Sunday 9 February 2014

Kunst & Antiek Weekend 展- Frida(フリーダ)のアンティーク・ブース

再び、アムステルダム郊外、Naarden(ナールデン)から、アート・アンティーク・フェアに出展していた、Frida van Boxtel、フリーダさんのアンティーク・ブースのイメージ。
フリーダとは初対面だったのだけど、Pおじさんや、お友達のグラダおば様とは、古い友人だそう。
Pおじさんのブースの撮影が終わりかけたら、「来場者で混みはじめる前に、フリーダのブースも撮影したくないか? いいアンティークいっぱいあるぞ。」と、おじさんにそそのかされる。
「(私が)したいん」じゃなくて「(私に)してほしい」わけでしょ?(笑)。 仕事以外にも、いろいろボランティア・フォトグラファーやる羽目になってます・・・ありがちなはなしだけど(苦笑)。
それでも「綺麗」なものなら、喜んで。目の、美意識の、コヤシなのでね^^。


Frida van Boxtel
まずは、ブースの全体像。
フリーダがディールしているのは、18-19世紀のアンティーク、
小物とテキスタイル物が中心。

Frida van Boxtel
最初に目に付いたのが、このロココ風の美人さんビスク・ドール。
いろいろ尋ねたかったけど、
すでに来場客が後ろから覗き込んでいる前で、
大急ぎで撮ってまわったので、詳しい話は聞けずじまい。

Frida van Boxtel
これらはアイボリーの薄板に描かれたポートレート。
17世紀のスタイルだけど、これが本当に17世紀のものかどうか・・
19世紀に17世紀風に描かれたのじゃないよねって、ところが、
私にはまだ判断できないのだった。

Frida van Boxtel
このミニチュア・ポートレートは典型的な19世紀前半のスタイル。
やはり、アイボリーベースに描かれている。
左手前の薄板は、雲母貝の薄板で作られたメモ、というか、
Bal(舞踏)とかかれているので、たぶんダンスカード
艶消しの仕上げになっているので、鉛筆状のもので
メモしたり、消したりできる。

Frida van Boxtel
19世紀前半の、モウニング(喪章)ジュエリーいろいろ。
故人の髪の毛で作られたものや、髪の毛で模様を描いたもの。

Frida van Boxtel
これらも、モウニング(喪章)ジュエリーだけれど、
こちらは19世紀後半ヴィクトリアン期のジェット製。
良質なアンティークが多くて、なんだかもう、V&Aにいるような気分(笑)。

Frida van Boxtel
こちらはマイクロ・モザイク。
19世紀のイタリア観光土産だけれど(なので、観光名所が描かれている)、
現在ではりっぱなお値打ちもの。
ベースはサンストーン(Oligoclase)を模したガラス製(?)
と思われるけれど、はじめてみたコンビネーション。

Frida van Boxtel
ガラスに金彩のボトル(香水壜)もステキなのだけど、
このルネッサンス風エナメル・ジュエリーがお見事・・・。
19世紀のルネッサンス・リヴァイヴァルのものと思われる。

Frida van Boxtel
鼈甲や鼈甲ピケー(pique)のケース類。
19世紀初期のフランス製のもの。

Frida van Boxtel
19世紀、銀と鼈甲製のsnuff box(嗅ぎ煙草入れ)。

Frida van Boxtel
フリーダさんお得意の、ファブリックもの。
手前の室内履きは、サイズも小さいし可愛らしいのに、
ヒールがないので、紳士用。19世紀の人は、小柄だったんだね。

Frida van Boxtel
女性用はこんな風な「スリッパ」スタイル。
左に見えるのは、刺繍の豪華な、子供用のボンネット。

Frida van Boxtel
これはサテンの、ヒール付で、女性用の靴。
右に見えるのは、18世紀スティール製の男性用シュー・バックルス。

Frida van Boxtel
その隣のバッグは、中国風のモチーフ。

Frida van Boxtel
手前に見える2つは、コンパクト(パウダー)・ケース。

Frida van Boxtel
バッグもだけど、その横の小さな箱に興味津々。
あまりもののビーズやら、ガラス石やらを、
修理用にごちゃごちゃとっておいた箱・・・のような印象。

Frida van Boxtel
18-19世紀の裁縫小物。
真ん中はメジャーと、ピンクッションが一体化したもので象牙製。

Frida van Boxtel
19世紀スコットランド製の、タータン・ウェア、
あるいは Mauchline ware(モークリン・ウエア)と呼ばれるもの。
ヴィクトリア女王のスコットランド趣味に追随して、19世紀に流行した。
タータン模様にプリントされた紙を、木製のベースに貼り付けた、デクパージュの一種。

Frida van Boxtel
リボンの美しい、子供用ボンネット。

www.frida-objetsdevertu.nl


フリーダは、通常フェア以外に、アムステルダムのアンティーク・センター(Antiekcentrum Amsterdam)のブース(stand F7)で常設展示販売している。
良質の本格的なアンティークが、ロンドンに比べると、20~30%ぐらいお買い得感(ロンドンが高すぎる・・・っていうのも事実だけれど)。 アンティークにご興味の方には、オススメのアンティークセンター。

そういう私、このアンティークセンターに行ったけれど(フリーダに会う前だったので)、あまりに広大で、彼女以外にもさまざまなブースがあって、彼女のブース「F7」は全くどこだか気がつかなかったのだった・・・。



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