Kunst & Antiek Weekend 展- Peter Gabriëlseの箱彫刻
先日アムステルダム郊外のNaarden(ナールデン)に、撮影出張に出かけていたのは、昨年に引き続き<昨年の話はこのページ>ペーターおじさんのアート・アンティーク・フェア出展ブースを撮影するため。
昨年は大雪で、フェア来場者数にも影響していれば、私のフライトもちょっと危ぶまれていたけれど、今年はまだましな天候。 秋からずっと続いているたび重なる暴風雨の間をぬって、比較的穏やかな天候の中のフェアだった。
今年のブースはこんな風。
ここのフェアのブースのデフォルトは黒布地張り壁面、なのだけれど、黒だとPおじさんのグレイトーンの作品にはコントラストが強すぎる。なので昨年は、布地を張らない白壁だった。
しかしそうすると、作品に組み込まれたライト用のコードが、白壁の上でやたらと目立つ。
なので今回はその中間で、おじさんの好きなグレートーンの布地を、別注で張ってもらって、その布地に穴を開けて布地の後ろにコードを隠すように設定。すっきり、とてもクールなディスプレイになっている。
ブースはかっこいいんだけれど、曇り空+ダークなブースで、
自然光撮影をモットーとしている私には、
ちょっとカラー調整が難儀。
何とか後処理で、見たときの印象まで近づける。
右の8角形の3つの箱は新作。
これはいつもの「インテリア」ではなくて、
アンティークを詰め込んだコラージュ箱。
ライトの設定もないので、この小さなシリーズはお手ごろ価格。
実は・・・見た瞬間に「やられてしまって」一番下の箱を購入。
ブースの右側奥の中央のこの作品が今回のイチオシ・アイテム。
18世紀の宗教パネルを、フレームに使ったもの。
宗教パネルというか・・・
この上にジーザス先生が乗っかっていたものらしい。
(ちゃんと上下左右に痕跡あり)
で、「彼を引っぺがして追い出したんですかい?」とたずねたら、
「(パネルを)買った時点でもう退去しておった。」そう。
ステージの緞帳に見えるのは、木製のドレープを模した飾り彫刻。
布地は(ミニチュアの比率に合った)細密な織地のものはないので、
どうしてもごわごわで、リアルな要素が出ないので、使わない主義。
ディティール。
布地を使わないけれど、代わりに薄紙を糊に浸してかぶせる。
(ちょっと見にくいけれど、椅子の背にかかっている。)
この方法が1:24スケール(おじさんのミニチュアスケール)では、
一番布地っぽく見えるそう。確かに・・・。
その全体像。
このケルビム君は去年の夏、ル・シャトーの、
細々したものディスプレイエリアでぶらぶらしているのを見かけたが、
すっかり箱入りとなった。
これも新作の箱「図書室シリーズ」。
いつでもどこでも図書室シリーズは人気だそうで、
この作品もこの撮影の数時間後には、お買い上げで、
ブースから去って行ってしまった。
写真だけで残された、そのディティール。
長ーい箱なのでスクロールして・・・、この作品も新作。
色味がチョコレート系でとてもステキだったのに、
ディティール撮り忘れ・・・Alas・・・。
仕方がないので、拡大してみた、だけ。
そしてこれが、私の買い受けたミニ8角箱のひとつ。
へへへ、最初に目をつけただけあって、
ミニ8角箱の中では一番出来がよかろうというので、大満足。
ただし、手荷物設定の安フライトで来たので、荷物がふやせない。
荷物に融通の利くユーロスターで、
夏におじさんちを訪れた時に、持ち帰ることにした。
この箱も初日に売れて行った。
これも好きかもと、一瞬迷ったけど、選択に後悔ナシ。
作品詳細はこれぐらいで、再びブースの様子。
会場は前回と同じ、Grote Kerk(Great Church=大教会)の中。
天候がマシなためか、今年は去年より人出が多い。
近郊のユトレヒトからお手伝いに参加の、グラダおば様と。
50年(!!)ぶりに再開した、アート・スクール時代の同級生と。
Pおじさんのサイトをたまたま見つけたのが、きっかけだそう。
インターネット化のタマモノですな、師匠。
次回は、同じフェアに参加していた、Pおじさんとグラダおば様の友達のアンティークー・ディーラー、Frida(フリーダ)のブースの写真を。
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