Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)-3-
Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)から、まだ引き続き。
ベルンの市議会場(?だったかな、そういう感じのもの)を飾っていた、
スイスの主要輸出産業だった、傭兵を描いたもの。
詳細は記録してこなかったけれど、16世紀かな?
左の黒熊旗を掲げるのは、ベルンの傭兵かと。
他に産業のあるドイツなどの国からやってくる傭兵は、そこからはみ出した、いわゆる「ならず者集団」で、雇用者側も扱いに手こずる。
一方、他に産業のなかったスイス傭兵は、州単位でやってくる、いわば国家輸出産業の担い手なので、職務に真剣。質実剛健と信頼度の高さで、プロフェッショナリズムを貫いていた。
18世紀には、マリー・アントワネットとルイ16世の一家を最後まで擁護して、全滅したのもスイス傭兵だったそう。
シルバーに金張(?かな)のチャージャー(大型の皿)の周囲の装飾。
エナメル彩の上に、クオーツのカボションがはめ込まれている・・・のだと思う。
ベルンの紋章のクマ君。
舌なんだろうけど反っ歯に見えるし、
なんだかこれではカッパ系の生き物・・・。
他にも銀器の展示が色々。
スイスの歴史的人物にまつわる展示・・・だとは思うけれど、
なにしろ、スイスの歴史は全く専門外なので、
オブジェ的に目を引くものしか見ていない。
18世紀のご衣装にインテリア。
この頃は汎ヨーロッパな様式なので、
特にスイス的なる・・・というものは目にとまらない。
ベルンの町のミニチュア・ジオラマ。
アーレ川に取り囲まれた半島状の高台に出来た町ということがよくわかる。
興味深かったのがこの展示。
18世紀後半にJoseph Reinhartが描いた、
The Reinhart cycle(ラインハルト・サイクル)と呼ばれる肖像画群。
スイス各地の様々な職業に従事するカップルを描いている。
ちょうど写真で記録を残すように、描かれている。
地方名士的な人々のみならず、
林業労働者、職人、清掃人等などが、対等に資料として描かれている。
特権階級でない「一般市民」の概念が現れている。
コスチュームの違い・特徴に興味津々。
このペルシャ・中央アジア的なインテリアは、
19世紀後半のスイスの探検家・コレクターHenri Moserのコレクション。
こういうペルシャ的インテリアにとてもソフトポイントあり・・・(笑)。
そしてディティールはコテコテ。
タイル画もこのコレクションの一部。
どこの族長の写真かと思ったら、
Henri Moser氏ご本人、中央アジアにてのコスチューム。
めちゃくちゃカッコいいかも、こんなコスチューム着たいっー。
(そう、基本、野郎コスチューム好きです・・・笑)。
上階の1フロアが、ベルンに住んだアインシュタインの、
「アインシュタイン博物館」に充てられている。
そこにいたる階段が、ヴィジュアル的には最大インパクト。
マトリクスしている。
で、カンジンの展示は、彼がベルンに住んでいた時に従事した、
機械工学系の展示が多くて、個人的にはちょっと興味薄。
ここのヴィデオで、相対性理論のハシリを理解したけれど・・・。
個人的にはこういうレトロ/アンティーク系の展示に興味。
「アインシュタイン博物館」の階から、上階の、
ベルン20世紀の歴史の展示。
ここで、目ウロコ的にToblerone(トブラローネ)チョコが、
スイスのものだったことを思い出す。
この独特の3角形は、マッターホルンに由来するものだそう。
で、あの折りやすいように付けられたギザギザは、
実際量より、見た目量を倍増する、
天才的な「カサ上げ」のための発明だと・・・これは私見。
20世紀前半の家電などの開発の展示。
近未来的掃除機(シルバーの)がとてもクール。
こんなのの、リプロが欲しい・・・。
この辺りは展示内容自体より、ここの展示インテリアに目が行く。
このフロアは博物館建物の屋根裏にあたるところ。
斜めに天井の下がる、使いにくそうな構造を、
うまく活用して、モダーンな展示室にしている。
お見事。
このフロアから、また螺旋階段を登ると、
展望室のフロアに出る。
はるかに見えるのは、アルプスの山並み。
最後に、外観をもう一度。
塔の上が、先ほどの展望台にあたるところ。
Bern Historical Museum(ベルン歴史博物館)
ヴィジター情報(英文)<このページ>
地図:
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