がある。
UK特有のボクシング・ディというのは、昔は使用人の人に、「お年玉」的にプレゼントやボーナスを渡す日だったそう。クリスマスの日は彼らは「仕事日」なので、翌日に休暇を取って自分の家族のところへ里帰りする、その際に雇用者が「お手当」をプレゼントしたのだそう。(教会の募金箱を開けて、困窮者に供給する日、というのが語源という説もある。)
この習慣は、この日に郵便屋さんや、ミルクマンなど、デリバリーに来てくれる人達に「お年玉」をあげるという形で、ほんの10数年ぐらい前まで残っていた。
というのは、ロンドンに来て最初の何年か、配偶者氏がポストマンが配達に来たらすぐ渡せるように、この日に玄関に小銭を用意して置いていたのを覚えているから。
今はもう、まったくそんな習慣はなくなってしまったし、ポストマンの来る時間帯が、ルートによってか、頻繁に変わるので、こんな悠長なこともしなくなってしまったけど。
閑話休題で、標本箱は、クリスマス後恒例の、そんなウチのどうでもいいようなクリスマス・レポートを。
こんな薄紙の折りたたみ式「スノーフレーク」飾りを、
配偶者氏が見つけて買ってきたところから、
今年のクリスマス飾りフィーバーが始まった。
まず、リヴィングルーム転じて、私のアトリエ、に導入。
入り口にもぶら下げたら、他の部屋の分がなくなったので、
ebayで検索して追加購入・・・のつもりが、
調子に乗ってしまって、丸いバウブル型やら、3D型やら、色々買ってしまう。
これはキッチンのシェードに、テンコモリしたところ。
ベッドルーム=配偶者氏の部屋が、一番大仰なことに・・・。
クリスマス・ツリーは例年、配偶者氏担当で、
本物のキャンドルを付ける程度のシンプルなものだった。
<このページ>
今年は昔に比べて、私の方にクリスマス前激務がなくて、
ココロの余裕があったのと、
氏が買ってきた今年のツリー、枝が横に張らずに、
上向きに伸びていて、これではロウソクが付けられない・・・。
そうなると、どうやってデコレーションしたものかアイディアのない氏が、
元企画デザイナーにヘルプを求める・・・。
そこで、去年ドイツで買ってきた、
薄板切り抜きのデコレーションをメインにすることにして、
これまた、いつものebayで検索して追加購入。
フラワー・アレンジメント用の、ミニアップルも購入。
まだちょっと寂しかったので、赤の薄紙をラフィア状にして、
リボンを作って乗せる。
かなり、トラディショナルな雰囲気。
最初は上の写真のように、
星型の薄板切り抜きオーナメントを木の先端に付けていたのだけど、
どうせだったら・・・ちゃんとしたゴールド星型を、
と思い立って、いつものポリマークレイで即興制作。
これはちゃんと取っておいて、毎年使わなきゃな。
バッテリー式のワイヤー・ライトを付けて、安全ライトアップ。
今後はこの方式にしようね、配偶者氏。
昼間のライティングも、なかなかいい感じ。
クリスマス当日のメインディッシュは、私担当。
今年はチキン(例年チキン)の骨付き脚を入手し損なって、
骨付きモモ肉。
左下から反時計回りに・・・、
チキン+ガーリック+ジンジャー+カシューナッツ+リーク+ドライクランベリーを、
醤油味で中華鍋で焦げ目がつくまで炒める。→
ル・クルーゼに移して、トマト缶+赤ワイン+インゲン投入そして味付け→
人参+イモ+カリフラワー+芽キャベツ+
コーン+ピー+オリーヴ投入→
蓋をして40分ほど弱火で煮込む→
10分ほど休めて、出来上がり。
食に関心がない方なので、
これぐらいしか料理レパートリーがない。
(あとは、ただただ中華かタイ風になってしまう・・・)
毎年これ。
でも年に一回なので、美味しく感じる^^。
そして、散歩は川沿いにKingston(キングストン)へ。
途中、このために買っておいた、
食パン一袋をちぎって投げては、カモメにプレゼント。
キングストン川沿いのパブ・レストランBrownsで、
配偶者氏はビール、私はオレンジジュース。
これも例年のパターン。
また川沿いをぶらぶら戻ってくる。
この後は3時からの「The Queen」、
女王陛下クリスマスのお言葉というものを拝聴し、
(たいてい間に合わないので、Netで見ている)
お茶とケーキとともに、プレゼント開けてよしの許可が出る。
小さな暖炉に火が入って、
まったりのクリスマスはまだ続く・・・のだった。
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by KotomiCreations
Labels: 日記
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