Boat trip Richmond - Kingston (リッチモンド~キングストン ボート・トリップ)
水が引いて、ようやくボートに乗り込んで、Kingston(キングストン)に帰るところからが、今回の話は始まる。
9月のスパームーン洪水の日の写真と、8月の写真と、そしてまた、もっと以前の写真と、まぜこぜだけれどリバーボートの様子を。
リッチモンドの空。9月は曇天。
リッチモンド橋のたもと。
夕方から仕事の後にボートの練習の人達。
きっと、洪水でボートハウスにたどりつけず、
水が引いてから、ようやく練習開始となったことと。
橋の下をくぐる。
リッチモンドまで歩くと、20~30分ぐらいかかるハム・ハウスも、
ボートだとあっという間。 10分ぐらいだろうか。
木と木の間に一瞬見えるだけなので、シャッター・チャンスが難しい。
いつも通りすぎてしまう。
カメラを持ってチャレンジ3回目にして、始めてキャプチャー成功。
うらうらといいお天気なのは、8月に来た時。
夏場はボートトリップが最高に心地よい。
カヤックの子どもたちも、夏の写真。
8月に乗ったのは、このNew Southern Belle(ニュー・サザン・ベル)。
アメリカ・ミシシッピー河の蒸気外輪船をモデルに、デザインされている。
煙突が高くて、このままでは橋をくぐれないので、
橋が近づくと煙突を倒せる構造になっている。
右に印象的な建物が現れる。
Radnor House(ラドナー・ハウス)と呼ばれる、現在は私立学校。
詩人Alexander Pope(アレキサンダー・ポープ)の建てたヴィラの庭のグロットーが、
現在はこの学校の敷地にあるそうだけれど、
建物自体はポープの屋敷ではないらしい。
この辺りで、河は左に曲がっていく。
その先にはTeddington Lock(テディントン・ロック)。
ロックというのは、日本語だと閘門(こうもん)というのだとか。
(Wiki.jpのテクニカルな解説は<このページ>)
以下は、ボートの上から見たプロセス図解。
テディントンは横に2つロックが並んでいる。
緑のライトの右側ロックに、ボートは向かう。
前のゲートの閉まったロックにボートが入り、
サイドの岸にロープで固定される。
後ろのゲートも閉じられて、前のゲートの水下部分が少しずつ開き、
ゲートの前の水をロックに流し込み、
徐々に水位をゲートの前の水位と同じにする。
(つまり、進行方向先のほうが、水位が高い。)
徐々にボートが上昇していっている。
ゲートの前と同じ水位になったら、前のゲートが開く。
ロックを通過するのに、だいたい15分ぐらいかかっている。
人や自転車の通る橋をくぐって、ここはもうキングストンの一角。
ナロー・ボートまたはカナル・ボートと呼ばれるボート。
運河(カナル)とテムズ上流(テディントン・ロックより上流)で主に使われる。
テディントン・ロックより下流は潮の干満があって運行が難しいので、
熟練者のみということになっている。
(基本的には、簡単な説明指導で、
初心者がレンタルでも運行できるほど、安全なボート。)
熟練者でも東ロンドンのLimehouse(ライムハウス)までが、
このタイプのボートの運行できる限界で、そこから先は海に対応できる、
パワーのあるボートしか運行が許可されていない。
上の写真も、この写真にも、19世紀スタイルのボートハウスが写っている。
キングストンの橋が見えるけれど、
ボート会社のTurk(ターク)のピアはその手前。
この端をくぐって、もう後1kmぐらいさかのぼってもらうと、
うちのSurbiton(サービトン)につくんだけどな・・・。
タークのピアにて。
ここから、私達はバスに乗り換えて帰る。
ボートだと、リッチモンド~キングストン間は1時間。
バスだと25分・・・でも、やっぱり時間があったらボートが楽しいかな。
他にも、Turkのキングストンのピアからは、
ハンプトン・コートにも35分の便が出ている。
Turkのリバーボート情報は<このページ>に英文で。
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