Bern(ベルン)の街 -2-
Brexit(EU離脱)の大騒ぎのままむかえた週末が過ぎて、ヒステリック、パニッキーな現象・言動もいろいろ起きているけれど、ここまできたらもう、新政権の交渉力を祈るしかない(あ、キャメロン首相辞任しました・・・)。
ちなみに、再国民投票の請願運動もはじまった(このページ)。投票率75%以下で、60%以下の可決票の場合は再投票を要求するもの。(ちなみに今回は、投票率72%で51.9%の可決票なのでこの請願の再投票のケースに当てはまる。)
ウチも、こんな重要な決議に4%以下の格差で決定ってあんまりなことない?と感じていたので(ウチは残留支持組)、ホイホイ署名して友人にもリンク送ったり、インスタグラムに載せたりしていた。
この署名100、000を超えた場合、国会で討議されるというもので、署名のびるのびる・・・2日で討議に必要とされる票数の20倍に達する(現在で40倍に迫りつつある)。 海外在住英国籍か、UK在住人ならば(国籍がなくても)署名できるので、EUからのUK在住者も大量に署名していると思われる。
ところが、そこに愉快・スットンキョウな、イギリスらしいアホらしい真実が暴露される。
この請願は1ヶ月前に、離脱支持者が申請したもので、離脱議決になるとは思えなかったので、残留議決になった時のために作っておいたもので、Facebookに本人が「残留支持者に乗っ取られた。もう結果が出たんだから、再選挙など考えず受け入れよう。」的なことを書いて、非難ゴウゴウの炎上状態というはなし・・・(笑)。
ともあれ、こんだけ署名が集まってしまったので、オリジナルの意図はともかく討議せざるをえない状態なのだけど、不正署名も多数だそうで、とある一地区に、そこの人口の何倍もの署名が検出されているのだとか。
確かに、冷静に考えてみたらこのような「条件付け」は、投票の前に提示されるもので、後から条件を付け加えることはデモクラシーに反しとるよな・・・と、我ながら思い直す。 どうやら、政府もそのラインの反応になることと・・・残念だけど。
で、ロンドンVS地方、イングランドVSスコットランド、高年齢層VS若者、金融VS政治、移民肯定派VS移民規制派、エリート意識層VS下層意識層などなど、いろいろな切り口でUK中分断されてしまったけれど、もう結果が動かないなら、さっさと気分を切り替えて、連動して新しいシステムを作りましょうや・・・という気分になる。これ以上の分断は、なにも建設的なことをもたらさない。
さて、本題はスイスのBern(ベルン)の街。
ベルン大聖堂のある、Junkerngasseの通りで見かけた、
チャーミングな壁画。
元々は画材屋かなにかだったのだと思う。
現在はウィンドウにカーテンが引かれて、お店ではなくなっている。
イタリアなら、さしずめルネッサンス壁画が残っている・・・、
ということだろうけど、ここのこれは19世紀のもの。
ゴシック・リヴァイヴァルの一環で描かれたものかと。
ディティール。
国会議事堂のコートヤード。
その国会議事堂の隣に見晴らしのいいテラスになった公園Kleine Schanzeがある。
ベルンの街は三方を、Aare(アーレ)川に取り囲まれていて、
その真中に半島状に飛び出した、丘の上に街が築かれている。
なので、風光明媚。
そのKleine Schanzeからの眺め。
はるか遠くに、まだ雪でおおわれたアルプスが見渡せる。
公園ではチューリップが満開。
これは、Dogwood(ハナミズキ)かな?
流水のある池。
この公園のあるテラスに向かって、
川沿いの低地から、ケーブルカーが走っている。
世界一短いそうだけれど、ちゃんと有料。
上のテラス側で、チケットを検札される。
ここの物価高で激貧気分になる観光客のためか、
ベルンの宿では、滞在中の市内公共交通無料カードを発行してくれる。
カードを持ってたので、タダだったらもちろん乗ってみる。
眺めがいいけれど、ほんの3分ぐらいで着いてしまう。
ケーブルカーの下の駅近くの、いかにもスイス、な、住宅。
木彫部分のメンテナンスが大変かも・・・。
先日共同玄関の木製ポーチを、補修・ペンキ塗り替えを、
自力で済ませた我々は思った。
これは、ベルン大聖堂裏のテラスからの眺め。
この写真、日本の山間にある温泉郷を連想してしまうのだけれど、
川のせいかな?(笑)
Nydeggbrücke橋から大聖堂側の眺め。
アーレ川の対岸から、国会議事堂側を見たところ。
国会議事堂前の広場を通りかかったら、
花のマーケットが出ていた。
生演奏BGMが入ったり、
フォークダンスがあったり、
山国スイスに春到来の、晴れやかなフェスティヴァル。
次回は、アーレ川沿いに散策した日の写真を。
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