Thursday, 27 February 2014

Geelvinck-Hinlopen博物館-アムステルダム

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アムステルダムに話は戻って、今回はお屋敷ミュージアムのひとつ、Geelvinck-Hinlopen博物館のイメージを。
カナ表記だと「フィルフィンク・ヒンロープン」がかろうじて近いように聞こえるのだけれど(Google translate で)、正式なことは解らないので、アルファベット表記のみにしておくことに。
エントランスでスタッフの日本人女性と話していたのに、聞いておけばよかった・・・。

根っこがインテリア好きなので、昨年アムスに来たときも、Van Loon Museum(ファン・ローン博物館)やら、Museum Willet-Holthuysen(ウィレット・ホルトハイセン博物館)でゴキゲンにインテリア写真を撮っていた。
前回ここまで回りきれなかったので、今回のアムステルダムの第一目標がここ。

敷地のレイアウトとしては、KeizersgrachtとHerengrachtの平行する2つの通りの両方に、それぞれ面する建物があって、その間が庭でつながっている構成で、入り口はKeizersgrachtに面する建物の方。
17世紀後半のアムステルダム富裕市民夫妻、 Albert Geelvinck (アルベルト・フィルフィンク)とSara Hinlopen (サラ・ヒンロープン)の住居。
現在公開されている4つの部屋があるのは、Herengrachtに面する方の建物で、1687年の建造。入り口のあるKeizersgrachtに面する方の建物は、夫妻がHerengracht側の建物を建造する前に住居として住んでいたそうなので、それよりは古い建造のことと。

ここの4つ部屋はそれぞれ違った様式でデザインされているので、その違いを見るのがなかなか面白い。
そして、毎回冬に来るので残念なのだけれど、ここの庭も春夏にはさぞかし美しいことと・・・。


Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
まずはその庭の眺め。
これはメインの建物から見たところで、
噴水の向こうに見える緑の三角屋根の建物の方が、エントランス。
エントランス側の庭はバラ園になっている。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
庭の反対側から、メインの建物を見たところ。
こちらはダブルフロンティッド(入り口の左右に建造が広がる構成)の、
大きな屋敷。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
庭を通り抜けてメインの建物に入って、すぐ左がChinese Room(中国風の部屋)。
シノワズリは、18世紀中頃をピークとする、
流行のスタイルで、ここの典型的なシノワズリの壁紙は、
1765年のブラッセル製のものだそう。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
窓際の椅子は17世紀以前のルネッサンス期の名残のスタイル。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
目に留まったデルフト・タイルは、
オラニエ公ヨハン・ウィレム・フリーゾ
の水死を悼むメモリアムのようなので、18世紀前半のものと。
ちなみに、この人はイギリスの王様を兼任した、
オラニエ公ウィリアム(ウィレム)3世とよく似た名前で、
血族だけれど、まったく別人。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
ダブル・フロントをつなぐ中央のホールの部分。
正面ドアはHerengrachtに面している。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
ミラーに映りこむタペストリーは、17世紀初頭のブラッセル製。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
ホールをはさんで反対側の「青の部屋」は、18世紀後半のネオクラシカル・スタイル、
大陸風にいうとルイ16世様式。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
ここのミュージアムは、鍵盤楽器の収蔵でも知られているそうで、
この部屋にもピアノ(?)がある。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
ピアノかハープシコードか・・・なんていうことが、
私には見た目では判断できないのだった。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
一連の壁の絵はEgbert van Drielstが1788年に描いたもの。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
ユートピアとしてのカントリーサイドが描かれている。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
その隣のHerengrachtの通りに面する「赤の部屋」。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
ここは、「青の部屋」よりすこし古い、18世紀前半の
ドラマティックなルイ15西洋式のロココ様式で彩られている。
19世紀のロココ・リヴァイヴァルか(?)という説もあるよう。
絵画は17世紀の風景画が中心。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
シャンデリアが見事・・・。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
「赤の部屋」からホールを隔てて向かいの「図書室」。
19世紀前半ののネオ・クラシカル様式の典型。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
個人的にはここで一番好きなインテリア。
天井は Robert Adam(ロバート・アダム)風の、
ローマン・リヴァイバルにデザインされているのだけれど・・・、
あまり写らなかったな。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
そしてここにもピアノ。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
暖炉の上の、マスキュリンなネオクラシカルスタイルのオーナメント。

Museum Geelvinck Hinlopen Huis - Amsterdam
最後にもう一度庭から、噴水と日時計。

Geelvinck-Hinlopen博物館
Keizersgracht 633, 1017 DS Amsterdam, Netherlands

開館:火曜日以外毎日11:00am~5:00pm
毎日曜 4時45分から、室内楽コンサート(スケジュール
有料 / Iamsterdam City Card、Museumkaartで無料。

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