Brexit... (UKがEUから脱退決定)
普段は、政治やニュースには関与しない、興味を持たないポリシーなんだけれど、今回はかなり驚いた。
昨日の国民投票でBrexit(UKのEU脱退)が、51.9% 対 48.1% のわずかの差で決定。UKはEU、ひいてはヨーロッパという概念から、離脱していくことになった。
ロンドンからオクスフォードにかけての文教地域、スコットランド・北アイルランドは、Remain(EUに留まる)、の投票が強かったものの、全UKの保守的・排他的(と、言いきる・・・)投票には及ばなかった。
私もブリティシュなので、2週間前には郵送投票を「Remain」ですませて、さてどうなることやら・・・と思いながらも、まぁ、最後の段階でやっぱりRemainでギリギリ可決じゃないのー、と予測してたら、まるで逆。
大都会ロンドンに暮らしていると、Open mindで心情的にコンチネント文化につながりのある(フレンチアンティークが好きとかね・・・)「都会人」はことごとくRemainで、どこの出身でもなんとか一同でやっていけるよ、的な、楽観主義が主流。
一体どこにBrexitサポーターがいるのか?と感じるけれど、めったに接することのない「カントリー・フォーク(田舎人)」が、大量にそうだったということ。
歴史的に、UKはコンチネントから一線を画していて、なおかつ、世界一の日和見主義の天才(多分)、要領カマシの達人なので、基本的にポリシーなんてない。その時に応じて最も有利な位置関係・力関係を確保するのが国政・・・といえるので、このBrexitも、またその「本能」のなせる技かと。
もう可決されてしまったことを、嘆いても仕方がない(1時間ぐらいショックだったけど・・・笑)。
当面(まぁ少なくとも5年ぐらいは)のマイナス要因が出るけれど、つまりUKの経済がガタガタ、すでにポンドも、FTSE100も暴落、不動産価格も10-20%は下落するだろうし、日常を輸入品に頼っていることからくるインフレ・・・等などを覚悟しておこう。
もし、Brexitサポーターの目論見が当たれば、その後、UKの利潤は、UKの保障にのみ使われ、(経済的補填を必要としている他の弱小EU諸国等を切り捨てた上で)、UKは繁栄する・・・というシナリオが実現する。
だだし、前回の国民投票でUKにRemain(UK内に留まる)を可決したスコットランドが、またまた、再国民投票をして、UKから離脱してEUに参画か?的な動きも出てきているので、さーてどうなることやら。
未来は全く読めないけど、毎日の日常には変わりなし。
まさしく、Keep calm and carry on(冷静に日常生活を続けよう)ということ。
で、次回は再びベルンに話は戻りますよ。
(あ、そういえば、スイスも、そしてノルウェーもEUじゃなかったな・・・。)
by KotomiCreations
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