Kunst & Antiek Weekend 展- Frida(フリーダ)のアンティーク・ブース
再び、アムステルダム郊外、Naarden(ナールデン)から、アート・アンティーク・フェアに出展していた、Frida van Boxtel、フリーダさんのアンティーク・ブースのイメージ。
フリーダとは初対面だったのだけど、Pおじさんや、お友達のグラダおば様とは、古い友人だそう。
Pおじさんのブースの撮影が終わりかけたら、「来場者で混みはじめる前に、フリーダのブースも撮影したくないか? いいアンティークいっぱいあるぞ。」と、おじさんにそそのかされる。
「(私が)したいん」じゃなくて「(私に)してほしい」わけでしょ?(笑)。 仕事以外にも、いろいろボランティア・フォトグラファーやる羽目になってます・・・ありがちなはなしだけど(苦笑)。
それでも「綺麗」なものなら、喜んで。目の、美意識の、コヤシなのでね^^。
まずは、ブースの全体像。
フリーダがディールしているのは、18-19世紀のアンティーク、
小物とテキスタイル物が中心。
最初に目に付いたのが、このロココ風の美人さんビスク・ドール。
いろいろ尋ねたかったけど、
すでに来場客が後ろから覗き込んでいる前で、
大急ぎで撮ってまわったので、詳しい話は聞けずじまい。
これらはアイボリーの薄板に描かれたポートレート。
17世紀のスタイルだけど、これが本当に17世紀のものかどうか・・
19世紀に17世紀風に描かれたのじゃないよねって、ところが、
私にはまだ判断できないのだった。
このミニチュア・ポートレートは典型的な19世紀前半のスタイル。
やはり、アイボリーベースに描かれている。
左手前の薄板は、雲母貝の薄板で作られたメモ、というか、
Bal(舞踏)とかかれているので、たぶんダンスカード。
艶消しの仕上げになっているので、鉛筆状のもので
メモしたり、消したりできる。
19世紀前半の、モウニング(喪章)ジュエリーいろいろ。
故人の髪の毛で作られたものや、髪の毛で模様を描いたもの。
これらも、モウニング(喪章)ジュエリーだけれど、
こちらは19世紀後半ヴィクトリアン期のジェット製。
良質なアンティークが多くて、なんだかもう、V&Aにいるような気分(笑)。
こちらはマイクロ・モザイク。
19世紀のイタリア観光土産だけれど(なので、観光名所が描かれている)、
現在ではりっぱなお値打ちもの。
ベースはサンストーン(Oligoclase)を模したガラス製(?)
と思われるけれど、はじめてみたコンビネーション。
ガラスに金彩のボトル(香水壜)もステキなのだけど、
このルネッサンス風エナメル・ジュエリーがお見事・・・。
19世紀のルネッサンス・リヴァイヴァルのものと思われる。
鼈甲や鼈甲ピケー(pique)のケース類。
19世紀初期のフランス製のもの。
19世紀、銀と鼈甲製のsnuff box(嗅ぎ煙草入れ)。
フリーダさんお得意の、ファブリックもの。
手前の室内履きは、サイズも小さいし可愛らしいのに、
ヒールがないので、紳士用。19世紀の人は、小柄だったんだね。
女性用はこんな風な「スリッパ」スタイル。
左に見えるのは、刺繍の豪華な、子供用のボンネット。
これはサテンの、ヒール付で、女性用の靴。
右に見えるのは、18世紀スティール製の男性用シュー・バックルス。
その隣のバッグは、中国風のモチーフ。
手前に見える2つは、コンパクト(パウダー)・ケース。
バッグもだけど、その横の小さな箱に興味津々。
あまりもののビーズやら、ガラス石やらを、
修理用にごちゃごちゃとっておいた箱・・・のような印象。
18-19世紀の裁縫小物。
真ん中はメジャーと、ピンクッションが一体化したもので象牙製。
19世紀スコットランド製の、タータン・ウェア、
あるいは Mauchline ware(モークリン・ウエア)と呼ばれるもの。
ヴィクトリア女王のスコットランド趣味に追随して、19世紀に流行した。
タータン模様にプリントされた紙を、木製のベースに貼り付けた、デクパージュの一種。
リボンの美しい、子供用ボンネット。
www.frida-objetsdevertu.nl
フリーダは、通常フェア以外に、アムステルダムのアンティーク・センター(Antiekcentrum Amsterdam)のブース(stand F7)で常設展示販売している。
良質の本格的なアンティークが、ロンドンに比べると、20~30%ぐらいお買い得感(ロンドンが高すぎる・・・っていうのも事実だけれど)。 アンティークにご興味の方には、オススメのアンティークセンター。
そういう私、このアンティークセンターに行ったけれど(フリーダに会う前だったので)、あまりに広大で、彼女以外にもさまざまなブースがあって、彼女のブース「F7」は全くどこだか気がつかなかったのだった・・・。
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