Geelvinck-Hinlopen博物館-アムステルダム
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アムステルダムに話は戻って、今回はお屋敷ミュージアムのひとつ、Geelvinck-Hinlopen博物館のイメージを。
カナ表記だと「フィルフィンク・ヒンロープン」がかろうじて近いように聞こえるのだけれど(Google translate で)、正式なことは解らないので、アルファベット表記のみにしておくことに。
エントランスでスタッフの日本人女性と話していたのに、聞いておけばよかった・・・。
根っこがインテリア好きなので、昨年アムスに来たときも、Van Loon Museum(ファン・ローン博物館)やら、Museum Willet-Holthuysen(ウィレット・ホルトハイセン博物館)でゴキゲンにインテリア写真を撮っていた。
前回ここまで回りきれなかったので、今回のアムステルダムの第一目標がここ。
敷地のレイアウトとしては、KeizersgrachtとHerengrachtの平行する2つの通りの両方に、それぞれ面する建物があって、その間が庭でつながっている構成で、入り口はKeizersgrachtに面する建物の方。
17世紀後半のアムステルダム富裕市民夫妻、 Albert Geelvinck (アルベルト・フィルフィンク)とSara Hinlopen (サラ・ヒンロープン)の住居。
現在公開されている4つの部屋があるのは、Herengrachtに面する方の建物で、1687年の建造。入り口のあるKeizersgrachtに面する方の建物は、夫妻がHerengracht側の建物を建造する前に住居として住んでいたそうなので、それよりは古い建造のことと。
ここの4つ部屋はそれぞれ違った様式でデザインされているので、その違いを見るのがなかなか面白い。
そして、毎回冬に来るので残念なのだけれど、ここの庭も春夏にはさぞかし美しいことと・・・。
まずはその庭の眺め。
これはメインの建物から見たところで、
噴水の向こうに見える緑の三角屋根の建物の方が、エントランス。
エントランス側の庭はバラ園になっている。
庭の反対側から、メインの建物を見たところ。
こちらはダブルフロンティッド(入り口の左右に建造が広がる構成)の、
大きな屋敷。
庭を通り抜けてメインの建物に入って、すぐ左がChinese Room(中国風の部屋)。
シノワズリは、18世紀中頃をピークとする、
流行のスタイルで、ここの典型的なシノワズリの壁紙は、
1765年のブラッセル製のものだそう。
窓際の椅子は17世紀以前のルネッサンス期の名残のスタイル。
目に留まったデルフト・タイルは、
オラニエ公ヨハン・ウィレム・フリーゾ
の水死を悼むメモリアムのようなので、18世紀前半のものと。
ちなみに、この人はイギリスの王様を兼任した、
オラニエ公ウィリアム(ウィレム)3世とよく似た名前で、
血族だけれど、まったく別人。
ダブル・フロントをつなぐ中央のホールの部分。
正面ドアはHerengrachtに面している。
ミラーに映りこむタペストリーは、17世紀初頭のブラッセル製。
ホールをはさんで反対側の「青の部屋」は、18世紀後半のネオクラシカル・スタイル、
大陸風にいうとルイ16世様式。
ここのミュージアムは、鍵盤楽器の収蔵でも知られているそうで、
この部屋にもピアノ(?)がある。
ピアノかハープシコードか・・・なんていうことが、
私には見た目では判断できないのだった。
一連の壁の絵はEgbert van Drielstが1788年に描いたもの。
ユートピアとしてのカントリーサイドが描かれている。
その隣のHerengrachtの通りに面する「赤の部屋」。
ここは、「青の部屋」よりすこし古い、18世紀前半の
ドラマティックなルイ15西洋式のロココ様式で彩られている。
19世紀のロココ・リヴァイヴァルか(?)という説もあるよう。
絵画は17世紀の風景画が中心。
シャンデリアが見事・・・。
「赤の部屋」からホールを隔てて向かいの「図書室」。
19世紀前半ののネオ・クラシカル様式の典型。
個人的にはここで一番好きなインテリア。
天井は Robert Adam(ロバート・アダム)風の、
ローマン・リヴァイバルにデザインされているのだけれど・・・、
あまり写らなかったな。
そしてここにもピアノ。
暖炉の上の、マスキュリンなネオクラシカルスタイルのオーナメント。
最後にもう一度庭から、噴水と日時計。
Geelvinck-Hinlopen博物館
Keizersgracht 633, 1017 DS Amsterdam, Netherlands
開館:火曜日以外毎日11:00am~5:00pm
毎日曜 4時45分から、室内楽コンサート(スケジュール)
有料 / Iamsterdam City Card、Museumkaartで無料。
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