Utrecht(ユトレヒト)の街-1-
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ロンドン、やっと史上最悪水浸しの冬をやり過ごしたようで、この週末は俄然春らしいいいお天気。
(少なくとも)今週は、雨は戻ってこないという予報。UK全土早く乾いてもらいたいもの。
アムステルダム話は前回で終わったのだけれど、まだ標本箱はオランダ界隈を彷徨っていて、今回はUtrecht(ユトレヒト)の街のイメージ。
相変わらずの、自分好みのマイナー・ミュージアム発掘私的サーチ・エンジンに、今回引っかかってきたミュージアムが、2つユトレヒトにあった。(この話は、また後ほど。)
私がPおじさんのアート・フェア撮影で滞在していたのが、ちょうどアムステルダムとユトレヒトの間にある、Bussum Zuid(バッサム・ズイド)駅前なので、一日ユトレヒトの街を訪れてみることにした。
ユトレヒトの街の中心、Oudegracht(旧運河)。
Wiki jpによると、「元はライン川の支流であったものを運河にしたもの」だそうで、私は運河だと思っていたら、Pおじさんは「あれは川なんだけど」と言うし、ま、とにかく、そういうものが街の真ん中を貫いている。
ちなみに、この街旧市街地区である真ん中のこのエリアは、とても美しくってフォトジェニック。
しかし、駅および駅の入っているショッピング・モールが明らかに、70年代頃に開発された、ダサ・モダン感漂わせていて、なんともいただけない(もちろん写真は撮ってもいない)。
「新しもん好き」のオランダ人のご他聞に漏れず、当時クールに開発したつもりが、夜間のシェルターになるため、ホームレスとドラッグ取引者を惹き寄せただけで、一般市民からは苦情続出・・・だったらしい。
そこで再び、その昔の運河+公園のプランに戻すべく再々開発中で、駅構内と周辺は、ここ何十年もずっと工事が続行している...alas、というのは、Pおじさんと、ユトレヒト住人のグラダおばさまから聞いた話。
駅前事情の閑話休題で、美しい旧市街地の話にもどって、このユトレヒト「旧運河」の特徴的な部分は、水路に沿ってトウパスがあるのは、どこの国でもだけど、そのトウパスに面した建物の地階部分がすべて倉庫になっていること。
その昔、燃料石炭や資材を船でデリヴァリーして、そのままこの倉庫に入れるように作られている。
英人感覚からいくと、「浸水するから危険!!」と見るなり感じるけど、13世紀に川(運河)のロックが完成してからは、増水の危険がなくなったという話。(は、Wiki.enのこのページで読んだ)
え?ということは、現代UKの治水政策は、13世紀ユトレヒトのそれにも及んでいないってことかい(笑)?
と、いう、驚愕はさておき、現在ではトウパス沿い倉庫は軒並み、カフェやレストラン、アート・スタジオ、ホリデー・ホームなどに転用されていて、街の雰囲気向上に大いに貢献している。
19世紀建造の、バー+クラブ+レストラン Winkel van Sinkelが、
まるでシアターかミュージアムのように建っている。
ちょっと中を見てみたい気もしたけれど、
結局夕食は別の興味津々なところで、とることにした。
屋台で1月にチューリップが売られている・・・と、驚いたけれど、
そうだった、オランダはチューリップの国、年中栽培しているのだった。
ユトレヒト名物、Domtoren(「大聖堂塔」、直訳すると、街の塔)。
1321-1382年の建造で、塔に予算を使い果たして、
付随する大聖堂自体は完成することができなかったそう。
その上、1674年に未完の大聖堂のNave(身廊)が嵐で倒壊してしまって、
以来、塔だけが単独で建っている。
塔とみるとすぐ登ってみたくなるのだけれど、
高所恐怖症気味なのを登ってから思い出す。
今回は、先に思い出して、そして天候もよくなかったので、
そのまま、ミュージアムに向った。
塔の横のコートヤード入り口。
カナルに面した通りには、細い路地が限りなく繋がっている。
狭い路地もユトレヒト名物なのだとか。
カナル・ボート・トリップ。
柳とカナル越しのDomtoren。
カナル沿いの、カナルと同じ名前の通りOudegrachtには、
アンティーク系の店も多い。
実はこの店(エンベッドできない設定なので、リンクはここ、とここ。)に、
行ってみたかったのだけれど、5年前の写真の店は、
現在は存在しなかった・・・残念。
もちろん何件かアンティーク屋は、いまでもあり。
ただ、ヴィンテージ、ブリッカブラック傾向強し。
アンティーク・カード/プリント屋さん。
レトロなヘア・サロンのウィンドウ・ディスプレイ。
同じ通りの花屋さんの店先は、春仕様。
チョコレート屋さん。
この界隈、ナチュラルでいい感じのカフェ、コーヒー・ハウスが続いている。
よほど、このあたりでお茶にしようか・・・と思ったけれど、
お茶+ケーキ/ ランチを食べると、夕食が食べられない体質。
そして、夕食に行きたい店があったので、ここはぐっとこらえてスルー。
ここで、私の散策も折り返し地点だったので、また標本箱の話も、次回に続きを。
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