Saturday 10 December 2016

Namur(ナミュール)の町。

11月に滞在していたNamur(ナミュール)の町、3つのミュージアムの2つが、改装オープンの目処なしのまま閉まっていたり、教会が公開されてなかったりで、ちょっと不満~と以前に書いてたけれど、写真が仕上がったので、標本箱に詰め込んでみる。

Namur town
Royal Theatre of Namur (ナミュール王立劇場)は、
19世紀のエレガントな建物。

Namur town
アーチ越しに、ユネスコ世界遺産とかいう話の、
ベルフライ(鐘楼)が覗いている。

Namur town

Namur town
以上は典型的なナミュールの町並み。
暗い目の色合いのレンガに、
グレイの(ちょっとスレートっぽいような)色合いの石造り。
ナミュールは石の産地だったそうで、
この石がどこにでもふんだんに使われている。
結果、町並みがちょっと陰気臭い・・・、
というのは、この11月の曇天のせいでもあるけれど。

Namur town
閉まっているどころか、使用されていない感じの教会。

Musée archéologique
川沿いの「考古学博物館」・・・入り口は開いていて、
小さなショップがあるようだったけど、博物館は閉まっている。

Musée des Arts Anciens
唯一開いていたMusée des Arts Anciens(古代美術館)。
ここの写真は、また次回に。
濃淡のナミュール石をふんだんに使った建物。

St Aubin's Cathedral, Namur
Cathédrale Saint-Aubain(聖オーバン大聖堂)。
ナミュールで、一番大きな教会。
なんだけど、最初開いていたのはサーヴィス(あれ、マスかな?)の時で、
基本サーヴィス中は撮影しないエチケットなので、
撮らなかったら、サーヴィス時以外は閉まってる。
ま、そんなに外の規模から思うほどデコラティヴでなかったから、いいか。
Google Mapに360°ヴューが載ってるし。
このページ

Église Saint-Loup, Namur
じゃ、次はここ、と思って向かった、Église Saint-Loup(聖ルー教会)。

Église Saint-Loup, Namur
鳩がなんだかカメラ目線。

Église Saint-Loup, Namur
扉が空いていたので、ホクホク中に入ると、
ガラスの扉があって、そここら見れるけれど、中には入れない。
ガラス越しに撮影。
「中に人がいるなら、ドンドン叩いて開けてもらえ!!」とは、
後で話したPおじさんの見解。
あー、私おじさんほど押しが強くないですよ、さすがに。

Église Saint-Loup, Namur
これがどうやらセンの司教だった聖ルー、御本尊。

Église Saint-Loup, Namur
パルピットの彫りも凝った、バロック。

Église Saint-Loup, Namur
天井の彫りが見事。

このナミュールの教会が閉まっているのと、
この小さな地方の町なのに、
やたらホームレスの人が町で小銭を乞っているのと、
関係してるのかな・・・とも思う。
ホームレスの人を援助するために、
教会があるんではないのかい、閉めてどうする(笑)。
なんだか奇妙な町。

Namur town
本屋さん。

Church of Saint-Jacques, now Scotch & Soda
アムステルダムのファッション・ブランド、
Scotch and Soda(スコッチ&ソーダ)が入っているのは、
Église Saint-Jacques(聖ヤコブ教会)。
使われなくなった教会を、アパートメントにしたり、
店やレストランにするのは、(基本的に宗教の絶滅しつつある)
ロンドンの得意のパターンだけど、カトリック・ゾーンのベルギーでも、
教会っていうものは絶滅に瀕する設備ということのよう。

Church of Saint-Jacques, now Scotch & Soda
で、中では教会装飾が保存されているので、
ここで初めて、まともに教会の中を見る(笑)。

Church of Saint-Jacques, now Scotch & Soda
パイプオルガンが残されている。

Namur town
霧がかかった日曜日、この日は丘の上の
Citadelle(シタデル=要塞)に登った。
右にかすかに写っているのがシタデル。
中央に見えるのは、シタデルからまだ奥に登った、
現在はレストランになっているシャトー。

Namur town
滞在していたアパートから、川沿いの遊歩道を歩いて来た。
この写真では紅葉した木の陰に隠れてしまっているけれど、
金色の鉢状の物体が、夜は特にライトアップされて、
浮かび上がっているのが、車の中から不思議に思っていた。

Searching for Utopia, Jan Fabre 2003
その正体はこれ。
黄金浦島太郎・・・っていうか・・・、

Searching for Utopia, Jan Fabre 2003
Searching for Utopia (ユートピア探求)と題された、
Jan Fabre (ヤン・ファーブル)2003年の彫刻。
近くで見るとなかなか良くできた作品なので
(コンテンポラリー度も低いし・・・笑)、
遠くから見たときほど異様感はない。

View from Citadel, Namur
旗が翻るあたりまで、登っていった。
真ん中で煙の出ている建物(病院)の、
ちょうど裏(左手)にあたるホリデー・アパートに滞在していた。

View from Citadel, Namur
上の写真からは右手の、街の中心部。

View from Citadel, Namur
そのまた右手、Sambre(サンブレ)川沿い。
中心やや右より、木の上に白くのっぺり見える屋根が、
Pおじさんの出展していた「Antica(アンティカ)」会場、
Namur Expo(ナミュール・エキスポ)。
アパートからはかなり離れているので、おじさんは車で、
私一人で向かう時はバスで通っていた。

View from Citadel, Namur
最後に川沿いの、一連のお屋敷。
19世紀北ヨーロッパ、まぜこぜ様式だけど、ステキかも。

多分この町は、夏に訪れたら風光明媚で、川辺のリゾートという感じで、気持ちいい町なんじゃないかな、と思う。冬に行くところじゃ全然ないってこと・・・(笑)。
その上、距離的にブラッセルからそんなに遠いわけじゃないのに(50km位)、鉄道で1時間以上かかる。本数が少ないし(一時間2本)ブラッセル圏に入ってから、市内をヘアピン状に大回りして、各駅停車で中央駅や(ユーロスターの)南駅に入るものだから、辛気臭いことこの上ない。
ついつい3月に滞在のMechelen(メヘレン)(←ブラッセルから20km、6-7分に一本の列車で30分以下)と比較してボヤきたくなる、が、Pおじさんの仕事ならしかたないよね。
Pおじさんの方、この地域で作品を展示するのは全く初めてで、メヘレンほどの売上には繋がらなかったけれど、ヴィジターの反響は良かったので、来年ももう一度だけ、ここのアンティカ展に出展してみて、今後の継続を判断するという結論に達したそうで・・・、だから、来年もまた、この暗いどんよりの11月に来ることになりそうです・・・ここ(笑)。



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