ティエリーとドライヴ-寄り道編
車の運転大好き、人の案内大好き、マイナーなお城大好き、18世紀の椅子大好き・・・のティエリー氏は、ペーターおじさんと仲良し。
昨年までは、も・・・もしかして「彼らはカップル???」などと、詮索好きのDanaさんと私が誤解したぐらい、ティエリー氏は頻繁にル・シャトーにやってくる。
双方から「絶対に違う。一緒に旅行しても、部屋は別っ!!」と大笑いされて、疑惑は解けたのだが・・・、「君らの方こそ、いつでも一緒に来て、おんなじ部屋に泊まっとるくせに・・・。」と、ツッコまれる。 いいの、女子同士はツルンでても。それがデフォルトなのさ。(←性差別発言)
どうやら、ティエリー氏がル・シャトーに出入りするのは、夏の間とクリスマス頃、いわゆるホリデー・シーズンで(普段はパリのど真ん中在住)、その頃に我々もル・シャトーにやってくるので、「いつも来る(いる)ティエリー氏」の印象が出来上がったしまった様。 そして、どちらも優雅なる趣味
一方、昨年から、私達の「レンタカー+フェリーで自力で来る」プランは、UK物価上昇の前にあえなく崩壊し、ユーロスター+鉄道で来て、ル・シャトーにゴキゲンでカンヅメされている・・・のだが、ここで、「案内ドライヴしたくてたまらん人」と、「乗せてってもらえるならハッピーな人達」の間で、うるわしく、かつ、有益な、興味+利害の一致が生じたのだった。
つまり、ティエリー氏がドライヴァーで、Danaさんと私が、プチ資本家として・・・ガソリン代や氏の入場料を負担+ランチかお茶をごちそう。 私達の希望目的地に向かっては行くけれど、途中の「見どころ」は、博学の氏におまかせ、という、画期的な条約が出来上がった。
さて、そのドライヴの第一回目が、前回まで書いていたSaint-Céneri-le-Gérei(サンセヌリ・ル・ジェレ)村。
もちろん、目的地には着いて楽しんだわけだけれど、それだけでドライヴが終わるはずがない。行きと帰りに、場所も定かでない、ミステリー名所に案内されるのだった。
La Sauvagère(ラ・ソヴァジェール)の村は、
ル・シャトーから南東方面に向かう時に、いつも通過する。
Pおじさんの車から、ここを撮ろうとするも・・・、
反射神経のいいおじさんは、
模範安全運転ドライヴァー、ティエリー氏の運転だと、ちゃんと撮れた^^。
と、喜んでいるのもつかの間・・・。
Couterne(クーテルヌ)という小さな町を通り抜ける。
するとすかさず「そういえば、ここにもシャトーがあるんだよ。」
と、サンセヌリなら左に曲がるのを・・・右に曲がる、ティエリー氏。やれやれ。
車が止まったのはここ、Château de Couterne (シャトー・ド・クーテルヌ)。
Moat(モート=掘)の名残の池が前に広がる優美なお城。
16世紀の建造に、17世紀の増築なのだそう。
重要保存建造物に指定されていて、
夏の間一定の曜日で庭を公開している。
また、秋の重要保存建造物公開日には、
ガイドツアーで内部も見ることができる。
(そうすると、税金が軽減されるのだとか。)
「建造物オープンディ(Open House London)はロンドンでもあるよ。」
と話してたら、
「ふっ^^、あれは、フランスで始まって、ヨーロッパ諸国に広がったものなのだよ。」
と、得意気に語るティエリー氏、
Photography by Noriko Stardust.
と、私が、シャトーを撮影しているところ、を、Danaさんが撮影。
真正面。
フランスのお城にしては珍しい方だと思うけれど、レンガがむき出し。
これは裏側に回ってのヴュー。
正面はベル型の屋根のかかったタワーが、フランス的だけれど、
裏から見ると、イギリスのマナー・ハウスかと思う。
ま、窓が、上下に開くサッシュか、両開きのフレンチ窓かの違いはあるけれど。
さて、一つ目の寄り道で一応満足したかの、ティエリー氏、
東へ東へと車を走らせる。
どこか全くわからない町や村を抜け、サンセヌリにひた走る・・・。
だったらいいんだけど、現実は、
もう一つその前に「展望台」を見せたくって、見せたくって仕方ない。
「先にサンセヌリっ!!」とD+Kの強い主張で、前々回からのサンセヌリに無事到着。
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「じゃーあ、帰りに展望台(Belvedere)いこうねっ^^。」っていうことで、
半ば強制的に連行。
でも、ま、まだ日も長いし、サンセヌリも堪能できたし、ハッピーに連行される。
着いたところは、もうどこだか全くわからない、小高い丘の上に、
こんな展望台がおったっている。
後でBass-Normandie Belvedereでイメージ・サーチかけて、
このフォルムで探し当てた。
Belvedere, Mont des Avaloirs
(ベルヴェデール、モンディゼヴァロワール・・・
ええぃフランス語のリエゾン嫌い・・・笑)
この頂上の聖火台?みたいなお皿の部分が展望台になっている。
その「皿」からのヴュー。
いい天気なので視界がいい。
この前に、(後日訪れた)Château de Carrouges(シャトー・ドゥ・カルージュ)が、
見えるとか、見えないとか・・・写真にとって拡大してみたけど、
私にはやはり、判別つかず。
解説もちゃんとついてるんだけど・・・、
もしかして、見ている方角ずれてた?
ともあれ、そのもっと先はロンドン。
下に降りてきて、周りを取り囲む鬱蒼とした森を撮影。
で、車に乗り込んだら、Danaさんが「ぎゃ、ハチに刺された!!」。
車の座席にいたハチの上に座ってしまったのだ。
そのハチは氏と私が、水のボトルで撲殺、
たまたま持っていたカゼ引きかけに効くレメディー、アコナイトが、
ハチさされなどのショックにも効く、というので、Danaさんに渡しておく。
Danaさん、ホメオパスだけあって、こういう知識が役に立つ。
幸いその後、順調に2-3日で回復して、大事には至らず。
とはいうものの、この時は、ホメオパシック・レメディー救急キットのある、
ル・シャトー、アネックスに大急ぎで戻るべく・・・、
これ以上のティエリー氏の寄り道もなし。
相変わらず、どこを走っているかはわからず・・・、
向こうに見える、デコラティヴなツインタワーから、
La Ferté-Macé(ラ・フェルテ・マシ)の町を走っていると推測。
そんなこんなで、まだ明るいうちに帰還のドライヴだった。
その後、もう2回ドライヴに連れ出してもらったので、また後日その話題を。
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