Namur(ナミュール)の町。
11月に滞在していたNamur(ナミュール)の町、3つのミュージアムの2つが、改装オープンの目処なしのまま閉まっていたり、教会が公開されてなかったりで、ちょっと不満~と以前に書いてたけれど、写真が仕上がったので、標本箱に詰め込んでみる。
Royal Theatre of Namur (ナミュール王立劇場)は、
19世紀のエレガントな建物。
アーチ越しに、ユネスコ世界遺産とかいう話の、
ベルフライ(鐘楼)が覗いている。
以上は典型的なナミュールの町並み。
暗い目の色合いのレンガに、
グレイの(ちょっとスレートっぽいような)色合いの石造り。
ナミュールは石の産地だったそうで、
この石がどこにでもふんだんに使われている。
結果、町並みがちょっと陰気臭い・・・、
というのは、この11月の曇天のせいでもあるけれど。
閉まっているどころか、使用されていない感じの教会。
川沿いの「考古学博物館」・・・入り口は開いていて、
小さなショップがあるようだったけど、博物館は閉まっている。
唯一開いていたMusée des Arts Anciens(古代美術館)。
ここの写真は、また次回に。
濃淡のナミュール石をふんだんに使った建物。
Cathédrale Saint-Aubain(聖オーバン大聖堂)。
ナミュールで、一番大きな教会。
なんだけど、最初開いていたのはサーヴィス(あれ、マスかな?)の時で、
基本サーヴィス中は撮影しないエチケットなので、
撮らなかったら、サーヴィス時以外は閉まってる。
ま、そんなに外の規模から思うほどデコラティヴでなかったから、いいか。
Google Mapに360°ヴューが載ってるし。
<このページ>
じゃ、次はここ、と思って向かった、Église Saint-Loup(聖ルー教会)。
鳩がなんだかカメラ目線。
扉が空いていたので、ホクホク中に入ると、
ガラスの扉があって、そここら見れるけれど、中には入れない。
ガラス越しに撮影。
「中に人がいるなら、ドンドン叩いて開けてもらえ!!」とは、
後で話したPおじさんの見解。
あー、私おじさんほど押しが強くないですよ、さすがに。
これがどうやらセンの司教だった聖ルー、御本尊。
パルピットの彫りも凝った、バロック。
天井の彫りが見事。
このナミュールの教会が閉まっているのと、
この小さな地方の町なのに、
やたらホームレスの人が町で小銭を乞っているのと、
関係してるのかな・・・とも思う。
ホームレスの人を援助するために、
教会があるんではないのかい、閉めてどうする(笑)。
なんだか奇妙な町。
本屋さん。
アムステルダムのファッション・ブランド、
Scotch and Soda(スコッチ&ソーダ)が入っているのは、
Église Saint-Jacques(聖ヤコブ教会)。
使われなくなった教会を、アパートメントにしたり、
店やレストランにするのは、(基本的に宗教の絶滅しつつある)
ロンドンの得意のパターンだけど、カトリック・ゾーンのベルギーでも、
教会っていうものは絶滅に瀕する設備ということのよう。
で、中では教会装飾が保存されているので、
ここで初めて、まともに教会の中を見る(笑)。
パイプオルガンが残されている。
霧がかかった日曜日、この日は丘の上の
Citadelle(シタデル=要塞)に登った。
右にかすかに写っているのがシタデル。
中央に見えるのは、シタデルからまだ奥に登った、
現在はレストランになっているシャトー。
滞在していたアパートから、川沿いの遊歩道を歩いて来た。
この写真では紅葉した木の陰に隠れてしまっているけれど、
金色の鉢状の物体が、夜は特にライトアップされて、
浮かび上がっているのが、車の中から不思議に思っていた。
その正体はこれ。
黄金浦島太郎・・・っていうか・・・、
Searching for Utopia (ユートピア探求)と題された、
Jan Fabre (ヤン・ファーブル)2003年の彫刻。
近くで見るとなかなか良くできた作品なので
(コンテンポラリー度も低いし・・・笑)、
遠くから見たときほど異様感はない。
旗が翻るあたりまで、登っていった。
真ん中で煙の出ている建物(病院)の、
ちょうど裏(左手)にあたるホリデー・アパートに滞在していた。
上の写真からは右手の、街の中心部。
そのまた右手、Sambre(サンブレ)川沿い。
中心やや右より、木の上に白くのっぺり見える屋根が、
Pおじさんの出展していた「Antica(アンティカ)」会場、
Namur Expo(ナミュール・エキスポ)。
アパートからはかなり離れているので、おじさんは車で、
私一人で向かう時はバスで通っていた。
最後に川沿いの、一連のお屋敷。
19世紀北ヨーロッパ、まぜこぜ様式だけど、ステキかも。
多分この町は、夏に訪れたら風光明媚で、川辺のリゾートという感じで、気持ちいい町なんじゃないかな、と思う。冬に行くところじゃ全然ないってこと・・・(笑)。
その上、距離的にブラッセルからそんなに遠いわけじゃないのに(50km位)、鉄道で1時間以上かかる。本数が少ないし(一時間2本)ブラッセル圏に入ってから、市内をヘアピン状に大回りして、各駅停車で中央駅や(ユーロスターの)南駅に入るものだから、辛気臭いことこの上ない。
ついつい3月に滞在のMechelen(メヘレン)(←ブラッセルから20km、6-7分に一本の列車で30分以下)と比較してボヤきたくなる、が、Pおじさんの仕事ならしかたないよね。
Pおじさんの方、この地域で作品を展示するのは全く初めてで、メヘレンほどの売上には繋がらなかったけれど、ヴィジターの反響は良かったので、来年ももう一度だけ、ここのアンティカ展に出展してみて、今後の継続を判断するという結論に達したそうで・・・、だから、来年もまた、この暗いどんよりの11月に来ることになりそうです・・・ここ(笑)。
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