River Thames - Supermoon flood (テムズ河のスパームーン洪水)
ずっと暖冬気味のロンドン、ここ数日一気に冷え込んで、夜は氷点下。 めっきり冬らしくなった。
とはいえ、この気温も明日ぐらいには緩まって、最低気温5-6℃程度の、まったり気候に戻るとかいう天気予報だったけど・・・。
今回は、Ham Houseの続きといえば、続き。
8月にハム・ハウスに行った時に、テムズ川を散策してRichmond(リッチモンド)に出て、そこからリバーボートでKingston(キングストン)に戻る、という方法で帰ってみた。バスで帰る方が便利なんだけれど、ボート・トリップはなかなか楽しかったので、9月もこの方法で帰る予定にしていた。
ちょうど8月~9月にかけて、月と地球の距離が最小になるポイントに差し掛かっている・・・とかで、「スーパー・ムーン」とよばれるのだけれど、月が通常よりずっと大きく見える時期だった。 多分、それと関係しているのだろうけれど、月の引力も最大なわけで、高潮。 すると、ぎりぎりの潮の影響をうけるエリアにある、リッチモンド~ハムあたりの川道は洪水になってしまう。 ちょうど、私達がハム・ハウスを出て、リッチモンドまで、川沿いにぶらぶら帰ろうとしたら、ちょうどこの高潮洪水に出くわしてしまった。
ハム・ハウスの正面の前には、テムズ河が広がっている。
右に向かうと、リッチモンド。
これは500mぐらいリッチモンドに歩いたところで、
リッチモンド・ヒルが広がっている。
その先で、普段はこんな風に、
カヤックやボート用のスロープになった一角がある。
この辺りから、ヒタヒタ浸水が始まった。
ここからリッチモンドまでの川道は頻繁に浸水するので、
右上に見える、コンクリートの壁が作られていて・・・、
その後ろの、牧草地が水浸しになるのを防いでいる。
壁沿いに100mも行かないうちに、浸水が早くて川道は水没。
コンクリ壁を越えて、牧草地側を歩く。
浸水を観察する「執事」。
真ん中の草の部分とコンクリ壁の間が、普段は川道。
この辺りから、少し川道が高くなって、かろうじて水没は逃れている。
白鳥は平気。
ここから左に川道は曲がって、公園の中に入っていく。
左の方にチェーンが見えているところから先が、普段は河。
この公園の先にあるボート・ハウスのエリアの川道は、全面水没。
なので、公園を右に登って抜けて、高い位置を走るバス道を歩く。
リッチモンドの橋にたどり着いて、北側を見たところ。
(私達は南側から歩いてきている。)
左の手すりから先が、普段は河。
で、問題が・・・、私達の乗るボートのピアが、
遠くに白く見えているけれど、そこにたどり着けるのか?
で、ボートは予定通り6:15に出るのか?
もう一度バス道に戻って、ピア(「Boat Trips」の看板のところ)の
最寄りの道まで近づいて、河へ降りていく。
あーだめ、ぜんぜんだめ。
パブでも立ち往生している人たちがいる。
水が引くのを待ちきれなくて、強行突破な人達。
この段階で6:00PM。執事の観察で、潮が引き始めたと判明。
まずはピアの前にあるパブに辿り着き、ボートを待つことにする。
15分後、なんとかパブの入り口までの水が引いた。
パブの入口から、待っていたところ(車のあたり)を振り返って見ている。
執事はビール、私はオレンジジュースで、
ピアの見える裏のテラスで、ボートが来るのを待つことに。
「あ、ちょっと待って。まだ水没してるから。」
そして、まだ、ボートが来る様子はない。
テラスの水が引いて、飲み終えたころに、遅れ気味でボートが姿を表わす。
この日のキングストンのTurk(ターク)のボートは、
1892年建造のYarmouth Belle(ヤーマス・ベル)。
これと、もう一艘、ミシシッピー・スタイルのNew Southern Belle
(ニュー・サザン・ベル)というボートが、
交互にキングストン~リッチモンドを行き来している。
水位が上昇すると、橋桁との距離が縮小するわけで、
ボートのマストや屋根がつかえるので、橋をくぐれなくなってしまう。
なので、このボートも安全に通れるところまで水位が下がるのを待っていた様子。
ボートが回転して、キングストン側に船首を向けて、ピアに入ってくる。
ピアに向かう川道は、まだ水没中。
パブから川道の水際まで出て、「乗ります!!」のアピール。
「もうすぐ引くから、待ってるよ。」と、ボートの方は慣れたもの。
の・・・乗れた。
結局川道の洪水は、満ちてきてから引くまで約1時間強。
ボートは、30分遅れの6:45PM出発。
この後の、ボート・トリップのイメージはまた次回に^^。
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